を中心に、ゲーム全般について。

 

 


LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶 (若干ネタバレあり)

 

現代社会の問題に切り込んだ前作が良作で、

楽しみにしていた続編。




結論から申しますと、

扱うテーマが重すぎて着地点が見つからず、製作者の手に余った印象です。

過去の行いをすっかり忘れ、人生を謳歌する、イジメ加害者連中。
自ら命を絶ち、時が止まってしまった、被害者の家族。
目を覆いたくなるほど陰惨で不快な描写でプレイヤーに憤りを抱かせ、
弓に力を目一杯溜め込んだ状態。

後は気持ちよく的を射るだけなのですが、
最後の最後で溜まった力が矢に上手く伝わらず、地面にぽとりと落ちてしまいました。

ゲームの世界だけでも、加害者全員に明確な鉄槌が下り、
被害者家族が僅かでも幸せになってほしかったですね。


プレイヤーを被害者家族に感情移入させながら
被害者家族による復讐を止め、罪を償わせようとする主人公を操作することも、
プレイヤーと主人公の気持ちの乖離を生んだでしょうか。


前作が自分自身を操作している感覚とすれば、今作は他人を操作しているようでした。


主人公・八神は「自分の幸せのために他人が犠牲になってはいけない」考えを主張し、
先述したように被害者家族による復讐を止め、罪を償わせようと行動するわけですが、
主人公の真実への探求心(=幸せ)がある犠牲者を生んでいて、説得力に欠けました。

結末も八神の法的正義(=幸せ)が更に多くの犠牲を生んでしまいました。
法律・弁護士業に限界を感じ、グレーな探偵業をしているなら、
己の正義を曲げてでも、被害者家族の将来を重んじてほしかったです。

結局、主人公の手にも余るテーマだったのだろうと。

 

 






ただ、週末ほぼ寝ずに30時間一気にプレイしたあたり、
それだけ先が気になる作品だったのでしょうね。

 

期待する結末とは異なりましたが、自分なりに問題について考える機会になりました。

TVドラマをただ観る場合と異なり、ゲームの中で能動的に動くことで深い体験になる。

ゲームの可能性って凄いですね。

 

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ちなみに、本筋から逸れた部分では相変わらずバカバカしくて、

硬軟のバランスが好きです。

 


 

 


 


INSIDE



 


クリアまで3時間程度。

量より質。
時間当たり価格より時間当たり満足度。

昨今の娯楽に求めてられているものが詰まった作品ですね。
(と言いながら、5年前に発表された作品です)


台詞は無く、映像から物語を推測するしかありません。

支配する人間と支配される人間がいて、
主人公の少年は後者で、支配から逃げている状況であることが次第に見えてきます。

ですが、そこからは理解し難い展開が続き、
プレイヤーに十分な情報も与えられないため、
物語の全てを知ることはできません。

十分理解できないが重厚な映画を観た、
そんな不思議な感覚になれる作品です。

 



 


 


ファイーエブレム 風花雪月

 

 

 

質も量も備えた作品。


232時間で一周目クリア。

ふぅ

 

残り3ルート?

ぐへぇ