自分、ブリットポッパーでした。
94～96年頃は、UKの新人ってだけでCD山ほど購入してたもです。
ブラーVSオアシスにもアツくなったし、マニックスの復活、メンズウェ＠ーなんてハイプも出てきましたね。バッチリ祭りには乗りましたけど。「＠」という記号も彼らのバンド名で覚えました。そしてPULPみたいな苦労人バンドの大躍進。最近見た映画「グラストンベリー」での演奏、初めて見たんですけど、あんな感動的なライブだったとはまるで知りませんでした。
あと感動的なシャーラタンズのオアシス化、それに続けとばかりに、日本国内アーティストが続々とリリースした「なんちゃってWHAT EVER」。中洲で知り合った女の子に、アツくGLAYの「HOW EVER」がいかに素晴らしいか語られたときには少々困惑しました。

そんな数々のアサガオバンドと一緒に埋もれて行った名バンドも多かった、瞬間最大風速だけで突き抜けたムーヴメントだったなぁああ、と。

ブームが終息していった直後は、ブラーも激しく叩かれてましたけど、ここ３年くらいでブリットポップ・チルドレンなるバンドが数々デビューして来て、またまたシーンが活性化、そして終息して行っている状態が最近のシーンではないでしょうか？

で、そんな何度目かの嵐が収まった今、密かに自分再評価中なバンドが「elastica」な訳でございます。

ヴォーカルのジャクリーンは当時のデーモン・アルバーンの彼女（97～98年頃破局）で、ブレット・アンダーソンの元カノ兼スウェードの初期メンバーというあり得ない暴力的な男歴が注目されたことでも有名ですな。育ちがよくて、高学歴、オマケに顔までよい。が、乳は垂れていた。クールな歌声も素敵でした。女性３人に男のドラムが１人というメンバー構成も思春期真ッ只中の性欲バカ的にはいたく刺激的でした。でも自分の好みはギターのドナちゃん。

↑ドナちゃん。

ロックもポップもエレクトロもダンスも全部ごった煮にした躁状態鍋パーティなシーン。80年代は完全にアウトだった時代に、一際ニュー・ウェイヴ色の濃い音を出していたバンドです。
「connection」ではWIREをパクったと、「Waking Up」ではSTRANGLERSをパクったと、ナントカレンヂみたいなことでも叩かれてましたが、単純にこれはオマージュというか引用というか、そんな程度だろみたいに今も思ってるんですけど。そんな感じでニュー・ウェイヴにとても造詣が深く、そしてあからさまに先達への尊敬とあこがれを素直に曲にアウトプットしてしまう、賢いくせに正直者な所も好きでした。

そんな偉大なる先達の鉄板元ネタをふんだんに盛り込んだ１stがカッコ悪いはずなく、大ヒット。乾いたギターとぶっきらぼうな声。アンニュイでドポップ。荒削りな演奏と卑怯な程よいミテクレも功を奏し、95年のUKシーンで強烈なインパクトとスキャンダルを残したのが悪かったのでしょうか、メンバーの脱退→再加入を繰り返し、２ndのリリースは90年代には実現しませんでした。結局気がついたら解散していたようですが、iTunes storeで2ndを発見。今、１stを聴きながら購入するかどうしようか悩んでいるところであります。

ちなみにジャクリーンは解散後の現在、建築家として活躍しているとの話。賢い人は何をやっても結局成功できるのです。。。というお話でした。

elastica...