国債残高 | xyavのくしゃくしゃブログ

国債残高

国の借金が1000兆円を超えたと報道されています。


さらに高齢化によって社会保障費は毎年1兆円ずつ増えていくとも言われますので、このままでは政府は破綻するのではないかと懸念されますが、では10年後はどれくらいにまで債務残高は増えているのでしょうか。


予算は110兆円に増えたとして、税収が50兆円、国債発行が60兆円なら、10年後の政府の借金は1600兆円にもなります。


一方で日銀が金融緩和策として年間で80兆円の国債を買い取って行くなら、10年で800兆円の増加で、現在でも既に200兆円を超えていますから10年後は合計で1000兆円にもなります。


差し引きで日銀以外の保有が10年後は600兆円なのですが、これは誰が何のために購入するでしょう。


例えば銀行預金は全てを民間へ貸し出さずに一部の資金で国債を購入するのでしょうし、生命保険や損害保険、年金や投資信託の一部も国債で運用するのでしょう。


では政府の債務を減らしてこれらの様々な備えも減らすのでしょうか。


預金も内部留保も保険も年金も多ければ多いほど安心だ、と考えて増やすなら、政府の借金も増やす以外にありません。


これらの蓄えを減らす方が安心なのか、それとも増やしたいのか、どちらなのでしょう。


政府が発行する国債は政府が発行する通貨で返済できる、それが様々な資金で国債を購入する前提です。


様々な備えや蓄えは、例えば年金の保険料を集めて海外の株式を購入し、暴落すれば目減りしてしまいますので、それは心配だから通貨発行できる政府の債券を購入します。


破綻の心配が増えるのではなく、将来への備えが増えていくのです。