投資と消費
私達は収入を得て生活を成り立たせているが、この収入は誰かが支出して呉れることによって得ている。
その誰かとは結局は自分たちで有り、過去の人や未来の人ではなく、自分たちが支出し、そしてそれを自分たちが受け取っている。
しかし使用している様々な基盤は、例えば電気 水道 道路 橋 トンネルなどなどは、過去の人が作ってくれたものである。
では過去の人たちはそれを作るに当たり、費用を捻出して支払って呉れたのであるが、そのお金そのものは私達が受け取る事は出来ず、結局は過去の人が支払い、過去にその工事を請け負った、過去の人が受け取っている。
私達は過去の人の作ってくれた社会基盤も使用しているが、他にも使用できるモノがある。
それは預貯金である。
過去の人たちは社会基盤の整備も行って呉れたが、それ以外に多額の預貯金も残してくれている。
これは家計と企業にある金融資産であり、政府にとっては負債となっている。
将来の世代にツケを残すと言われているが、将来への投資を行う事はこの二つのモノを、将来に使う事のできる社会インフラと預貯金を残してあげる事ができる。
それと比べれば 消費とは消えてなくなるモノであり、将来世代の為でなく自分たちの為のモノであろう。