戦うカメラマン -2ページ目

写真展を終えて~めっちゃ長めのお手紙ついた~

あれは一年前。

 

2018年最終日、最後の「宮木一人語り」を終えてから

体温が一気にさがり私はガタガタと震えだしました。

 

最終日、撤収前は駆け込みでいらしてくれる方も多く、

マスクをしながら接客をするも、頭は痛いしなにしろ寒い。上着もないので、

梱包材にくるまってひたすら悪寒を耐えた季節は8月。

 

 

激烈にやばいだろ、コレ

 

 

うつろな目でなんとか撤収を行い、車に荷物を積み、

家についてバタっとベッドに倒れこみました。

1時間後でしょうか、熱をはかったら39度をたたきだしておりました。イエーーーイ!

 

後日、写真展の総括をnoteに書いてくれたデザイナー小峯ヤスタカ氏もnote

 

https://note.mu/asagayas/n/n365872914c7a

(写真集関連の出来上がるまでが書いてあるのでぜひ読んでください。そのほかにもキレッキレな記事がたくさん!)

 

を書き上げたところで熱発。

 

ばたばたと人が倒れていく呪われた終焉を迎えた2018のニガイ思い出でしたが、

学びというのは素晴らしく、この二人、

今年は

 

大阪前に

宮木が全身蕁麻疹、東京前に小峯さんが熱発

 

事前にしっかり厄落とししたところでスタートしたので、

心もち、快適でした。

 

 

ちなみに、今年は終わっても二人とも元気でしたので、ご心配なく。

 

 

 

 

さて、写真展という作業は

 

異常に孤独です。

 

 

自分がやりたいって始めてんだから孤独もクソもないだろ、

と思う方もいらっしゃると思いますが、

半年準備、発表5日みたいな

超絶費用対効果の大変悪いシステムです。

 

ああ、私は写真展のわりに200点という膨大な量を作るので、というのも大いに影響しています。

10点とかだったら、熱だすこともないでしょう。

でも10点じゃみるのもすぐだもんね。。。

 

 

現在NOAHの選手が23名。

5枚づつ展示してあげたいな♪とおもったらもう115枚。

この時のあれも、これも、これは大きくしたいなんてやっていたら、あっという間に200枚に到達。

経費考えなかったら、1000枚展示とかチョレーチョレーってレベルです。

 

ちなみにセレクトは去年から1年間分ですが、今年は特に怒涛でしたので見ていただきたい写真が山ほどありました。

これを削る作業が一番しんどい。

「なんとかして高須クリニック社長(金持ちの代名詞)にプリント代をだしてもらえないか・・・」

とアホな妄想をしながら、現実と向き合うこと半年。

 

今回は大阪があったので大阪の時点でグッズを用意しておくため、気づいたらもう時間ないやん!いやんいやん!状態の連続でした。

 

セレクトをしながら、

・会場うち合わせ

・Tシャツ発注

・マグネット発注

・まるごと発注

・缶バッジ発注

・公式グッズ打合せ

・フライヤー配り

・告知

・スタッフィング

・大阪での宿泊所(これがのちに伝説のプロレス合宿となる)の手配

・POP作成

・受注用紙の作成

・お釣りの準備

・梱包材の準備

・大阪へ機材、写真配送の手配

・アクリル撮影の工場見学&打合せ

 

等々

 

こまごまーーーーとした作業がどんどん増えていきます。

 

もちろんその間にプロレス、プロレス以外の撮影がありまして、実は写真講師もしているので、講座もあります。

毎日が不安ばっかりで、

「あれはやったか」

「これは大丈夫か」

と頭の中は写真展でいっぱいなのに、できた時間の間にどうしても作業したくなくて

一日携帯ゲームをやっていた日もありました。

(結局、罪悪感で気分転換にならない。意味ない。)

 

 

今回は初の試みで、大阪、東京ともにビックマッチにあてて写真展開催というタフでなければ乗り切れないスケジュールを

組んでみたりもしました。

 

