ザ・フライイング・フィドル

脱力して楽しくヴァイオリンを弾きましょう!神戸市在住のヴァイオリン・ヴィオラ教師です。カトー・ハヴァシュ師のアプローチに基づき、ワークショップなど開催しています。


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ここ最近、左手のスムーズにポジション移動させるレッスンが続いています。

ポジション移動はいつも、ヴィブラートや音程の修正などあらゆることが一挙につながって生徒が目覚めるきっかけになりうる、エキサイティングなレッスンです。

 

できないことには必ず原因があり、本人が不快に思っていること不安感のあることは解消する必要があります。

 

先日も、ポジション移動のレッスン中に、生徒が目覚め、力みが取れて美しいバランスになり、突然音が鳴り響き出しました。レッスン室の空気が変わります。

美しい瞬間です。

ただ、私から見て生徒が目覚めたと思っても、当人に実感がない、ということは間々あります。

しかし、この生徒には「どう?」と聞いてみると「気持ちいいです!」との答えがきました。

最高の瞬間です。

 

レッスンに来た時の生徒と、帰る時の生徒は別人になっている、というのが理想のレッスンです。

実際ハヴァシュ先生のレッスンを評してそのように言っていた人がいます。

そして、一回でも本当に「出来た」ことは二度と忘れないのです。

身体は覚えています。

 

ふと自分のやっているレッスンがすごく地味だな〜と感じることがあります。

あくまでも生徒の内面に寄り添い、そこを開発するというアプローチだからです。

外から刺激をガンガン与えて引っ張るのとは逆です。

しかし、生徒の疑問が解決する瞬間、フッと楽にできて楽器が鳴り響いた瞬間は何ものにも変えがたい瞬間です。

それは私自身が、長い間探求し続けた後にハヴァシュ式アプローチを実践する中で答えがわかり、視界が広がった喜びを味わったからです。

レベルは関係ありません。とにかく、出口が見つからずにもがく生徒を、一人でも多くその箱から出すことが私の生きがいです。

 

 

 

 

 

 

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グロリア先生の教則本日本語版で生徒と楽しくレッスンする毎日です。

 

先日生徒に日本語の歌の入った「弓は踊る」を教えた時、生徒(大人)がハッとして、「先生がなぜ(原書の歌をそのまま使わずに)日本の歌にこだわるのかが、やっとわかった!」と腑に落ちてくれました。

 

 

上は「弓は踊る 生徒用」です。

ご覧のように日本語の歌の歌詞がついていて、これをまず歌って、次に自分の弾くパート(楽譜)を歌って、その後で、歌いながらそのパートをはじいたり弾いたりします。こうすると、室内楽に通じる音楽の勉強ができますし、力みが防止できます。

英語版だと、知らない歌を覚えるという手間がかかる上に、歌詞で歌えないというのは、特に子供にとっては白黒写真かカラー写真かぐらいのイメージの差が生まれます。著者も、それを意図して書いた本なので、他言語への翻訳は難しいと言っていたのですが、この本はそれを越えて実現した世界初の翻訳本になります。

 

8月には私の主宰で、東京にて先生向けのグループレッスンと個人レッスンを企画しています。この書籍販売もいたします。

詳細告知はメルマガにていたしますが、ご興味のある方は告知前でもお問い合わせ下さい。

 

 

 

 


 

 

 

 

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ここ数ヶ月、ハヴァシュ式教則本の翻訳、製作に心血を注いでいました。

やっと完成しました!!

 

〜はじめから美しい音で

ハヴァシュ式アプローチに基づく基礎エクササイズ

  • 「弓は踊る」教師用
  • 「弓は踊る」生徒用
  • 「弦は響く」教師用
  • 「弦は響く」生徒用(上)・別冊演奏会用曲集付き
  • 「弦は響く」生徒用(下)・別冊演奏会用曲集付き

すべて、グロリア・バクシャイエッシュ著、石川ちすみ翻訳

「弓は踊る」の日本の歌は、トン・ヴァンデルヴァルク編曲。

 

これまでは、初心者やワークショップで使用するのに適切な教本がなく、ハヴァシュ式12回レッスン受講生には英語の原書を個人輸入してもらっていました。そうすると、送料や為替によっては5冊で15,000円ぐらいの出費をさせることになり、とても心苦しかったし、また門下生のレッスンに気軽に導入できない不便さがありましたので、翻訳を決意しました。

