構造と施工は学習内容が重なるところが結構多いですが、印象としては構造の方が道理の本質を突いてくる傾向があるように感じます。次にあげるのは、そんな類いの問題です。
1. 柱の曲げ剛性を大きくするために、引張強度の大きい主筋を用いた。(H25)
2. 鉄筋コンクリート造ラーメン構造の大梁の断面算定において、地震荷重時の応力 として柱面位置での曲げモーメントを、断面検討に用いた。(H20)
3. 柱部材において、帯筋を材端部で蜜に配筋するのは、一般に、柱端部ほどせん断 力が大きくなるためである。
4. 柱と一体的に挙動するそで壁部分で、そで壁の厚さを150mm以上、壁筋を複 筋及びせん断補強筋比を0.4%以上としたものは、柱とともに地震に対して有効な 構造部材とみなすことができる。(H21)
5. 部材の板要素が幅厚比の制限を超えた場合、制限を超えた領域の断面は無効とみ なして断面算定を行うが、剛比は全断面で計算する。
6. 構造特性係数Dsの算出にあたり、柱及び梁における部材の種別は、板要素の幅厚 比によって判定した。
正解 1誤 2正 3誤 4正 5正 6正