「夢や希望を持った若者を育てたい」というコンセプトで 2002 年に産声を上げたVALETUDO。

そこからは毎年徳島バンドマンの夏の風物詩として、内藤さんを始めとした前実行委員会の皆さんを中心に行ってきました。
夏が近づくにつれ行われるポスター貼り、小松海岸清掃、前日の警備、何気ない全ての瞬間が自分にとっては良い思い出です。



 

そして2015年からは自分を実行委員長とした新たな実行委員会を編成し、前実行委員会の内容を引き継ぎつつもやりたい事をふんだんに取り入れた “新生 VALETUDO” を皆さんにお見せすることが出来ました。
アーティストのブッキングを含め、当日出店して頂いた飲食店、バイクポロに阿波踊り、キッズバイクレースとイベントを彩る全てのコン テンツが自分の理想通りで、自画自賛で恐縮ですが本当に良いイベントになったと思います。天気以外は。笑


 

当日はVALETUDO史上一番の悪天候でしたが、それでも出演してくれたアーティストや各関係者の皆さんから「こんな天気の中、若いみんなが本当に頑張ってくれたお陰で気持よく過ごせたよ」といった声を多く頂きました。


自分達実行委員会よりも更に若いボランティアスタッフとして頑張ってくれたみんなのお陰です。感謝してもしきれません。
何気なく頂いた一言でしたが、もしかしたらこれがVALETUDOの本質かもしれませんね。

 



昨年は実行委員の大半が結婚、出産、転職といった大きな環境の変化を迎え、現実的に開催するのが難しいのでは?というのを口実に、「やりたい!」という気持ちより「やらなければいけない」という気持ちが強くなってしまっていた僕は、半ば逃げるような形で1年間VALETUDOをおやすみしました。

なんの告知もせず、楽しみにしてくれてた方や心配してくれてた方には本当に申し訳ないことをしてしまいました。
ごめんなさい。


それでもなお「楽しみにしてるよ」というお言葉を頂いた時、VALETUDOというイベントが持つパワーの大きさを感じずにはいられませんが、休んでる間に沢山の街に行き、沢山の人と出会い、沢山の人と話し、沢山のライブを観た今の僕は、今まで以上の「やらなければいけない」という気持ちと、それを遥かに上回る「やりたい!」という気持ちが溢れております。


 

今年からVALETUDOの形は大きく変わることになります。
けど、本当は何も変わらないのかもしれません。 


いつだって若者が主役。

若者の、若者による、若者のためのイベント。
遊びに来る若者、出演する若者、イベントを裏で支える若者。


その全ての若者に、より大きなスポットを当てるべく、今まで培って来たVALETUDOからは離れる道を選びました。


全国各地様々なイベントがある中で「VALETUDO が一番大事にしてることは?」と問われた時、少し悩みながらも「若者の力」と答えるでしょう。

ステージや場内の規模の大きさ、動員では劣るかもしれませんが、それを上回るぐらいの「若者の力」がこのイベントには詰まっております。
なんせ何週間も前から会場となる海岸の掃除、イベントポスターの掲示やチラシ配りの為の店舗回り、前日には場内の設営や夜間の警備までも出演者を筆頭とする地元アーティストが中心となって行う、正真正銘の “若者の、若者による、若者のためのイベント” なのですから。

そしてこれからは今まで以上に、演者・裏方・お客さん関係なく多くの若者に身近に感じてもらうため、“夏の野外イベント”という概念を捨てて、年に数回、具体的に言うと、今年2017年は春・夏・秋と年3回、県内の色んな場所でVALETUDOを行っていきます。

アイデアひとつでどんな場所でも自分達の遊び場に変わる面白さ、しんどいことでも皆でやれば苦じゃなくなる楽しさを知って貰い、年間通じて行うことで今まで以上にこの街の若者に、この街で遊ぶ楽しさ・ 面白さが深く根付き、いつかは自分たちの手で「何か面白いことをやりたい」と行動に移す原動力になれば本望です。

そしてそんな新しく生まれ変わるVALETUDO2017の1発目がこちら!



VALETUDOが始まった2002年、巷にはそれほど“フェス”と呼ばれる文化は浸透していませんでしたが、2016年現在、全国各地で数え切れない程の様々なフェスが行われております。

別に優劣を付けることでもなければ、その判断基準も人それぞれでしょう。

それでも徳島に住む全ての若者にとってVALETUDOが世界で一番誇れるフェスになるよう、何年掛かってでも挑戦していきたい次第です。

バーリトゥード実行委員会
実行委員長
長谷川洋星