 

中でも大変だったのが、「弓は踊る」です。この本はボーイングの基礎がすべて入っている本ですが、課題曲がイギリスの童謡、マザーグースなどがほとんどでした。しかも、教本の意図するところは、子供たちのよく知っている歌の伴奏を開放弦で弾かせるというものでしたので、日本では使いにくい、つまり曲を覚えるという一手間が加わり、効果的に進められていませんでした。そこで、日本語訳にあたり、20曲中11曲を「赤とんぼ」「シャボン玉」「チューリップ」などの日本の歌に差し替えて、メソッドに見合うように編成して新たに収録いたしました。編曲は、昨年ヴァイオリニストでハヴァシュ式講師のジュリアン先生と共に来日した作曲家、トン・ヴァンデルヴァルク先生に依頼しました。まさに、日本版オリジナルの教本が誕生することになりました。

 

実は、企画にあたっては大手の出版社にも持っていきましたが、なんせ全5冊というボリュームなので、かなり経費がかかる割に、売れるかどうかというと、難しいのでしょうね。内容には自信があるのですが、なかなか良いお返事がいただけていません。

 

それでお蔵入りはもったいなすぎるので、さしあたり、自主制作することにしたのです。

各種権利も調整した上で、最大限の安価でお渡しできるようにできたと自負しています。

ただし、書店に並ぶ本のようなきちんとした作りにはできていませんし、私が5種類の本の通販をするのはきついので、頒布はレッスンかワークショップでお目にかかった方々に限らせていただきます。

 

手作り中↓

「弦は響く」生徒用下巻より↓

「弓は踊る」教師用より

表紙は、生徒の写真を使用し、娘に作らせました↓

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ヴァイオリン奏者、特にプロ奏者は、大きな音を出したいという欲求、出さなければという強迫観念を持ちます。
 
このような衝動は、身体を固くし、楽器と弓を押し付けてしまいがちです。
 
しかし、ヴァイオリンは弦を震わせて、その振動が楽器の木や他の弦を共鳴させて鳴ります。
弦自体は細くて短くて、とても繊細なものです。
押し付けると振動は不規則になって音が潰れるだけです。
 
では、どうしたら響かせられるのか。
それは、なるべく振動できる場所はすべて振動させる、振動を妨げないことなのです。
そして、開放弦と同じ名前の音を弾くときは、開放弦が共鳴する音を左手が繊細なタッチで探すことは、するぐにでもできる方法です。
 
左手右手が接触している楽器や弓の木をもっと振動させるには、ギュッと握らず、ソっと触れることです。
そして、顎で挟んでしまうと著しく楽器の鳴りを押さえてしまいます。
力みは、肉体をいためつけるだけでなく、楽器の振動も妨げているのです。
 
最後に忘れてはいけないのは、ヴァイオリンの振動が、周りの空気を振動させ、部屋の壁を振動させて、家具を振動させ、聴いている人も振動させて、鳴り響くことです。
部屋全体という大きな大きな楽器を弾いているような意識を持ってみましょう。
 
詳しくは、「あがりを克服する」の本に一章を割いて、対策が書かれています。
 
 
 
 
 
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左手の力みに悩む人に共通して欠けている認識は、「左手を離す」かという感覚です。

傾向としては、じゃんけんの「グー」するように、握る、握る、握る一辺倒です。

指が握りきってもまだ飽き足らず、手首まで丸めてしまう人もいます。

そうではなくて、「パー」の、パッと手が天に向くように離す、へと切り替えましょう。

ヴァイオリン構えた状態で、左手を「離して」みましょう。
楽器が落ちそう?いえ、落ちません。
親指と人差し指の間にネックが入っている限り、どんなに「パー」しても、落ちませんよ。

このしっかり開いたパーの状態から、そーっと、指の根本の関節、基関節をゆるめながら、弦の上に着地します。これが脱力した感覚です。

お試しくださいね。
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「ヴァイオリンの技術は簡単か不可能かどちらかである。」(カトー・ハヴァシュ)
 
ポジション移動が「不可能」と感じている人は多いと思います。
 
ヴァイオリンは顔の真ん前で構えるという特殊性から、知覚の誤認が起こります。
目の前に近づいてくる黒い指板を見ていると距離感がわからず、とても長くて恐ろしく感じます。
まずこの誤認をとりはらうことから始めましょう。
 
ポジション”移動”と言って、どれほどの距離を移動するのか?
 
