UNCHAINオフィシャルブログ -108ページ目

#9 "少女ジレンマ"

#9 "少女ジレンマ"

今回のアルバム唯一のさといも作曲です。
さといもは仮タイトルを「SEX」と名付けました。
さといもは言いました。

「誰もがみな、変態である。」

みたいなことを言いました。
例えどんなにまじめな人であっても、必ず自我の奥深くに眠る虎がいる。
その虎は自分では抑えられなくなるときがあるのだ。

猫をかぶるとよく言いますが、誰もがカブっているのです。
カブり過ぎて、あだ名が「タイガー」になるほどです。

虎は猫科らしいですし。

そんなさといもの意志を受け継ぎ、私が書いたのが「少女ジレンマ」なのです。

今回のアルバムの歌詞には全部「設定」があります。曲解説最後やのに今さら言いますが。
例えば「スタイル・ミサイル」は、クラスの中で自分を出せない内気な高校2年生の話。
「My Bicycle」は、池尻近辺に住む自転車を盗まれた憐れな20代半ばの話。
「Another Vision」は、引きこもりのニートで二次元の世界に生きるメガネの話。
「The Game Of Life」は、なんとなく人生に投げやりな目標を持たない18歳の話。
もちろんこれらはあくまで僕の中の設定で、聴くみなさんはみなさんなりの設定を想像して創造してほしいのですが。

そして「少女ジレンマ」は、街ゆく女性が何を考えてるかを妄想している男の話です。

当初は少女が自分の中にある理性と本能と戦っている話だったのですが、主人公を少女にしちゃうとそれを歌う僕が、なんだかすごく気持ちの悪い奴に思えてきたので、妄想男子になりました。
まあそれでもキモイと言われれば、それまでです。
僕の頬に一粒の水滴が滴り落ちるだけです。

断っておきますが、この曲のこの男性がこの曲のこの少女のことを、こんなふうに思っているだけで、私が世の女性に対して思っていることではありませぬ。(^>^)

ただ、世界の終わりに少女が口紅を持って佇む姿は見てみたいです。
そして、ゾッとする話に投稿したいです。

まあ少女だけではなく、誰もが己自身と戦いながら日々を過ごしているのではないでしょうか。
「天使と悪魔の中間管理職」は途中で辞任するわけにはいきますまい。

「背徳ダンサー」に一度会ってみたいなあ。。。


谷川マスオ


#8 "The Game Of Life"

#8 "The Game Of Life"

タイトルのとおり、舞台は人生ゲーム。
現実がもし、ボードゲームのようになっていたらどんな感じなんでしょう。
サイコロなんかで人生は決まらない。
しかし、運命のサイコロはいつも僕たちのそばで転がり続けているのかもしれません。

なんだか、世にも奇妙なものがたり的展開になってきましたが、
我々生きとし生ける者は、「人生」という大きな流れにただただ身を任せていくしかないのか。
はたまた、自分自身が運命を切り開き、道を進んでゆくのか。

”運”と”意志”の戦いはいつまでたっても終わらないでしょう。

我慢比べを繰り返すんでしょう。

サイコロの出た目を何にしようか。ここは迷いどころでした。
どれか一つは「ふりだし」ってゆうのは決めていたんですが、金を掘り当てる。とか、温泉が湧き出る。とか、クリスマスイブイブに振られる。とか、ホームレスに「弟よ!」って言われる。とか、ヒゲとまゆげが繋がる。とか。

「宇宙旅行」はなんか人生ゲームっぽくて好きですね。最初、子供の時の夢ベスト3は「野球選手」、「社長」、そして「宇宙飛行士」かなぁって思って、それで何故か「天国旅行」ってゆうイエモンの曲名が浮かんできて、それで「宇宙旅行」になったんですね。

「歯科助手」もなかなか、「ぽい」なって思って自分でないすちょいすだったんじゃないかなぁと。つって。
僕自身にもそうゆうサイコロの目が出たんでしょうね。僕自身が「歯科助手という言葉をチョイスする」ってカードをひいた。

偶然は必然。

君はどうかな?かな?

人生はときに牛歩、ときに激流。なかなか思うようには行きません。
理想君と現実君は、人見知りで恋愛ベタですから。

それでも、だからこそ人生って楽しいじゃないですか。
「ツライ」のA4用紙一枚挟んだ先には「ミライ」が待っているはず。

おあとがよろしいはず。

谷川マスオ

#7 "Another Vision"

#7 "Another Vision"

佐藤氏の高速リフが光る重厚なナンバー。
最初あのリフがまず浮かんで来て、それを元に曲を作っていきました。
コードをガシガシ弾くスタイルではなく、ギターリフを中心に構成してゆくシステム。

わたくし、ギブソンレスポールスタジオライトを使用しました。ボディーの中が空洞になっている、いわゆるセミホロウボディ。カラーは木目ブルー、裏面は紫。(ネットの写真では黒に見えたのに。。。このやろー。)
高校卒業時にネットで購入した通称「青いさん」です。

CDでは初登場!!(ちなみにギターは大体Lチャンは谷川、Rチャン、センターは佐藤が弾いてます。)
この「青いさん」を駆使して、ズオーズオーズオーってやりました。

曲もそうですが、歌詞もこの曲が一番最初に出来ました。
この新しい歌詞の世界観の第一歩がこれ!
まさに「チャンネルが変わった」感じですね。

自分で気に入ってるのは、「政治家さん絶賛」の韻です。「地デジ」はタイムリー過ぎますが、あっという間に死語になるでしょう。もうなってるかもしれません。
そういえば松本隆さんがツイッターで、「未来」が死語だとおっしゃっていました。
未来って先のことやのに、過去のものとされてしまうこの矛盾。
”近未来”やったらええんかな。。。

レコーディング直後、スタッフさんに、「ツェッペリンみたい!」といわれました。そして、「ツェッペリンはファンク!!」とも言っていました。
70年代全盛期のレッドツェッペリンの意思を継ぐのは僕たちかもしれないね!!

アンチェインはこの曲を完成させて「別の光景」を目の当たりにしたのかもしれません。
「中身もハイビジョン」でお送りしていきます。

外へ出て、新しい世界を


谷川マスオ