 

・・・・私はいつもそうです。

 

「こうだったら楽しいんじゃん!」

 

3か月後目の下にクマを作りながら

「いや無理だろ」

と叱責、の繰り返しです。

 

 

今回も「ビックマッチと一緒だったらみんな見れるからいいよね!」

と安易に決めたものの、

それは

朝から写真展→ビックマッチで撮影

という1日フル稼働シフトをこなさなければいけないわけなんですよね。

 

やってみた結果、

「やれないことはない」

という話で、

頑丈に生んでいただいた母に感謝です。

 

 

まあ、そんなこんなで半年の間になんとかすべての手配を終わらせて

大阪、そして東京と開催をしたわけです。

 

(ここを細かく話すとながくなるので大阪の様子は

カ、カテェプロレスポッドキャスト@kakateeeee  第101回

http://kakateeeee.speaker.jp/2019/09/25/【第101回】noah写真展photo-the-live大阪を終えて/

こちらからどうぞ。)

 

 

何度も言っていることなのですが、大阪も、東京も怒涛過ぎて

あんまり覚えていないのが実際のところです。

だからその時にちゃんとお話しをしようと誠心誠意皆様には対応させていただいたつもりですが、

「なんか塩対応だったな」

と思った方はまじですみません。

 

 

 

 

さて、さてさてさて、今回は去年を大きく違う点が1つありました。

 

写真購入者が多かったことです。

 

 

写真展(特にプロレスの写真)では、

私は「写真を買う」という文化を根付かせたいという気持ちが強いです。

それは、写真をもっと生活に取り入れてほしいのもあるし、

文化として気に入った絵を買うように写真を買う時代になって欲しいからです。

あとは、たぶん写真家として若手でもベテランでもない、おそらく中堅の域に入る私ができることとして、

写真の値をしっかりつけることも1つ、大きな仕事ではないか、と思っているところもあります。

 

私たちがつけないと、若手の写真家はもっと低い値段をつけることになる。

いや、値段をつけるなんておこがましい、と思うかもしれない。

そしたら見てほしいから展示はするけど、

それだけ・・・・

 

 

でも今個展はよっぽど有名、もしくは有名人コラボでない限り、

入場料無料、展示見るだけ、以上、

というスタイルが少なくありません。

もちろん意志としてそれを選択するのは自由です。

ただ選択するまもなく、

すべて無料スタイルが当たり前になっていることが通常で、もったいないなあと感じていたのは事実です。

自分の写真を買ってくれる、買ってもらえたという体験もまた、

写真家にとって大きなものをもたらすことも知ってほしいなとも思っていましたので、

実際に言うだけじゃなく、自分がやってみて結果としてでれば、

選択肢の1つを残すことができるんじゃないのかなと思ったところが大きいです。

 

 

 

 

去年は、私も気持ちがそこまで伝わらなかった部分も多かったのか、

(実際にこれをあんまりしゃべっていないので、当然なんですが)

あんまりそこで結果をだすまでには至りませんでした。

 

(量は決してすべてのモンサシではありませんが写真家として1つ問いかけたかったことだったので、

個人的なこだわり、だと思ってください。買ってない方にどうのこうのは全くありません!)

 

 

今年は、というと、なんと去年の4倍の量の写真の購入がありました。

 

 

しんどかろうがなんだろうが、

この数字は私に大きな自信をもたらしました。

それは写真の出来や好み、良し悪しのレベルを超えた「評価」というものをいただけたように思えたからです。

 

本当にこの点については、

とてもうれしかったです。

きっと一生自信を失わずに、この活動を続けていけるくらいの大きな出来事でした。

 

もちろん、好きな選手だったから、という答えが一番大きいと思います。

それでもよくて、

なんだったら私が撮った写真じゃなくてもよくて、

「家にこの写真飾ろう!」と写真展で写真を購入をした、という事実がとてもうれしかったのです。

 

 

NOAHファンめっちゃいいセンスしてるやん!!!!