ヴァイオリンを置いて、リボンや糸で、指板の開放弦のオクターブ上の音までの距離を測ってみます。測ったリボンを横にして眺めてみましょう。
 
あまりの短さに驚くでしょう。
 
リボンを手の中に入れて遊んでみましょう。
私達の左手が移動する距離はたかだかこの糸の範囲です。
 
となると、直線的に「移動」と考えるのではなく、移動した先の音を耳の中に持つことや、手の形をよ〜く認識してさえいれば、移動すると思う必要すらなく、そこに到達します。
 
壁にぶつかっている方には申し上げたいですが、必ずできます!
闇雲に長時間練習するのではなく、まず指先に力が入っていないか、指先の優秀なセンサー全開で、弦の感触を味わってみてください。親指が動ける状態にあることも大切です。音感も大切です。声に出して行き先の音を歌いながらの練習もしましょう。
指先だけに責任を押し付けず、全身、すべての五感を参加させます。
 
なかなか文章で説明は難しいですが、実際、同じポジションで弾く時と変わらない手の使い方、音の作り方をすることなのです。したがって、ポジション移動用の特別な技術があるというよりも、ファーストポジションで音をとる基礎技術が正しくできていることが大切です。
 
この勝手に移動が終わっているポジション移動の感覚を、「ハヴァシュ・バイオリン奏法」のカトー・ハヴァシュ先生は、"No shift(移動なしシフト)" と言っています。
 
ご興味のある方は、ハヴァシュ先生の書籍をお読みください。
また、可能な方は、ぜひ神戸までレッスンにいらしてください。
 
なお、次回東京でワークショップとレッスンするのは、少し先になりますが、10月1日、2日を予定しています。
 
むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符むらさき音符
 
 
前回東京でレッスンをしたときに、受講生の方からいただいたTシャツです。
発達に個性をお持ちの息子さんの絵画をTシャツにされたそうです。
とても素敵です。
もったいなくて、なかなか開封もできてません。
夏になって着るのが待ち遠しいです。
 
 
 
 
 
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私は筋肉が皆無と言っていいほど弱い笑い泣き笑い泣き
スポーツとは無縁出来たし、筋肉を強くするたぐいのトレーニングは最も苦手ですガーン
一般的に良いといわれる健康トレーニングでも、どこかを痛めるだけの結果に終わることばかりでした。
 
しかし!この本の体操は別です。
以前にワークショップを教えていただいた、遠藤記代子先生が書かれた本です。
 
「ヴァイオリン骨体操」(矢野龍彦/遠藤記代子 共著、音楽之友社)
「骨」というのがポイントです。
筋肉を意識せず骨を動かす意識でやることによって、その動きに関連する必要な筋肉だけを使うようになり、結果他の筋肉の脱力になると書かれているのに深く納得します。
 
この書籍の中の「7つのムーブメント」は秀逸で、とても楽しく体を動かすことができます。いやな筋肉を突っ張る動きはいっさいなく、達人の動き、動きの極意を教えてくれる体操です。自分の動きの偏りも教えてくれるように感じます。正しく続ければ、必ず楽器の演奏に役立つでしょう。
 
直接ご指導を受けられない方には、共著者の矢野龍彦先生監修の動画がとても助けになります。遠藤記代子先生自身も、近く動画を発表されるようにお聞きしています。
 
 
 
 
 
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前回紹介した本で得た知識ですが、クライスラーは演奏の前に手をお湯につけたそうです。そうすると二時間の練習に匹敵するぐらい効果があると言ってました。
やってみました。
すごいいいです!!
 
