糖尿病は

とにかく予防を心掛けること


そして
"早期発見・早期治療"が重要


糖尿病予備群の状態であれば

適切な食事療法を続けることで
健康な状態を保つことも可能です



早めに健康管理を行うメリットは
他にもあります


それが
"遺産効果"と呼ばれる効果



最近の研究の中で

糖尿病発症初期から10年くらい
血糖値や脂質以上を良好に治療することは

その後10年間の合併症を
抑え込む効果につながることが
明かにされました



10年前から
健康管理に取り組んでいる人の体は
これから始める人と比べて
『血管が傷みにくい』体質を
手に入れていることになります



今後

同じだけ食事や運動療法に取り組んでも

先に始めた人の方が
高い効果を得ることができるのです

糖尿病やその予備群となってしまった場合は

『どうやって完治させるか』

ではなく

『いかにその進行を食い止めるか』

という認識のもとで治療を続ける必要があります



糖尿病の初期段階では

食事療法や運動療法を続け
内臓脂肪を減らすことで
血糖値を正常値まで下げることも多くあります



しかし!

決して完治した状態ではなく

体重が元の状態に戻れば
糖尿病の状態も元に戻るのです



ここでしっかりと認識しておきたいのが

糖尿病は

"進行する"病気であるということ


すい臓はインスリンを分泌することで
血糖値を下げる大切な臓器ですが

高い血糖値は
すい臓にもダメージを与えるため

【血糖値が上がる→すい臓が悪くなる→糖尿病が進行する】

という悪循環を引き起こすのです



心筋梗塞や脳卒中、目や腎臓、神経の病気など

さまざまな合併症を引き起こす糖尿病


典型的な自覚症状として

「喉が渇く」
「体重が減る」
「尿の量が多くなる」

ことが挙げられます



糖尿病を調べる際には

1~2ヵ月の血糖値を平均した"HbAlc"という数字が用いられ

この値が5.5~6.1以下の範囲は
糖尿病予備群が疑われる状態

6.1以上は糖尿病です


この数値が10以上になると
入院が必要となるケースもあります


しかし

はっきりとした自覚症状が出始めるのは

"HbAlc"の数値が9以上になった辺りから


『もう少し早めに治療を始めていれば…』

というケースが数えきれないのです



「網膜症」や「腎症」を併発し

気がつけば失明や透析寸前の方もいます



この自覚症状の無さこそが
糖尿病の恐ろしさです