大石久和氏 | xyavのくしゃくしゃブログ

大石久和氏

大石久和氏は京大教授、元建設官僚。


今回のシリーズは氏の著作から11回ほど、日本の国土が世界でも独特の日本の文化を作ったと言う内容を紹介します。


自然災害の多い日本では、建物や橋、港などは破壊されたり機能不全に陥る事が多く、歴史は常に流れ去っていきます。


ところが西洋では人の手でそれらを残す事が可能で、歴史は積み上げられていきますので、文化も変わります。


人為と天為と言う差があって、西欧では人は万物の支配者たりえる事になります。


例えば放牧で暮らしを立てようとすれば去勢の技術がなければ不可能なのですが、平安時代の牛車などの絵を見れば、牛が暴れる様子が描かれ、日本では去勢が行われなかった事が分かります。


このこと一つをとっても、人が自然の一部で特別でないと言う文化を日本は持っていると理解できるのです。