『反省文-ハワイ』 山口 智子
反省文-ハワイ
女優・山口智子が綴ったハワイ。
はつらつとしていて、ボーイッシュな所もあり、
でもとても女性らしい面もある。
そんな彼女は以前から好感を持っていた女優のひとり。
ドラマへの出演をしていなかったこの何年間かで
世界各国を旅してまわっていたらしい。
テレビの企画番組で行ったハワイについて綴った本が
発売されるというのでさっそく図書館で予約を入れた。
私はタレント本というのはあまり読まないのだけど、
この本は何やらそそられるものがあった。
彼女が綴ったハワイはリゾート、ショッピング街としての
ハワイではなく、昔ながらのハワイだった。
ゴルフ場やホテルの建設によって
どんどん破壊されていく自然。
一時はハワイ語の使用も禁止されていた。
以前オーストラリアに行った時にも
これと同じ様な話をきいたことがあった。
サーファーズパラダイスには日本人の別荘が建ち並び、
日本企業が開発にのりだしていた。
たしかに、観光産業によって栄えた部分もあるだろうが
もともとの自然とうまく共存できないのだろうか。
乱開発がすすみ、どんどん人工的な場所になっていってしまう。
これは日本にも言えることだろう。
西洋かぶれしてしまって日本らしさが
失われて行っている。
言葉は乱れ、昔ながらの習慣も忘れられて…。
ハワイの人たちは自分たちの島を守っていこうとしている
日本人もまたそうでなければならないと感じた。