うたのブログ

うたのブログ

H22年春、母を子宮体がんで亡くしました。過ぎ去ってしまった、驚くほど短い闘病の日々でしたが、少しずつ思い出しながら綴っています。
日々の出来ごとや、時には独り言もつぶやいたりしています。

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自分という人間は、一体どうしてしまったんだろうと思うこの頃を送っています。


見かけ、病んでいるわけでもなし、毎日仕事へ行き、笑いもするし、人と会えば楽しく会話もできる。


でも、内側には全く違う自分がいて、その自分がきっと本当の自分だと思うと、裏表の激しい外面のいい

人間なんだ・・・と、気が重くなる。


1月のブログを見ると、ごく普通に投稿しているけど、新居に越してからすぐに信じられないような義父の暴言を浴び、気持ちを新たに生活をスタートさせるつもりだったのが、一瞬にして崩れ去った。

そのことは今でも衝撃的で、後を引きずり、今の自分のあり方に直結してしまっている。


それまでも、何もなかったわけではない。

でもそこを新しい生活をスタートさせることでリセットしたかった。

だから、余計に堪えた。


悲しいことがあり、それをブログで文字にすることで、自分なりに受け入れることができた・・・と思う。

そして、同じような経験をされた方達との共感・励ましがあって、「頑張ろう」という気持ちでこのブログは

聖域のような感じがしていた。

でも、衝撃的な出来ごとがあって、自分の内側がどんどん腐っていくような醜い考えや気持ちばかりが

いつも心につもっていくような日々が続いたことで、聖域には近寄れなくなっていた。

何より、母のことを綴っていたのに、その母に対して今の自分が後ろめたくて遠ざかっていた。


人には軽々しく打ち明けられないこの気持ちがどうにもならなくなって、結果、聖域でこうして吐き出してしまいました。



前回のブログの日付を見ると、もう4カ月も放置していました・・。

残暑の厳しさと日々の慌ただしさなどから、すっかり遠のいてしまい、果ては新年を迎えてしまいました。


こんないい加減な私に、ペタやお手紙を頂き、本当に感謝しています。

どうぞ、今年もよろしくお願いいたします。


我が家は昨年の秋もすっかり深まった頃に新居が完成し、晴れて引越すことができました。

引越し準備、引越し当日、その後の片付け・・・と、ここでもかなりハードな日々でしたが、何とか落ち着いて年を越すことができました。


新居・・・母も楽しみにしていたな・・・。

母が亡くなって、1年半以上も経ってからの完成だったから、変な言い方だけど当然ながら目にすることはできなかった、ね。

もともと子宮体癌の4期a,bの状態から始めた闘病・・・開腹を試みたものの手がつけられず、その後は抗がん剤治療で少しでも何とか癌が小さくなれば、と治療を続けた。

でも、もう標準治療は効かない(効いていなかった)と言われ

、緩和行きを希望した後、

「ほんとを言えば、家を見たかった」

と言ったその言葉が今も耳を離れない・・・。

本当なら、完成したばかりの新居を案内しながら一緒に見てほしかった。

引越しも落ち着いた頃、遊びに来てもらって、是非感想を聞かせてもらいたかった。

私が選んだ内装について、部屋の模様替え好きな母の、私とはちょっとズレた好みの母の意見を、茶化しながらお茶したかった。


入居前の誰もいない新居に母の写真を持ち込み、LDKを見渡すことができる位置に置いた。

そして、母が実際に居たら言うであろう言葉を自分の中で想像した。

お互いにちょっと毒舌な私達。

自慢する私に、わざと茶々を入れる母・・・。

母と会話しているような気分になり、一瞬嬉しくなった・・・そして現実に返り寂しくなった。


叶わぬ夢となってしまったけど、母もどこかで私達の新しい生活を喜んでいてくれるだろう・・・と思います。