構造計画の問題です。

 

平成27年

「「曲げ降伏型の柱・梁部材」と「せん断破壊型の耐力壁」により構成されるRC造の保有水平耐力は、一般に、それぞれの終局強度から求められる水平せん断力の和とすることができる。」

 

ヒント●

保有水平耐力は、大きな地震力を受けて崩壊メカニズムを形成する建築物において、各階の耐力壁、柱・梁、筋かいが負担する「水平せん断力」の総和として求められる。

 

ヒント●

ただし、問題の場合、「曲げ降伏型」と「せん断破壊型」の部材が混在しているので、どちらかが先に終局強度に達して「脆性部材」となり、他が「靭性部材」となって、構造体をさらに支える。(一般には「せん断破壊型」の耐力壁が先に終局に達して耐力が低下する)

 

ヒント●

この状態で「脆性部材」の耐力壁と「靭性部材」の柱・梁の終局時せん断力の和を

保有水平耐力とすることができない。

 

ヒント●

従って、耐力壁及び柱・梁、それぞれが破壊するときの変形状態において、各部材が負担する水平せん断力の和として求めることになる。

 

問題の答えは「誤」です。

 

 

難しいですが、構造力学の本質に触れる大事な内容だと思いますのでがっちり勉強しておきたいと思います。