国債の暴落
国債の金利は いまは0.8%程度で、これは1000兆円の借金に 8兆円の利子を支払う。
もちろん 借金だけがあるのではなく、貯蓄もあるから受取利子もあるが とにかくこの借金が増え過ぎて、国債が暴落する懸念がある。
すると 金利が仮に5%になれば、利子は50兆円に増える。
このとき これだけで税収を上回るが、この苦境をどのように解決すれば良いか。
まずは 国債を持っている人が国債を売却すれば、売って得た資金を民間へ貸し付ける。
国債とは政府への貸付で、これを回収するなら民間が借りる。
これが財政再建の姿で、民間に資金需要ができ 民間の負債が増えれば政府の負債は増えない。
財政の悪化は 民間の負債が増えない為に政府の負債が増えているのであり、これが解決する。
つぎに それでも金利の支払いが税収を上回るなら、これは際限なく財政赤字が拡大してしまう。
このときには 日銀が国債を買い取れば良く、金利支払いは不要である。
そして金利が上がり貨幣価値が下がれば 1000兆円の借金の価値は、少なくなって行く。
このようなインフレはお金のエンジンとなり、お金が使われる。
なぜなら お金の価値が下がれば、持っているよりも使う方が得だからで、すると税収は増える。
またさらに利益を増やすには 借金を増やして投資すれば良い。
貯蓄の価値が下がり 借金の価値も下がるからだ。
デフレでは 貯蓄が増えて行くが、インフレでは 借金が増えて行く。
金利を下げればインフレとなり、上げればデフレとなるから インフレとは民間の借金が増えて行く状況だ。
これによって 政府の借金の価値が下がるとともに、民間の借金が増え 財政が再建される。