担当 いそ

Q1.Pixivとはなんですか?

A1.Pixivとは、ピクシブ社が運営する、イラストや漫画を中心にした日本のソーシャル・ネットワーキング・サービスのことです。自分の作品(創作・二次創作の両方)をアップロードし、他のユーザーの作品をブックマークすることで、同じ嗜好の人々がつながることができます。グローバルな展開を念頭に置いて作られたサービスで、運営はサービス開始から言語的コミュニケーションを最小限に抑え、ユーザーが作品を通して個人的なネットワークを形成できるようシステムを整え、世界レベルのオンライン・コミュニティに成長しました。

 

Q2. アニメに対する偏見とはどのようなモノですか。

A2 アニメが世間に普及した現代でも、アニメに対する偏見や嫌悪感を持つ人たちは一定層存在します。アニメが持つ多様性に気づかずアニメに対して、子ども向けのものだ、大人が見るものでない、暴力的で下品なものだ、現実逃避のためのものといったイメージを持っています。また製作者に対しても子どもっぽい人、

非現実的な人、暴力的なものを好む人、性的な人、変態な人といた悪いイメージを持つ人が存在しています。

マスコミによって誘拐事件や殺人事件などの犯人がアニメ好きなだけで、「アニメ好き」、「オタク」といった報道が行われ、趣味が事件に関係がなくともアニメ作品を見ている人は危険という印象操作が行われています。そのためメディアに印象操作に影響され、アニメやオタクに対して嫌悪感を持つ人が一定数存在すると考えられます。

Q3.オタク第一世代に求められた教養とはどのようなものでしょうか。

A3.オタク第一世代に求められた教養は、SFや文学作品などの既に権威として確立している文化の知識です。アニメは子供向けの作品として考えられていたため、権威のある作品を用いて、自分自身が好きな作品の批評的読み取りや制作手法の研究を行うことで、世間で子供向けと思われている作品が世界的に権威のある文化と関わりがあり大人が見ていても恥ずかしくないことを世間に認めさせる必要がありました。大人を説得するには自身の発言に知識に基づいた理論武装が必須であるため、アニメ以外のSF作品や文学作品の教養も求められました。

 

Q4. 本物のオタクが多くなるためには、アニメ制作側はどのような工夫が必要だと考えていますか

A4.本物のオタクを増やすために特別な施策を行う必要はないと考えます。アニメ制作は莫大な費用が掛かるにもかかわらず、制作費を回収できる作品は一握りです。そのため1つのアニメ作品を制作しても、作品自体が売れなければ続編を製作することが出来ずファンが増えることもありません。そのためアニメを視聴してもらうための宣伝の工夫とアニメ自体の作画やシナリオのクオリティを高めることで、オタク内で作品を流行らせ、一般層にも作品を知ってもらう可能性を上げることを目指したほうがいいです。またシナリオや作画の良い作品はオタク内で名作として知名度を獲得しやすいと個人的に感じているため、その作品からアニメの世界に興味を持つ人を生み出せる作品であれば、将来の本物のオタクを増加することに繋がるのではないかと考えます。

 

O53-2ライト化するオタクイベントのcの例で出てきている"サークル"というのは、出店数のことでしょうか。また、ここまで多くの数があるとスペースを確保するのが大変だと思いますが、交代制だったりするのでしょうか。

A5 サークルは出店数のことです。コミックマーケットは、3日間に分けて開催されています。そのため日にちごとに参加ジャンルが限られているため、すべてのサークルが一度に参加することはありません。また事前にスペースが運営によって分けられているため、スペースはしっかり確保されています。サークル同士が仲の良い場合は、一つのサークルの場所で他のサークルや作者の同人誌が委託販売が行われる場合もあります。

Q6 なぜアイドルオタクよりもアニメオタクの方が人数が多いという結果になったのでしょうか。

A7. 具体的になぜかはわかりませんでした。考えられる要因としては、アニメがサブスクリプションサービスによって視聴しやすくなった、「推しの子」や「葬送のフリーレン」といった人気漫画原作のアニメ化ラッシュ、yoasobiやKing Gnuといったメジャーアーティストの主題歌起用によってアニメをあまり視聴していなかった層にもアニメを見たいと思わせる環境が多く整っていたからではないかと考えます。

 

Q8 オタクのライト化について、オタクを自称する若者が増加しているとありますが、これは若者のみに当てはまることなのですか。

A8 今回の調査では、若者のオタクに焦点を当てていまして若者以外にライト化が進んでいるのか不明です。矢野瑩山研究所の2023年版の「オタク」に関する消費アンケート調査では、アイドルオタクは約8割が女性、年代別にみると10~30代が全体の約7割強を占め、若年女性が多い結果でした。また、職業別にみると「学生」が全体の約25%と最も多いことから、10代~20代の学生が比較的オタク活動(オタ活)に時間を割ける人が多いことが分かりました。しかし、現在のオタクの定義はファンの概念とほぼ変わりません。現代は手軽にコンテンツに触れることが出来る時代であり、何かを好きになることは簡単に出来るため若者以外の年齢層のライトオタク化も増加しているのと考えられます。

 

Q9 オタクのファッションについて今は特徴はありますか?私はアイドルが好きなのですが、グループによって若干傾向があるような気がしています。(量産型、チェックのスカート、などなどオタク界隈での流行りがあるような!)

アニメが好きな人たち特有のファッションがあれば知りたいです。

A9 オタグッズをそのまま着用するのでなく、自分が普段着ている服装に合わせて推しのカラーを入れるなどのオタ要素を取り入れていることが多いようです。