「過食嘔吐を克服しようと闘う道」を選んだあの日から、5年という月日が経ちました。


私は、今もちゃんと生きています。


過食嘔吐は、ほぼ完治しています。

あの激しい過食の衝動も、今はほとんどありません。

ここ数年で、過食嘔吐をしたのは、ほんの数えるくらいです。


2年程前、最後の通院の日に、主治医の先生からこう言われました。


「あなたは自分で、自分の進むべき道を選ぶことができる人です。

もう大丈夫ですよ。」


私は今でも、あの日先生に言われた言葉を信じて生きています。

「私は大丈夫」と。


職場は変わりましたが、看護師の仕事も続けています。


食事もお菓子もお酒も・・・何でも食べられるし、飲めます。

一時期74kgにまで増えた体重は、50kg半ばで落ち着きました。


過食嘔吐が全てだったあの頃には想像も出来なかった、

ごく普通の当り前の生活をしています。



もし、今まさに過食嘔吐に全てを捧げている方がこのページを目にして下さっているとしたら、私はこう伝えたいです。


「あなたも岐路に立たされる時がきっと来ると思う。


 その時は、『過食嘔吐を克服しようと闘う道』 を選んで欲しい。


 私にだって出来たのだから、あなたにだって出来るはず。


 過食嘔吐に全てを捧げる代償は、あまりにも大きすぎるから。」



私は過食嘔吐に頼らなければ、辛い現実や不安、寂しさに耐えられなかったような人間です。

だから、私は他人より心が強いわけではありません。特別な人間でもありません。


そんな私が、過食嘔吐を手放すことが出来たのだから、どうか諦めないで。


諦めないで生きてほしい。


「過食嘔吐のない人生もなかなかいいもんよ。」

そう笑って言える日が、あなたにも訪れることを祈って・・・。



                                   2013年3月9日  ワタシ