永遠のゼロ 6
特攻により ゼロ戦で多くの兵士が自爆攻撃を行った。
これを 9・11や最近の自爆テロに重ねる意見があるが、これは全く違う。
日本が行ったのは戦争時の戦闘行為であり 彼らはテロリストでは断じてない。
テロリストが自爆によって道連れにするのは 無関係の市民であるが、特攻は戦艦に突撃するのであるから 相手は軍人だ。
戦争とは 殺し合いであるが、それは軍服を着た軍人同士による 言わば正当な行為であって、犯罪ではない。
ところが テロは軍服を着ない犯人が市民を殺害する犯罪行為だ。
であるから この二つは似ているようだが、全く違う。
しかし日本では戦争を憎むあまり 軍人をも憎む風潮がある。
米国は軍事施設のみならず 絨毯爆撃によって日本の都市の全体を焼け野原にした。
これは軍人による市民の殺害なのであるから もっと非難されてしかるべきだ。
であるにも拘らず 全く逆に、日本の兵士が敵の軍艦を攻撃する事の方を より厳しく批判する意見の方が多いかもしれない。
これは違う。
敵艦を攻撃する事は正当な戦闘行為であり 都市を爆撃するのは犯罪である。
勿論兵士の命を大事にしなければならないが、特攻が不当で 絨毯爆撃が正当だと、逆の印象があるように思う。