高浜原発の運転差し止めを、大津地裁が仮処分決定したとのニュース。
正しい判断だと思う。
高浜原発3、4号機は、昨年2月に安全審査に合格、4月に一度福井地裁により再稼働差し止めの仮処分決定されるも、12月異議審で取り消され、今年1~2月にかけて再稼働していた。
大津地裁の判断根拠は、関西電力は高浜原発の安全性を充分説明できていない、というものである。
原発については、賛成派と反対派に大きく分かれるし、その溝も深いのではないかと思う。そこには放射能アレルギー、情報操作、安全基準、電力コスト、活断層、廃棄物、等の言葉が乱れ飛ぶ。
問題は、安全であるかどうか、ではないと思う。福島で起こったように、いや、もしそれ以上の事故が発生した時には、取り返しがつかないことは自明の理だ。
想定外のことは必ず起こる。起きるから想定外なのだ。想定外のことが起こったとしても、元どうりの復旧がそれなりの期間で可能ならば、リスクを取る選択肢もあるだろう。原発はその次元を越えている。
原発を人間のコントロール下におけると考えるのは、上記視点が全く欠けており、傲慢そのものである。いつかは自然からのしっぺ返しを喰らうだろう。その前に賢い選択をなすべきだ。