厚みの取り方 わっきー流
最初に、このお題。
「厚みの見方」
どんな教則本でも、レッスンでも、ブログでも…。
およそポケットビリヤードに関する教えで、
最初に教わらないことはないし、誰もが知りたいと思うことでしょうか。
それほど、皆、玉を入れたい。
または、外したくない!
と思っているはず。
ただ、上級者になってくると、「厚み」自体はほぼ間違いなくとれるようです。
(厚みに当てるのは、また別問題ですが)
そして、実は中級者、初心者の厚みの感覚が上級者ととんでもなく違うのかというと…。
そうでもないようです。
上級者が99%正解する配置例と同じテストを初心者がやっても、90%以上は正解するという話を聞きました。
でも、プロはさくさく入れるし、C級はさくっと外れます。
狙うより、狙ったとこに撞くことの方が断然難しい!
ということになります。
このことも、大抵どこにでも書かれていると思われます。
そして僕もそう思います。
駄菓子菓子!
狙ったとこに撞くのが難しいから外れる、は上級者の理論。
僕はこのテストに少し疑問を持っています。
おそらく、構えた状態でやってない。
立った状態で立体的に見れば、確かに初心者でもイメージボールやシュートコースはわかりやすいと思います。
でも、それは構えたときに平面的に見えるイメージボール(厚み)と一致しているでしょうか?
まして視界に入れるべきポケットがあるときなどは、どうしても…。
構えたままポケットを見て狙ってしまっていないでしょうか?
ボーリングの経験は誰でもあると思います。
遠いピンを見て投げてしまうと、本当のピンは思ったより遠くにあって…、ガーター。
だから、手前に書いてある印の何個目を狙うように、とか教えられませんか?
平面的視野による距離感の錯覚。
これがあるうちは、僕はあまりフォームを低くすることをお勧めしたくないくらいです。
とはいえ、入れの強いスヌーカーや最近のプロのフォームは皆低いです。
低い利点は厚み(重なり具合)を精確に見る(合わせる)ことができるということ。
精確に撞点を狙いやすいということ。
などがあげられます。
ただし、構えるまえに精確な厚みを知っておくことが大前提!
構えてから厚みを探っているわけではありません。
撞くのが早いと言われる人でも、難しいショットのときは慎重に丁寧に、ときにはゆっくりと構えに入り、
仕切り直してまた構えに入る、なんて作業をしているときもあると思います。
シュートイメージに不安があるときは撞けないものなのです。
もう一度言いますが。
構えてからポケットを見て(狙って)撞いてはいけません!
いや、するなということではないです。
構える前のイメージを切らないように注意してほしいということです。
これは、中級者くらいまでは絶対に守るべきです。
ゴルフのパットは地形や芝目や力加減などで変化する複雑なラインを読んで、ボールをそのラインに乗せるという表現をするようです。
シュートラインありきです。
ゴルフのグリーンに比べればビリヤード台は幸せに思えます。
まあ、そのラインに乗せるのが難しいゲームですけどね。
ラインを読むのはそんなに難しくないはずです。
初級~中級者向きにお勧めのイメージ法をひとつ。
「レールイメージ」
ポケットの端から的玉までクッション(レール)をイメージして、
クッションタッチしているイメージです。
ですから手玉はクッション(想像上)と的球とに同時にぶつけるイメージです。
イメージボールが苦手という方。
お試しあれ!
最初のほうでも書きましたが、厚みに当てる方が難しい。
実はセンターショットというのは結構精度の要求される距離の玉です。
それをピタリとストップさせられる技術があれば十分。
何故なら上手い人の、ショットはそれ以下の精度のショットで組み立てているのがほとんどだからです。
(入れに関してですけどね。 ネキが上手いから入れもネキも楽になる)
だから正しい厚み(イメージボール)にセンターショットすれば、大抵の玉は入ります。
逆に、センターショットだけではフリのある玉は絶対に入れられるようにはなりません。
書いてきたように、構えてから狙っても厚みのとる必要の無いセンターショットは入りますが。
フリが少しでもつくと、狙えなくなるからです。
センターショットには厚みをとるという作業がない。
これではフリのある玉を入れる練習になるはずがありません。
ただし、真っ直ぐに手玉を撞くことは相当上手くなります。
そして真っ直ぐに手玉を撞くのは全てのショットの基礎、土台なのです。
物理的に厳密にいうと手玉の中心以外を撞いた場合、必ず撞いた方向とは逆の力が発生します。
これを修正して狙うことを「見越し」といいます。
この見越しを計算して玉を入れるためには、相当安定した精度の高いストロークが要求されます。
センターショットは必ずストロークやフォームを固めるのに役立つはずです。
センターショットの特殊性がもう一つあります。
それは、コンタクトポイント(的球と手玉が衝突する点)とキュー先が一致するという点です。
これは言い換えると、キュー先でコンタクトポイントを狙えるということです。
とっても狙いやすいです。
が、はっきり言いっておきます。
キュー先でコンタクトポイントを狙えるのは、ど真っ直ぐしかありません!
フリのついた玉をどうしてもキュー先で狙いたいというなら、イメージボールのど真ん中を狙ってください!
間違っても的玉のコンタクトポイントをキュー先で狙わない。
理由は分かりますよね、手玉には大きさがあります。
大きな分離角を走らせようとすると、3cm以上も手玉の中心〈キュー先)はコンタクトポイントから離れることにもなるからです。
最後に。
「厚みのとり方」に関する中級者くらいまでの注意点を簡単に思いつくまま書いてみました。
入れについてもネキ(手玉の出し方)についても、上達すればするほど、具体的なイメージが湧き上がってくるようになります。
そしてそのイメージ(感覚)の精度というのは、もう理屈では説明がつかないと思われます。
しかし、神様と言われるようなプロでも、最初から身に付いていたものではないはずです。
最後の最後に。
こんなこと書いたからって。
僕の玉が入るとは思わないで下さい。
と、わっきーの知り合いのわきさんは言っておりました。
(^_^;)
マジカルビリヤード②
じゃあ、何なんだろうこのクラクラ感は?
妙に部屋が明るく、はっきりと見える気がするのは?
(ρ_;)
…何だか。
やたらと、部屋に立体感が?
そうか…。
疲れた目の筋肉がトレーニングでほぐれて…。
視界に映る風景の、遠近感を掴む能力がUPしているのかもしれない!
(」゜□゜)」
ひよっとして、これってビリヤードに重要じゃね?
眼鏡プレイヤーの私。あまり低いフォームで構えられません。
はい。
遠い玉などを狙うときに眼鏡のレンズの上の方で見なければならないからです。
将棋の羽生善治さんのような眼鏡の掛け方になっていると、もろフレームで隠れます。
(*_*)
大体、眼鏡なんぞはピントが合うように造られているのはレンズの中心500円玉の大きさ位だそうです。
ですから私、遠い玉を狙うときはいつもより慎重に構えに入ります
ほぼ、構える前に全てのイメージを作るようにしてます。
遠いショットに限らず、この作業は狙いに集中するうえで大事なことだと思いますが。
私の場合特に、構える前に、シュートコースや手玉のラインのイメージを大事にしています。
何故なら。
自分の場合、目が疲れているときなどは、距離感の錯覚で厚みを間違うことが多いからです。
ということで。
「マジカルアイ」
もう少し、お試し中です。
〈完〉