10/16の日曜日に、長野県の霧ヶ峰を訪れてみました。私は中学生の頃に林間学校でこのあたりの高原地帯を歩いた記憶があり、友達と楽しく過ごした記憶、とてもきれいなところだったこと、トンボがたくさん飛んでいたのを覚えていますが、どこをどう歩いたのか全く覚えていません。やはり自分の意思で訪れないと、人間は記憶に残らないようです。

ビーナスラインを通って、八島ビジターセンター前駐車場に車を停めてから出発です。ビジターセンターでは、現地の状況や自然を知ることができますが、わかりやすい地図を手に入れることもできるので、訪問する価値があります。ここにはきれいなトイレもありますので、事前に済ませておきました。

 

いきなり広がる巨大な八島ヶ原湿原。池は八島ヶ池というそうです。ちなみに霧ヶ峰とはこのあたり一帯の高原と山々を合わせた場所のことです。地べたとはどことなく、そして全然違う青空と飛行機雲。湖面にも青空と雲。

 

湿原なので木道が整備されています。時々、壊れているところもあるので注意。

 

湿原の植物が枯れつつある景色のことを「草紅葉(くさもみじ)」と呼ぶそうです。まさにそんな景色でした。

 

それにしても雲が面白いです。

 

木道は時々、時々こんな林の中に入り

 

 

木々の中から、太陽の光が通って

 

木道にゆらゆらと木漏れ日を描くのでした。

 

草も木もすっかり色づきました。

 

有名な鹿除けゲート。鹿による植物への食害がひどいため、こうしたゲートが設けられています。通るときには鍵も忘れずに。

 

このあたりからは湿原から草原の景色へ。東側にある霧ヶ峰の最高峰、車山方面へと向かいます。

 

山小屋兼カフェのヒュッテみさやま。一度休憩しました。

 

メニュー。ヒュッテみさやまさんは、もう少しで今年の営業を終えてしまうとのことでした。ページを見たら、今年は10/30までとのこと。

 

私はコーヒー。子供はしぼりたてのリンゴジュースを注文しました。どちらもものすごく美味しかったです。

 

歴史の教科書で多くの人が見たことがある黒曜石は、霧ヶ峰の周辺が原産地でした。有名な産地である和田峠も霧ヶ峰地区にあります。縄文時代の人たちは、このガラス化した鋭い石で、矢じりや槍を作って狩猟をしていました。

 

山小屋の脇を流れる川。どうも火山が作る玄武岩の溶岩っぽいと思って、帰宅してから調べたら霧ヶ峰そのものが大昔に火山だったことがわかりました。

さらに進むと一面のススキの野原。

 

このあたりは、御射山遺跡といって、諏訪大社の神事として狩猟の神事が行われていたようです。あたり一帯には、桟敷や土の壇。要は観戦スタンドの痕跡も残っているとか。

今となってはかなりの山奥ですが、昔はたくさんの人たちが神事を観戦しにきていたのでしょう。

このあたりで実は子供が転倒するトラブルがあり、車山まで行けずに急きょ戻ることに。

 

道をもどって八島ヶ原湿原。

 

残念でしたが、それでも楽しい景色。

 

最高峰の車山まではいけませんでしたが、青空と雲が印象的なすばらしい空間でした。

 

追記:久しぶりの更新となってしまいましたが、時々喘息発作で寝込みつつも、なんとか生きています。更新作業をしてみたら、今までネックとなっていた画像のアップロードと選択がとてもやりやすくなっていました。またそのうち更新してみようと思っています。