まず、私は本番の日は個人練習はしませんが、リハで調子がめちゃくちゃいい。
本番もまあ良かったし、終わった後、手に疲労感が残りません。
 
色々荷物が増えそうですが、これからはこれでいきます。
本当に嬉しい発見です。
 
 
近くの老人施設にての演奏です。
今回の曲はピアニストと一緒に、宮城道雄「春の海」、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第一番より3楽章、シューマン「トロイメライ」、タイスの瞑想曲、アンダンテ・カンタービレ、「朧月夜」、「雪の降る街に」を演奏しました。
 
ピアニストの車美智子さんがピアニカを吹いた伴奏でピアノも。
アメージング・グレイスを、すごくソウルフルに吹いてくれました。
ピアニカにこんな表現力があったとは!受けてました。驚きました。
 
 
 
ブラームスですが、最近クララ・シューマンとの往復書簡の本を買って読んで、演奏にものすごく役立ちました。
お勧めします。
 
 
 
 
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ブログをご無沙汰しました。
今年もよろしくお願いいたします。
 
さて、最近の毎日はエキサイティングです。
読み終わるのがもったいないぐらい、面白い本を買ったからです。
 
 
以前、キンドル版を読んだ感想を記事にしましたが、「ヴァイオリン・マスタリー」が立派な書籍になって発売しました。やっぱり紙は手に持ってパラパラできるから、いいですね〜。写真もたくさん入っています。
 
 
往年の巨匠たちの貴重なインタビューは、その域に達した人のみが語れる言葉に満ちています。私たちがこの楽器を携えて、行こうとしている芸術の高みを感じさせてくれます。
昔、メニューインの本を読んで感じた時のゾクゾク感を思い出します。
 
「どのぐらい練習するのが良いか」とか「ヴァイオリンの技術で最も大切なことは」などの質問をインタビュアーが投げかけるのに、巨匠たちがどう答えているか、知りたいですよね?
 
練習時間について共通しているのは、3時間以上練習するのは良くないと皆言ってます。やっぱりそうか〜と思いました。
立派なプログラムのリサイタルを複数かかえている巨匠が3時間です。
私ぐらいの活動なら毎日1時間で十分と最近思っていたところです。
何をどのようにやるか、中身が大事ですが。
 
それと、この頃=世界大戦の時代です。
演奏家たちが戦争をどう考えて、どう過ごしていたのかについて興味がありましたが、この本ではあちこちに記述があったのも、よかったです。
軍隊まで行ってインタビューして直後に戦死したヴァイオリニストも載っています。
また、クライスラーは、戦争が終わればもっと芸術は普及して良くなると考えていたようです。
モード・パウエルというアメリカの女性ヴァイオリニストは「戦争の一つの帰結として、ヴァイオリニストを含めすべてのアーチストが自己理解を深めるということがあると思うんです。つまり自分ができることがいかに素晴らしいか、そのありがたみに気づくと思うのです。」と言っています。とても共感します。戦争にならなくても、実感して暮らさなければいけませんね。
 
また具体的にも、この中で得た知識を、実際に演奏で使って、ものすごく役立ったことがあります。それは次回の記事に書きます!
 
ちなみに、この本の翻訳者の角英憲さんは、(私が「ハヴァシュ・バイオリン奏法」を訳した時にそうであったように)、出版のあてもなく全約されたそうです。しかし、角さんの場合は、AmazonのKindleにて個人出版の電子書籍として出版し、その実績を元に大手出版社から紙の本として出版されたそうです。そのようなやり方もあるのかと、大変勉強になりました。
ご興味のある方は、角さんのブログを御覧ください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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大晦日になりました。

私はただいまお煮しめの作成、真っ最中です。

毎年母に聞いたレシピを見ながら作るのですが、今年はそのノートが出てこないので直感でやったら、なんだかおかしい。後で出てきたノートを確認したら、なんと醤油とみりんの量を3倍にしてしまっていました!

さあ、どうなることやら・・・・。

 

12月は東京でのレッスンや門下生のクリスマス会など慌ただしく駆け抜けました。

 

クリスマス会は、クリスマスソング合奏やソロ曲のミニコンサート、プレゼント交換、ゲーム大会などなど。

今年の音符積み木あそびは、参加者がソルフェージュ能力の高い生徒たちだったので、リズムを作ってリズムを言う遊びに加えて、一人一行ずつ音もあてはめて、皆で長い曲を作って歌いました。

これは、想像力も使うし、習ったことを楽しみながら発揮する良い機会になったと思います。

また来年もやりたいです。

 

 

 

 

今年一年、ブログを通じて交流させていただいた皆様、どうもありがとうございました。

思わぬ方がご覧になっていたり、のちに深いご縁ができたりということもあり、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

皆様もどうぞ佳い年をお迎えください。

 

 

 

 

 

 

 

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