古代の地図 | これからの「地理」の授業をはじめよう

これからの「地理」の授業をはじめよう

今までとはひと味違う「地理」の授業を展開します!

水が得られる場所や獲物が集まる場所,危険な地域など,土地の情報を共有することは安定した生活を営むために重要であり,人々は得られた情報を絵に描き,地図をつくった。その歴史は文字よりも古いといわれる。各地の交流が広がって遠い世界の情報が伝えられると,人々は想像も交えて一つの世界観をつくりあげ,世界地図に描いた。


バビロニアの世界図
紀元前700年頃につくられたとされる,現存する世界最古の世界図。ユーフラテス川と首都バビロンを中心に,平たい円形の陸地が海に取り囲まれている様子が粘土板に描かれている。領域はトルコの山岳地域からペルシア湾までで,周囲の山が天空のドームを支えている。

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プトレマイオスの世界図
天文学や幾何学が発達した古代ギリシアでは,地球が半球であることをつきとめた。ローマ時代の2世紀にプトレマイオスは球面の世界を正しくあらわそうと投影法を考えた。原図は現存しないが,彼の著書『地理学』に基づいて12世紀頃に復元されたものが残っている。経緯線を使った円錐図法で軽度180度,北緯60度~南緯20度までの範囲が北を上にして描かれているが,アフリカ南部は未知の土地として広がり,インド洋は内海となっている。

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