父 | xyavのくしゃくしゃブログ

医療や介護を考える時、父の例を紹介しない訳にはいきません。


昭和一桁生まれの父は高齢になっても非常に元気で毎日駅まで歩き、電車に乗り会社まで通勤して仕事をしておりました。


ところが先月から調子が悪くなり休んでいたのですが、ひと月ほどして今月になって病状が悪化し入院したのですけれども、その時はまだ歩いておりました。


それから2週間位でさらに病状は進み利き手でない方の手しか動かなくなり、排便も看護師さん2人ででもやっという状態です。


アイスバケツで有名なALSか膠原病のような状況なのですが、検査をしても原因は分からず、原因が分からないため治療も出来ずに、つい先日まであれほど元気だった父が今では食事も難しくなっています。


昨年には10時間も飛行機に乗って異国で生活する娘に会いに行ったのですが、看護のためにその彼女は急遽帰国し、彼女にも仕事がある為たった4日でまた海外へ戻っていきます。


糞尿の匂いがある為個室へ入りたかったのですが一杯で、それでも何とか治療を望むそんな私たち家族に病院は、在宅療養を言ってきました。


次々と入院を希望する人があり、医療費を削減しなければならない国の事情もあって、治療できない患者を世話する余裕は今の病院にはありません。


しかし完全に動けなくなっている父を高齢の母は自宅で介護できる筈もなく、かと言って治療も受けられず、困っているのですが、これは恐らく全国で同じ事が起きています。


医療費の削減で動けない病人も病院を追い出され、自宅で介護サービスを受けようとしても重労働の介護を担って呉れる人たちの報酬は引き下げられ、なり手が不足しています。


こんな私が言えば利己的になるかもしれませんが、財源問題など存在しません。


デフレの日本は国民の健康を守るため医療や介護に全国で注力し充実させて欲しい、そう強く希望します。