 

みたいな。

 

 

上目線ですみません。

でもそんくらい興奮していました。

ほんとにほんとにありがとうございます。

 

 

 

他にも写真展での新しい企画として、

「会場で選手をモデルに撮影をする」

「前日の興行を選手と一緒に振り替える」

が通り(NOAHさんも信頼していただいて感謝しています)、どちらも大成功だと思える内容でした。

 

ちなみに、スタートダッシュイベントは潮崎選手とのトークでしたが、

「いつも通りいきましょう」

ということで、キメるところはキメて、

ゆるめるところは普段撮影時に接しているそのまま、でやってくれました。

 

私の友達の男の子は

「潮崎選手ってあんなに面白い人なんだね。かっこいいだけじゃないんだねぇ」

とハートをロックオンされておりました。

 

潮崎選手は本当にサービス精神が旺盛で、

大阪でも会場にいらたした際は

「っしゃっせ~♪」

とお客さんを出迎えてくれたりと、

なんかもう、ありがたい存在なわけです。

イベントは、全部を通してですが、リング上だけでない雰囲気が少しでも味わっていただけると、

私がやったイベントの意味も少しはあるかなあ、と思っていたので、

本当に良いスタートが切れました。

 

 

一言いいます。

 

 

ハンサムで三枚目って無敵っすね。

 

ああ、まぶしいっす。NOAHの宝っす。男に生まれかわるなら、オレしおざ(以下ry)

 

 

 

撮影イベントは、中嶋勝彦選手にモデルをお願いしました。

ハルコレの時の撮影の感触で「撮られること」をとても楽しんでくれたのが印象深かったところがあります。

今回も、打合せの内容をさっと理解してくれ、

緊張で高まる参加者の方のテンションをどんどん引っ張ってくれる名モデルでした。

イベント中は、常にキャ――キャ―――!とテンション高い声が聞こえていて、

私としても楽しかったです。

 

普段絶対にすることのない

「指示を出して選手を動かす」

という体験をプレゼントできたのなら、なによりです。

 

写真が楽しいのは、目線もらうとき、世界で自分だけ目線があってて、

それがファインダーの中、っていうドキドキが楽しいんですよね。

これ、次回あったら是非みなさんに参加してほしい。

 

 

まあ、上手よ、中嶋選手。

ほんとに。

 

手のかからない方です。

ああ、まぶしいっす。NOAHの宝っす。男に生まれかわるなら、オレなかじ(以下ry)

 

 

 

「前日の興行を選手と一緒に振り替える」という企画は、

NOAHを大きく包み込んでいるイメージの齋藤彰俊選手にお願いをしました。

 

両国当日現場入りした私に齋藤選手は聞いてくださいました。

 

「明日のトークあるので、どのタイミングでシャワー浴びたらいいですか?」

 

もちろん、試合後にシャワーは浴びられると思ったのでその試合はMCの小峯さんと私で話そうと思っていたので、

 

「シャワーは好きなタイミングでかまいません、試合後なので、申し訳ないですし・・・」

と答えたところ

「休憩あるみたいなんで、休憩中にします!」

とおっしゃってくださいました。

 

 

 

当日わかったのですが、この企画のため、会場のお客さんの反応もあったほうがいい、と

控室ではなく、ちゃんと会場から試合を見ていてくれたそうです。

 

ああああ、

めっちゃ素敵。

ああ、まぶしいっす。NOAHの宝っす。男に生まれかわるなら、オレさいと(以下ry)

 

 

もちろん内容も、うなりまくって全員で「いいいいいい!!!!!!」と連呼するしかないほどの

鋭い指摘と分かりやすい解説。

あそこに参加された方は、全試合、全興行齋藤選手の解説で聞きたいと思ったことでしょう。

 

好きなプロレス、それをいくら見てきても

どうしても見えない側面、それは選手からの見え方。

それを本当にわかりやすく(かつ、面白くできるのがもう天才!)、朝の11時から話してくれた齋藤選手に

感謝をいくら述べても足りません。

 

