1983年11月、故李秉喆(イ・ビョンチョル)サムスン会長はソウル太平路(テピョンノ)サムスン本館
で、当時28歳だったスティーブ・ジョブズに会った(写真=サムスン提供)
皇帝がこの世を去った。情報技術(IT)業界をリードしてきたアップルの創業者スティーブ・ジョブズ
(56)の死去が伝えられた6日(日本時間)以降、世界で哀悼の言葉が続いている。
特にアップルと特許戦争を繰り広げているサムスンとしてはさまざまな思いが交錯する。かつて
ジョブズは助言をやり取りするサムスンの同志だった。その後、最大顧客企業の首長となったが、死の
直前には特許戦場で刃を交わす敵将に急変した。
サムスンはジョブズの他界とは関係なくアップル「強硬対応」方針は変わらないという立場だが、一部
では両社が妥協側に向かうという噂も出てきている。マイクロソフト(MS)・グーグルなどグローバルIT
企業も「ポストジョブズ(Post Jobs)」時代を迎え、動きが速まると予想される。
◇和解に向かう?=年初までサムスンに対するジョブズの態度は友好的だった。アップルはサムスン
電子から昨年6兆1852億ウォン(約4000億円)、今年は8兆5000億ウォン相当の部品を購入する
最大の顧客であり、サムスンとしては丁寧に対応するしかなかった。
ジョブズとサムスン家の縁は3代にまたがる。故李秉喆(イ・ビョンチョル)サムスン会長は1983年
11月、ソウル太平路のサムスン本館でジョブズに会った。当時73歳だった李会長は28歳の若い
事業家に会った後、「非常に素晴らしい技術を持った若者。今後IBMと対敵するほどの人物」と評価
した。
アップルがサムスンの最大顧客に浮上すると、李健煕(イ・ゴンヒ)会長(69)もジョブズによく会うよう
になり、李在鎔(イ・ジェヨン)社長(43)もジョブズに会って友好関係を維持してきたという。
しかしこうした親善関係は今年4月から大きく変わった。アップルは米カリフォルニア州サンノゼ地裁
に「サムスン電子のギャラクシーフォンとギャラクシータブがiPhoneのデザインを模倣した」として特許
訴訟を起こした。その後、サムスンとアップルはIT業界で最大の‘敵対関係’になった。
崔志成(チェ・ジソン)副会長はこの日、「故人の創造的精神と優れた業績は永遠に忘れられないだ
ろう」と哀悼した。しかしサムスン側は哀悼と法廷攻防は別の問題としている。にもかかわらず、両社は
結局、和解の手を差し出すのではという観測も出ている。両社の訴訟戦が結果しだいでは、どちらか
一方に致命的な打撃を与える‘チキンゲーム’様相に流れる公算が大きいという理由からだ。
◇革新アイコン継承者は=ジョブズが経営権を奪われて退いた1985年以降、アップルは破産危機に
直面するなど深刻な状況を迎えた。それだけジョブズの存在感は大きく、その空席は予測するのが難しい。
サムスン経済研究所のイム・テユン研究員は「短期的に今後5-6年はシステムが作動するためアップル
の位置づけに大きな変化はないだろうが、長期的には問題が生じるかもしれない」と説明した。また「アッ
プル内部からスターCEOが出てくる可能性よりも、グーグルのラリー・ペイジ、フェイスブックのマーク・
ザッカーバーグがジョブズの‘革新アイコン’イメージを引き継ぐとみられる」と予想した。
アップルのiPhoneとグーグル・サムスンが主導するアンドロイド陣営、マイクロソフトのウィンドウズフォン
陣営が形成している三角地図も変化する可能性がある。短期的にはアンドロイド陣営の市場シェアが高
まると予想される。ジョブズが他界したうえ、当初予想された「iPhone5」の発表も延期されたからだ。
専門家は最近サムスンとマイクロソフトが広範囲な業務協約を締結したことで、閉鎖的な市場戦略を駆使
してきたアップルの地位はますます落ちると観測している。
FX自動売買ソフト・自動売買ツール・オートマチック
