読み聞かせと大河(光る君へ)と眠くなる朗読
ご訪問ありがとうございます。幼い頃、母と(父とも)遊んだ記憶がほとんどない私。育児を祖父母に丸投げしていた(同居はしていましたが)ので、一緒に遊んだことは、記憶に一回あるかないか、、、(本当に幼い頃のことで大きくなってからは普通に接してましたよ)共働きで、しかも夜勤のある仕事だったので仕方ないし、そのことを嫌だとか寂しいなどと思ったことは正直私は全くありませんでした。むしろ、ほっとかれる方がありがたかった。(それは大きくなってからもずっと)子供としては少し変わっていたのかもしれません。(漫画があればよかったしお絵描き大好きやったし)ただ、ひとつだけ、母が幼い私にしてくれていたこと、それは本の読み聞かせでした。それだけは、何故か覚えています。(たぶんそういうのしか関わってないから)もちろん毎晩ではないし、それをめちゃ喜んでいたわけでもないけど。おいおいでも、読書に親しめたのは、そういう下地があったからかもなぁとは思います。まあ、私の場合、中高で文学的な本を読んでいたのは、だいたいが受験対策であり、真剣にその本が好き、あの作家が好きというわけではなかったのですが。なので、誰もが知ってる出だししか覚えてない。その中で、面白いと思った唯一とも言える本が「源氏物語」。大和和紀さんが「あさきゆめみし」を執筆し始めたというのもあって(全巻持ってないのでいつか大人買いしたい)、何人かの方の口語訳本を買って読みました。あさきゆめみしAmazon(アマゾン)田辺聖子さんのが多分一番とっつきやすい言葉で書かれてましたが、私は円地文子さんのが好きでした。新源氏物語 上中下巻セット (新潮文庫)Amazon(アマゾン)↑この表紙のはもうないのかもまだ昔の言い回しが残っていて、平安時代が感じられたからしょうか。あの時代、結構好きなんですよ。陰陽師とかね、もののけ、妖なんかが信じられていて、そういうのが出てくるお話が好きなんです。(「安倍晴明」の話も好き)現代でもファンは多いと思いますが。で、源氏物語ですが現在、大河でやってるじゃないですか、「光る君へ」。「源氏物語」ではなく作者のお話だけど。めっちゃハマってるんです。「いやいやありえんやん!」っていう脚本ですが、大石先生って、ものすごく色々な文献(「小右記」「栄花物語」「大鏡」「御堂関白記」「権記」「紫式部日記」「和泉式部日記 」そして「枕草子」 などなど)を読んでそこからエピソードを引っ張ってきてはるようで、私の朧げな記憶でも「ああ、あのシーンは『源氏物語』のあそこの場面から?」なんて思ってちょっと楽しい。一条天皇と中宮定子の話など、「桐壺」そのものよね、と。紫式部がいろんな人をモデルに脚色して書いたんだろうなってわかります。そして、それをまた大石さんが、脚本に落とし込んでるのが素晴らしいなぁ~って。あ、私はもちろんそういういろんな本は読んでませんよ。(いくら受験のためとはいえメジャーどころだけです)今YouTubeの「かしまし歴史チャンネル」で、「きりゅう」さんという方(川合章子先生という某大学の人間科学部の教授らしい)が大河の解説してくれてはるのを見てるんです。歴史素人の2人の女性(でもお二人ともクリエーター)に大河のお話を解説するという体での動画で、この先生、ものすごい博識というか、とにかく知識量がハンパないんだけれど(日本の歴史以外にも中国古典にも詳しく中国語も堪能で漢詩も読める)、オタクで厨二病的で今でいう腐女子で少女漫画から少年漫画まで網羅してて、そして乙女なのですよ。私と同世代くらいの女性なんだけど、お話がめっちゃ面白い🤣なので、史実(と言われていること)とは違うとわかっていても「あそこであの(文献の)エピソード持ってくるかって、(脚本家の)大石先生やるな!もう、にくい!」なんて大絶賛したり「えーもう◯◯殺しちゃうの?!」なんて、自分の推しが亡くなっちゃうとロスったり、キュンキュン場面にひくほどテンション高めになったりするのも、きちんとした史実を把握してる上で大石脚本を楽しんでるのが伝わってきて見ててほんまに面白いし、「あーそういうことだったのね」とわかることもあって、「光る君へ」が何倍も楽しめています。それにしても、大石さん(脚本家さん)は藤原道長推しなのね。史実では、かなり権力欲の強い人だったと(どっちかというと極悪非道?)言われているのに、大河ではあくまで、ヒロインの紫式部との約束のため、民のための政治をしようとする人物に描かれていて、かっこいい。(紫式部が道長の妾であったという説を取り入れてるのかな)柄本さんが演じているからというのもあるかもですが。で、今改めて「源氏物語」読んでみたくなったんですけれど、そんな時間はないので(だって長いんだもん)、実は就寝時にYouTubeの「お休み前の古典朗読」で「源氏物語」の朗読聞いてるんですよ。(それは与謝野晶子さん訳の)これ、もともと眠くなるように読み手の方も工夫されてるようで声もいいし、そのテンポもほんまに眠くなるっていうか寝てる。なので、これからは覚えてるとこまではすっ飛ばして(寝て進まないから)、光源氏の晩年あたりから彼の息子の話の帖を聞こうと思ってます。寝れない夜にはよく眠れます。(話なかなか私が寝てて進まんけど)それで、幼い子に読み聞かせがいいって、こういう効果あるんやなって大人になってわかるという。あ、私も子供達にしましたよ。本好きになって欲しかったけど、娘には効果なかった。いやむしろ、「本は人に読んでもらうもの」という刷り込みしただけという感じでした。ちゃんちゃん。大河、いよいよ「源氏物語」爆誕したので、これから「光る君へ」がまた楽しみです。いつもありがとうございます。お帰りの際にポチッとしていただけると励みになります。にほんブログ村