もちろん、潮崎選手、中嶋選手にも大感謝です。

(おや、偶然AXIZでしたね。)

 

 

 

あとは印象深かったのが、

初のアクリルですね。

紙焼きではなく、アクリルに直接印刷した写真をいくつか飾りましたが、

アクリル写真とプロレスは相性いいなあとしっくりきましたね。

 

実はアクリル加工の会社の社長様から皆様が、

わざわざ見に来てくださいました。

普段は印刷よりも加工のほうが多めで、みなさんもこのような展示でアクリルが飾られることはあんまりないようで、

「へーーーすごいねーーー!」

と楽しそうに見ていただいたのが印象深かったです。

さらに、同時に調印式終わりのラーテルズご一行様が到着し、

「あの人たちがあの写真で・・」

とひそかに説明をしておりました。

テルズさん、ありがとうございます!

 

 

写真を通じて今回もいろんな方と交流できました。

これができるのもNOAHの皆さんがいてこそ、で

それをOKしてくれたNOAH武田社長をはじめ、スタッフさんのおかげです。

(もちろん親会社のリデットエンターテインメント株式会社様も。)

 

 

 

個展をまたやろう!と決めた3月から、

興奮して、喜んで、悩んで、壁にあたって、乗り越えて、泣いて、笑って、ぼうっとして、

また奮起して、自分に怒って、焦って、困って、助けられて、それでまた笑って・・・・

そんなことを繰り返してなんとかゴールまでたどり着きました。

 

 

 

NOAHでいつも撮る写真が膨大すぎてほとんど日の目をみないこと、

スマホやPCでのデジタル写真だけが写真じゃないこと、

試合写真の速報は記録をみていることであり、写真をみていることではないと思うこと、

紙焼きの綺麗さをしってほしいこと、

展示写真を買うという文化を根付かせたいこと、

NOAHの選手が体を削った証を写真で残したいこと、

リングサイドカメラマンのスキルはすごいともっと世間に評価されてもいいと思っていること、

写真という側面でプロレスをみるのも楽しいこと、

NOAHを知らない人に写真からでも知ってできればチケット買って会場に来てほしいこと、

 

 

いろんな思いを

写真に込めて。

 

 

 

私は自分の展示をイメージすると、絶対に

いつもたくさんのお客さんがいて

自分の写真をみて、ああでもない、こうでもないと話している風景がいい。

がらんとした誰もいない展示なんて私はさみしい。

 

 

今回も幸せな気持ちでこうして振りかえることができたのは、

第三の展示作品である「みなさん」が会場に足を運んでくれたから、成立した、というのは間違いないです。

 

本当にありがとうございます。

 

 

 

写真集第二弾とか、

写真展第三回とか、

嬉しいご期待をたくさんいただいております。

 

なんとか答えらえれるように頑張りたいとはおもっております。

 

 

 

が!!!!

 

 

ちょっとこれまでにない方面でのお手伝いをNOAH関連でさせていただけそうです。

 

これもまた楽しそうな企画です。

 

 

はやくて11/16後楽園後あたりに一つ

みなさまに告知できると思いますので

その時はぜひ優しくしてください。

 

 

 

 

最後に、

フライヤー設置をご協力いただいた方、フライヤーを配ってくれた方、

アクリル制作のご紹介、制作をしていただいた会社様、

紙焼きプリントを担当していただいたHCL矢島様、

「わかたこば焼き」コラボをしてくれたたこやきたこば様

いけなかったけど、応援してるよ、と連絡をくれた方、

プロレスリング・ノアの選手の武田社長をはじめスタッフの皆様、

ノア・グローバルエンターテインメント様

リデットエンターテインメント様

写真展スタッフの方、

チームphototheliveのみんな、

そして大阪、東京写真展にご来場いただいた方、

全部、全員!関わっていただいたすべての方に大きな感謝を申し上げます。

 

 

とにもかくにも今年は9月11月と、本当にありがとうございました。