オーダー家具
店舗用家具,格安,飲食店家具,業務用家具
で、当時28歳だったスティーブ・ジョブズに会った(写真=サムスン提供)
皇帝がこの世を去った。情報技術(IT)業界をリードしてきたアップルの創業者スティーブ・ジョブズ
(56)の死去が伝えられた6日(日本時間)以降、世界で哀悼の言葉が続いている。
特にアップルと特許戦争を繰り広げているサムスンとしてはさまざまな思いが交錯する。かつて
ジョブズは助言をやり取りするサムスンの同志だった。その後、最大顧客企業の首長となったが、死の
直前には特許戦場で刃を交わす敵将に急変した。
サムスンはジョブズの他界とは関係なくアップル「強硬対応」方針は変わらないという立場だが、一部
では両社が妥協側に向かうという噂も出てきている。マイクロソフト(MS)・グーグルなどグローバルIT
企業も「ポストジョブズ(Post Jobs)」時代を迎え、動きが速まると予想される。
◇和解に向かう?=年初までサムスンに対するジョブズの態度は友好的だった。アップルはサムスン
電子から昨年6兆1852億ウォン(約4000億円)、今年は8兆5000億ウォン相当の部品を購入する
最大の顧客であり、サムスンとしては丁寧に対応するしかなかった。
ジョブズとサムスン家の縁は3代にまたがる。故李秉喆(イ・ビョンチョル)サムスン会長は1983年
11月、ソウル太平路のサムスン本館でジョブズに会った。当時73歳だった李会長は28歳の若い
事業家に会った後、「非常に素晴らしい技術を持った若者。今後IBMと対敵するほどの人物」と評価
した。
アップルがサムスンの最大顧客に浮上すると、李健煕(イ・ゴンヒ)会長(69)もジョブズによく会うよう
になり、李在鎔(イ・ジェヨン)社長(43)もジョブズに会って友好関係を維持してきたという。
しかしこうした親善関係は今年4月から大きく変わった。アップルは米カリフォルニア州サンノゼ地裁
に「サムスン電子のギャラクシーフォンとギャラクシータブがiPhoneのデザインを模倣した」として特許
訴訟を起こした。その後、サムスンとアップルはIT業界で最大の‘敵対関係’になった。
崔志成(チェ・ジソン)副会長はこの日、「故人の創造的精神と優れた業績は永遠に忘れられないだ
ろう」と哀悼した。しかしサムスン側は哀悼と法廷攻防は別の問題としている。にもかかわらず、両社は
結局、和解の手を差し出すのではという観測も出ている。両社の訴訟戦が結果しだいでは、どちらか
一方に致命的な打撃を与える‘チキンゲーム’様相に流れる公算が大きいという理由からだ。
◇革新アイコン継承者は=ジョブズが経営権を奪われて退いた1985年以降、アップルは破産危機に
直面するなど深刻な状況を迎えた。それだけジョブズの存在感は大きく、その空席は予測するのが難しい。
サムスン経済研究所のイム・テユン研究員は「短期的に今後5-6年はシステムが作動するためアップル
の位置づけに大きな変化はないだろうが、長期的には問題が生じるかもしれない」と説明した。また「アッ
プル内部からスターCEOが出てくる可能性よりも、グーグルのラリー・ペイジ、フェイスブックのマーク・
ザッカーバーグがジョブズの‘革新アイコン’イメージを引き継ぐとみられる」と予想した。
アップルのiPhoneとグーグル・サムスンが主導するアンドロイド陣営、マイクロソフトのウィンドウズフォン
陣営が形成している三角地図も変化する可能性がある。短期的にはアンドロイド陣営の市場シェアが高
まると予想される。ジョブズが他界したうえ、当初予想された「iPhone5」の発表も延期されたからだ。
専門家は最近サムスンとマイクロソフトが広範囲な業務協約を締結したことで、閉鎖的な市場戦略を駆使
してきたアップルの地位はますます落ちると観測している。
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