un-callのブログ

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やわらかい、あたたかい絵本の中で遊びます。




























冬、です。











再び、狭間。





un-call
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この物語は、女の子が、紫陽花を、こころの変化を、見届けるお話。


紫陽花が、女の子の涙を、悲しみと痛みの忘却を、見届けるお話。


それは、こんな子たちのお話。






Tiny


何度でも、両の手にdropを握りしめて。


次は、君じゃないかもしれないけれど。


あの子が、確かめるように名前を呼ぶ限り


君は小さな希望として、また、目を開いて。


赤でも青でもない、綺麗な色を咲かせて。



あの子が、またいつか、泣くことができるように。





Empty


悲しいこと、背後を通り過ぎて


青く青く、咲こうとしても。


大きな悲しいことが来ると、悲しみを通過させることなんてできないよ。


必ず、枯れてしまうんだよ。


代わりに三か月かけて、君が育てた希望が、こころを包み込むんだよ。



君が望んだ形とは、違うかもしれないけれど。





Alone


一番近いからこそ、あの子に海を見せてあげたい。穏やかなこころへ還してあげたい。


でもあの子が求めるのは青い海であるし、君は赤く咲いてしまう。


赤が漂っていても、海を決定するのは色だけではないことを、君は知っているけれど、伝えられない。


1と1を持ち合った二人。あの子が持つ1は青であり、君の持つ1は赤である。


似ているから、彼女は違っていることになんて気付かない。


こころであることは、ちょっとだけ、損だ。



同じ悲しみが見えているのに。





Rainy


まぶたの裏で、思い出した時にはもう


たくさんの同じこと、が、積み重なって、大切なこころたち、が、折り重なって


悲しいこと、忘れたい、と、思っていたけど、今の痛みも、想いも、こころのかたちもいろも


忘れたくない。


でも、目を瞑っても、日記は進んでいくから


せめて、知らなくなってしまわないように。忘れても、また来年、思い出せるように。


名前を呼ぼう。いろいろの海へ導く、小さなこころの、名前を。子守唄に、刻み込もう。



花壇は、ずっと、ここにある。ここにしかない。







un-call p.6 『リトマス―紙/紫―面上の水滴』は、


おかげさまで無事終演いたしました。


ご来場いただいた皆様、お手伝いしてくださった皆様、


関係者・役者・スタッフの皆様、


本当にありがとうございました。





悲しみが通過し、また停車するこころの花と、


この家で、この庭で、明日もSの色と対峙するあめの子が、


必ず来る来年に、互いを見届けることができるように。




このお話が、あなたの季節にも記される日記であるように。












リトマス―紙/紫―面上の水滴。


リトマス、めんじょうのすいてき。





きっと、この町のどこかの、お話。



http://hirame4ever.wix.com/un-call



お話は、こちらから。

http://hirame4ever.wix.com/un-call#!drama/c1lsf










p.s.


そう、TもEもAもRも、Sさえもこの物語には登場したのに。


ああ、あとは 'M’ さえ登場すれば、


今、再びの、MASTERだったのに。




ぴょん。