を中心に、ゲーム全般について。
⒈
LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶 (若干ネタバレあり)
現代社会の問題に切り込んだ前作が良作で、
楽しみにしていた続編。
⑴
結論から申しますと、
扱うテーマが重すぎて着地点が見つからず、製作者の手に余った印象です。
過去の行いをすっかり忘れ、人生を謳歌する、イジメ加害者連中。
自ら命を絶ち、時が止まってしまった、被害者の家族。
目を覆いたくなるほど陰惨で不快な描写でプレイヤーに憤りを抱かせ、
弓に力を目一杯溜め込んだ状態。
後は気持ちよく的を射るだけなのですが、
最後の最後で溜まった力が矢に上手く伝わらず、地面にぽとりと落ちてしまいました。
ゲームの世界だけでも、加害者全員に明確な鉄槌が下り、
被害者家族が僅かでも幸せになってほしかったですね。
⑵
プレイヤーを被害者家族に感情移入させながら
被害者家族による復讐を止め、罪を償わせようとする主人公を操作することも、
プレイヤーと主人公の気持ちの乖離を生んだでしょうか。
前作が自分自身を操作している感覚とすれば、今作は他人を操作しているようでした。
⑶
主人公・八神は「自分の幸せのために他人が犠牲になってはいけない」考えを主張し、
先述したように被害者家族による復讐を止め、罪を償わせようと行動するわけですが、
主人公の真実への探求心(=幸せ)がある犠牲者を生んでいて、説得力に欠けました。
結末も八神の法的正義(=幸せ)が更に多くの犠牲を生んでしまいました。
法律・弁護士業に限界を感じ、グレーな探偵業をしているなら、
己の正義を曲げてでも、被害者家族の将来を重んじてほしかったです。
結局、主人公の手にも余るテーマだったのだろうと。
⑷
ただ、週末ほぼ寝ずに30時間一気にプレイしたあたり、
それだけ先が気になる作品だったのでしょうね。
期待する結末とは異なりましたが、自分なりに問題について考える機会になりました。
TVドラマをただ観る場合と異なり、ゲームの中で能動的に動くことで深い体験になる。
ゲームの可能性って凄いですね。
⑸
ちなみに、本筋から逸れた部分では相変わらずバカバカしくて、
硬軟のバランスが好きです。
⑴
クリアまで3時間程度。
量より質。
時間当たり価格より時間当たり満足度。
昨今の娯楽に求めてられているものが詰まった作品ですね。
(と言いながら、5年前に発表された作品です)
⑵
台詞は無く、映像から物語を推測するしかありません。
支配する人間と支配される人間がいて、
主人公の少年は後者で、支配から逃げている状況であることが次第に見えてきます。
ですが、そこからは理解し難い展開が続き、
プレイヤーに十分な情報も与えられないため、
物語の全てを知ることはできません。
十分理解できないが重厚な映画を観た、
そんな不思議な感覚になれる作品です。
⒊
ファイアーエムブレム 風花雪月
質も量も備えた作品。
232時間で一周目クリア。
ふぅ
残り3ルート?
ぐへぇ