X-T10 + XF50-140mmF2.8 R OIS WR

富士フィルムのレンタルサービスで一日借りてみた自分用覚書。
この記事は単なる自分用覚書ですので、突っ込んだレポートもしてませんし、作例写真もありませんが、ご興味ある方の参考になる場合もあるかと考慮して公開してる次第です。


感じた点箇条書き

①EVFの色に若干違和感 →慣れれば気にする事ではない


②UHS-Ⅰ以外のカードへのデーター書き込みがたいへん遅い →当日レンタルを利用するのに高速のカードを持参するのを忘れてしまったのが難だった。でも32GBのエクストリームPRO(UHS-Ⅰ)を運良く一枚だけ持ってたのでしばらくは救われたが、突っ込んだ本格撮影だとすぐ満杯になってしまう。64GB以上か複数枚の用意が必要だ。(他社だと2400万画素でも一枚あたりだいたい25MB以内なのに富士は1600万画素だが33MB前後で、③の画像の拡大確認のためにはRAW+JPEGにしないと拡大率に制約が出てしまうため、+JPEGの分、さらにデーター容量を要する事になるのが困る)


③撮影済画像の拡大が他社機に比べて僅かにしかできず、現場で即座にピント確認ができないのはX-T10でもそのまま同じ。(RAW+JPEG。RAWのみだとさらに制約かかるのでは?試してないが手持ちのX-E2やX-A1はそうである) →二コン キヤノンと同じようにして欲しい。さもないとプロ需要も伸びないだろう。PCなどに転送すればすぐ確認はできるだろうけど、撮影直後に反射的に即座に確認可能でなければだめだ。(RAWの画像がカメラ内で大拡大できるってのは技術的には画像データを直接見てるわけじゃないから意味無いそうだが、撮影プロセスとしては重要な事なんだよ。フジフィルムの設計はそういう点に理解が無いようだ)


④撮影時の画像消失時間が長すぎる。 →ミラーレス全般に遅いのが当たり前だろうけど、当日一緒に使ってたOM-D E-M1に比べ、とんでもなく遅く使い物にならないと思った。普段はそれ以外の他社のミラーレスも使うが、ストレスは感じた事は無い。(ちなみにSだと完全消失。CLだと画像が静止する)


⑤操作性は普通 → X-E2も使ってるから違和感は無い。グリップは小さいけどT10はあのくらいが最も妥当だと思う。富士全般に言えるSSダイヤルは無駄な飾りでしかないので完全廃止すべきという問題は根底に大きくある。撮影中のSSの調整も操作の煩わしさは他社機に比べたら突出した大問題ではあるが、私的には既存ユーザーなので多少の慣れもあったので容認範囲内だったのだろう。


⑥XF50-140mmF2.8について。富士全般の絞り値リングは基本的に完全撤廃されるのが理想だが、該当レンズはクリックも固めでストロークも長いので誤操作のリスクは低めだった。(撮影中に意図せず絞り値は変わってたりもしたが1クリック以上ずれなかった(笑)XF35mmF1.4だと動きまくってしまうため私的にはテープで動かないよう固定してる。XF56mmF1.2もそうしたいが、テープがすぐ剥がれてしまう特殊塗装?なのが問題だ。絞りリングをレンズに付けるのは構わないがライカと同じように先端に付けないと誤操作回避は難しい。フジフィルムの設計はそんな初歩的な事もわかってない。ちなみに二コンのMFレンズは着脱ガイドの出っ張り輪があるから誤操作がほとんど無い)補記:レンズ全般絞り値によって表情が変わる性質のものだから、私的には表現性質を変える意図がない限り、絞り値は動かす事が無い。だからレンズに絞りリングなんか、できたら付いてない方が理想的である。(←本体制御なら無用意に変わってしまう危険が少ないから)フジフィルムの設計はそういった写真表現のデリカシーにもイマイチ理解が無いようだ。
(ちなみに機械的連動する絞りリングならあっても意味があると思うけど、単なるスイッチならわざわざ付ける意味が無い)


⑦レンズは絞りリングの存在以外は特に問題も感じられず良い出来なんじゃないかと思った。
ちなみにズームレンジの50-140mm(かつF2.8コンスタント)ってのがたいへん使いやすくて良い。ニコンやソニーには無いが、特にα6000(Sony)あたりにこのレンズが使えたら是非とも使いたいもんである。(56mmF1.2もSonyE用が欲しい)
描写も良好である事をPC上で確認した。市場評判では解放は甘めとなってるが、開放でもちゃんとそこそこのキレはあると思う。ちなみにフジのXシリーズだとたとえば56mmをF1.4で使うような事もできると感じるが、普通にフルサイズで該当画角の85mmを開放なんていうといささか特殊な事かとも思うが、APS-Cだとそういう思い切った使い方もそこそこ出来ちゃうんだなぁと感じる。フィルター径が72mmで、でかくて重いけどX-T10でもバランス悪すぎとは思わなかった。
ちなみに動体予測テストとかそんな撮影はしてない。
AFは若干合わない事もあるが、大半は使えるレベルじゃないかな?(雨天になってしまったのでいろんなテスト撮影がほとんどできなかった)
二コン、キヤノンでフルサイズの70-200mmF2.8を使うよりも機材はコンパクトで、かつ、お値段も格段にリーズナブルにてこの描写が得られるのはたいへん魅力的で存在価値があると思う。


⑧現場ではちゃんと撮れた実感があまり無いが、自宅でRAW現像してみて感じるのが富士の底力かな。
ちなみJPEGそのままは富士とて大して良いとは思えない。
一口に言ってJPEGはベタっとして色が飽和しがちな印象。SILKYPIX現像してみて真価が発揮されると思う。





以上、覚書。この記事は多くの人に納得していただく目的で取材したり突っ込んだテスト撮影をしたわけではなく、個人的な覚書である点をご了承下さい。

http://fujifilm.jp/support/digitalcamera/repairservice/servicestation/region001.html