事務所の公演みてきました | Compose rainbow  

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役者、ナレーター、声優として駆け出したうるここと漆間朝子の思考だだ流しブログ

前髪を眉上まで短くするのなんて久しぶりのはずなのに何か新鮮味無いなあと思ったら、コイツに似てるんだ・・・!



こんにちは。カッパのうるこです。

私がカッパになっている間に着々と稽古が進んでいた所属事務所のプロデュース公演。
先週末が本番だったので、入所する年以来の観客として観に行きました。


第29回ゆーりんプロデュース公演・新人公演
『詩と語りと芝居で紡ぐ“智恵子抄”』

智恵子抄:高村光太郎 脚本:よこざわけい子 演出:こじま智之

『智恵子抄』とは、高村光太郎という芸術家が自分の妻を想って綴った詩や短歌をまとめた冊子の名前です。とても有名な本なのでご存知無い方も調べたらすぐに出てきます。
この智恵子抄を題材にした舞台でした。


私は数年前にあるディレクターさんからこの本をお勧めいただき、読んだことがありました。
その当時は「近代のちょっと古風な文章がいいなあ」とか「読解できる文はぐっとくるけどわからない表現も結構あるなあ」といったとても残念な感想しか持ててなかったんですσ(^_^;)

でも今回の舞台ではその文が書かれた時の背景が描かれていました。
『智恵子抄』に書かれた場面を舞台上に再現して、そのときの感情で役者さんが詩を紡いでいきます。なので最初に読んだときの数倍も内容が頭に入ってくるし、光太郎目線からだけでない智恵子本人もとても良かったです。


実家と嫁ぎ先両方に気を使って、自分のこともあって、誰にも心配掛けないように堪えて堪えて堪えて、ついには心が壊れちゃう智恵子。
意思疎通が出来なくなっても愛する気持ちが揺らがないふたり。
それでも弱音は出ちゃう箇所。
そして最愛の人が亡くなり、呆然自失し、立ち直っていく光太郎。


読んだときには読解できなかった所は保完され、そして自分がちょっとだけ歳を取ったことで色んなところで感情移入して、特に後半はぼろ泣きしてました。

脚本も演出も芝居も、私が見た事務所公演の中で一番面白かった、と思いました。
役者やスタッフとしては一切関わらず、観客として観れて良かったです♪


観劇後の客出しのとき。
私に『智恵子抄』を教えてくれたディレクターさんとバッタリ会えたのは凄い偶然でした。
運命的で嬉しかったですw

プロデュース公演は昨日で終わってしまいましたが、今週は卒業公演が催されています。
こちらも熱い芝居が繰り広げられているとのことなので、ご興味ご関心ございましたらぜひ内幸町ホールまで足をお運びくださいませw