タイトル: バレット・バレエ
塚本晋也監督の表現世界は大好きですね。モノクロなのにモノクロじゃない、独特でメタリックな画質、わざと手ブレさせた画面、ごちゃごちゃとした路地裏、ときどきみせる素人臭い演出、イライラやストレスだらけの都市に住む人間の狂気。ピストルを求めてさ迷う主人公、なかなか入手出来ないリアリティ、ぶざまなりアリティ。そして、ラストの生生しいリアリティ。リアルなんだけど、現実的じゃない。そんな妙な世界が好きです。ボーイッシュなきりなという女優も不思議な魅力を出していて好きです。残念なのは、ブランキーの中村達也があっさりやられちゃうのが残念です。でも、そこにリアティがある。