- 岩原 裕二
- いばらの王 (6)
冬の帰省時、弟の本棚から。
いや~。久々にドキドキしながら読みましたよ。
ある日、この世界では「メドゥーサ病」といわれる、
発症すると全身がひび割れ、石化してしまう病が蔓延しつつあった。
そんな中、とある大富豪が、冷凍睡眠の機械を開発。
無償で限定人数をここで、病気の根絶治療が出来る時代まで、
患者達を眠らせてあげようという。
・・・・どのくらい時間がたったか分らない時、
ふとした事で、装置に眠っていた人たちが目覚めてしまう。
目覚めたその場所は廃墟になっていた上、茨で覆われていた。
さて、彼女達は何故目覚めたのか? どのくらい時が過ぎたのか?
彼らは生きて、ココから出られるのか?
作者の方はB級映画をイメージしたと言うけど、
一巻最初から、ナゾがいっぱいちりばめられていて、
読書後も、もう一度、読み直して、「ああーーっっ!!」
と驚きが2度味わえる。
たとえば、最初装置から目覚めたのは誰だったのか?とか。
その上、メドゥーサ病は実は不治の病でなかったとか。