空手のイタリア本部大会を先週日曜日に終え、見えてきたものがある。

努力と結果、、、これは非常に難しいテーマである。

企業にとっては成果を最重要視しているところが多いので

結果＝存在意義という構図から

その結果に至るまでの過程（プロセス）でどんなに頑張ったとしても評価されない。

でも、成果主義にしろ、プロセス主義にしろ

厄介な事例をちゃんと説得できないところに目をちゃんと向けなければならないと思う。

事例１：大した努力もせず、結果だけは出せてしまう人

事例２：人の何倍もの努力をコツコツとしているのに、全然結果が伴わない人

私は、人生トランプのババ抜きだと思う。

生まれた時に人はカードをオヤ（神様）から配られる。

手札が全部バラバラの人もいれば、

殆どのカードがペアになっていて手持ちカードが２、３枚だけという人も出てくる。。

何の努力もせず、結果が出るという人は

カードの巡り合わせがよかった人。

その他の人はカードが揃うまでやり続けなければ、

ゲームは終了しないということ。

だから、とにかく手持ちのカードが揃うまで

やり続ける（努力する）ことは大切だと私は考える。

しかし、これを話したかった訳ではない。

大会を終え、見えてくるもの。

それは

いつも「勝つ人」

いつも「負ける人」

この違いは何なのだろう？ということ。

タイプ１：努力×　結果×

タイプ２：努力×　結果○

タイプ３：努力○　結果×

タイプ４：努力○　結果○

タイプ１とタイプ４は、そりゃそうでしょ・・・ということで分析外。

問題はタイプ２とタイプ３を大会審判をしていると非常によく遭遇し

このタイプ２とタイプ３の対戦になると

非常に心が痛む。

現に、こういう対戦カードになると、

まったく選手を知らない審判ならともかく、

今までずっと彼らの稽古を見て来ている者であれば、

ほんの少しタイプ２が勝っているレベルならタイプ３に旗を上げたくもなる。

だって人間だもの・・・・

で、私はタイプ２とタイプ３に決定的な違いは何か？

と冷静に分析してみることにした。

すると、ある推定が浮かび上がってきた。

それは「メンタル」からくる動作の違い・・・

タイプ２の子は、だいたい決勝までいつも勝ち上がってくる子に多い。

そういう子は、過去の実績から

初戦、２回戦、３回戦あたりで自分は負ける事はない！

という認識がベースにあるので、

コートに呼び出しても、自然体でありながら、オーラを発している。

審判をやるとわかるが、コートに立った時点で「格の違い」が見えてしまう。

一方で、努力を人一倍するも結果に結びつかない子は

「絶対に勝つ（勝ちたい）！！」という気負いが見られ

判定するこちらまで、肩に力が入ってしまう・・・

なので、タイプ２とタイプ３が対戦すると、

タイプ２はノビノビとした型を打つのに対して、

タイプ３は始めの礼から終わりの礼まで終始ガチガチの力入りまくり、、、。

この連鎖が勝ち続けるタイプ２と

人一倍努力するも結果に繋がらないタイプ３の違いだと思う。

その処方箋は「自分は自然体で試合に臨めば必ず結果に繋がる」という認識の擦り込み。

面白いの～。

３６５の伝えたい話（３３１）努力と結果