俳優の高嶋政伸と妻でモデルの美元の離婚裁判の判決が9日、東京家庭裁判所で開かれ、原告側である高嶋側の主張を認め、離婚を認める判決が言い渡された。裁判費用は被告である美元が負担する判決となり、高嶋側の勝訴となった。高嶋と美元は出廷せず、双方の代理人が出廷した。離婚したい夫としたくない妻。1年9カ月に及んだ芸能人夫婦の泥沼離婚裁判は、とりあえずの決着をみたことになる。

 注目の高さを示すように、この日は離婚裁判では珍しく、異例の抽選形式となり、傍聴券配布が行われた。901号法廷の17席をめぐって295人が並び、競争倍率は17・35倍となった。

 「芸能生活をなげうってでも離婚したい」高嶋と、「離婚の理由が見つからない」と主張する美元。法廷対決で強烈なプライバシーの暴露合戦が繰り広げられた芸能人夫婦の離婚裁判は、とりあえずは訴えを起こした高嶋側の言い分が認められた形となった。しかし、美元側は控訴する可能性もあり、そうなった場合は裁判のさらなる長期化が予想される。

 2人は2008年に結婚したが、10年に別居。離婚調停に入ったが合意に至らず、11年2月に高嶋が離婚訴訟を起こしていた。

 今年6月1日には、2人が法廷で“直接対決”。高嶋は「芸能生活をなげうってでも離婚したい」と離婚を主張、美元は「きょうは顔を見れてうれしかった。まだ夫婦として修復できる」と結婚生活の継続を訴えた。また、夫婦げんかの音声データや美元の異性関係が掲載された雑誌などを互いに証拠として提出、暴露合戦が繰り広げられていた。



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