山梨県天上山から霜山まで往復登山
富士山がとてもよく見える、山梨県富士河口湖町や富士吉田市にある天上山から霜山まで往復してきました。訪れたのは10/26。この前日、富士山に初冠雪があり、頂上付近には少しだけ雪が積もっています。河口湖の東側にある県営の無料駐車場に車を停めて、カチカチ山ロープウェーで一気に150mほどあがります。山道で登る方法もありますが、手抜きをしました。ロープウェーは9時の始発でしたが、結構人が並んでいて、お客さんの8割は外国の方でした。なかなかの人気スポットのようです。カチカチ山のあらすじは、おばあさんを殺して鍋にしておじいさんに食べさせた極悪タヌキを、ウサギが陰謀を駆使して成敗するという内容ですが、この天上山がカチカチ山のモデルとのことです。このタヌキを見る限り、そんなに悪そうな感じはしませんが。あっという間に、ロープウェーの富士見台駅へ。展望台は標高1075m。とてもよく富士山が見えますが、天上山の山頂はもう少し上にあります。朝は雲一つない快晴でした。初冠雪と山道もくっきり吉田口登山道の7から8合目あたりのつづら折りの登山道。今年の7月に訪れていますので、またそのうち日記にできたらと思います。西に見えるのは、ブラタモリにも出てきた富士山の側火山、大室山。青木ヶ原樹海の南東部にあります。ゲートをくぐった先から登山道がスタート。以前、訪れた時には積雪があり雪装備もなかったため、今回はそのリベンジとなります。尾根道をずっと歩いていけば三つ峠山ですが、今回はそこまではいきません。のんびりと山道を歩き。10分程度であっという間に、天上山の山頂。 標高は1139.9m。富士山信仰である小御嶽神社のほこらがありました。木々の間からも富士山がくっきり。古い缶コーヒー。ゴミを拾いながら歩きましたが、まずまずのきれいさでした。山道。崖沿いなので少しだけ注意が必要です。マムシグサの実。毒があり、食べると少しだけの甘味と刺すような痛みが襲います。昔、この実を食べてひどい目にあいました。なぜか溶岩がありました。富士山ならわかるのですが、こんなところまで流れてきたのか。または古い時代、この一帯は火山だったのか。富士山の噴火で飛んできた火山礫が岩になった礫岩(れきがん)だったのかもしれません。紅葉の落ち葉。霜山到着。標高1301.7m。国土地理院の三角点が目印です。下山の山頂票は、横10センチぐらいと手作りの小さなものでした。紅葉を見ながら快適な山歩き。紫色の花を咲かせるトリカブト。もちろん猛毒ですが、かわいい花を咲かせます。行きには気づきませんでしたが、普通の登山道沿いに鹿が木で角を研いだ痕跡が、木にしっかりと刻まれていました。(最初、クマが爪を研いだあとかと思いましたが、コメントで指摘をいただき訂正しました)ブログにアップするときに、縦変換がされなかったのですがそのまま。木の下には木くずもたくさん落ちていました。戻りは通常の登山道が、山腹を行く場所ではあえて尾根道を進んでみました。尾根は保護されたケーブルだらけで、一か所アンテナ施設もありました。登山地図には書いてありませんでしたが、このあたりは新倉山と呼ばれているようです。ケーブルテレビの施設でした。この一帯はカラマツの林で、キノコもたくさん生えていました。図鑑でこのタイプのキノコを調べると、 カヤタケだったらおいしいキノコ。ドクササコだったら治療法なしの激痛を味わう猛毒キノコ。たくさんあったけどもちろん食べる気はしませんw 新倉山の尾根道には、古い一升瓶が落ちていました。大きすぎるのでゴミ拾いはできず。ヤフオクで調べたらアンティーク品としてちょっとした価値があるようです。2本ほどありましたので、好きな方は持って帰ってはいかがでしょう。本来の登山道に戻り、木々の間から見える下界の街。富士吉田市付近。つるの紅葉。林道とのすれ違い地点近く。落葉松(カラマツ)林に風が吹くと、さらさらという音とともに、細い葉が一斉に落ちてキラキラと降りそそぎました。この時期にしか見られない風景です。天上山から見た富士山。ロープウェーの展望台まで、無事戻ってきました。富士山には雲が発生。写真は富士山の東山麓に広がる、自衛隊の東富士演習場。11時ぐらいから、 自衛隊の大砲(FH70,155mm榴弾砲?)の轟音が時々響いてきました。