傑作。

 

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農林水産省も注目する本格稲作ゲーム。

 

 

 



 


稲作部分ばかりが話題になっていますが、
キャラクター・物語・和の世界観がとにかく秀逸なんです。

 

↑主人公のサクナ(右)とサクナの養育係?・タマ爺(左)

 

 



 

 

 

概略

 


ワガママで自堕落な生活をしていた駄女神、もとい豊穣神サクナが失態から島送りにされ、
人間と共同生活を送る中で成長する姿が描かれます。

 




島で起こる様々な事件を通して、
他人を思いやる優しい性格・芯の強さ・孤独感といったサクナの内面や
サクナが駄女神になった理由が丁寧に明かされ、
自然とサクナに感情移入できるようになっています。

 



また、駄女神部分も憎めず魅力的で、
お笑い担当&ムードメーカー的役割を果たしていて、
サクナの明るさが暗い過去を抱える人々の心を癒していく描写も心地良いです。

 

そして、終盤は健気で、格好良くて。

プレイヤーの感情のコントロール・心の掴み方が上手ですね。
ボタンを押す指に気持ちが乗りました。

 




 

 


エンディングは感情が高まり涙してしまいました。
この涙は何なのか考えましたが、
きっと、大好きな作品が終わる寂しさから来る涙なのだと思います。

 

↑朝倉さやさんが唄う感動的なエンディングテーマ。

この楽曲が曲調を変え各所で効果的に使われているんです。

のどかな田植唄、サクナを送り出す戦歌、勇敢な戦闘曲等々…

良い曲ですね~。

 

主メンバー二人のインディー企業製作


巨額の製作費を投じる大手ソフトメーカーの作品が失敗できないあまり保守的な内容になり、
また、巨大なプロジェクトを管理しきれずクオリティの確保が困難になり、
結果的にセールスも評価も振るわず窮地に陥りがちな昨今の状況で、
少人数のインディー企業が斬新で面白い作品を作り上げたことが痛快です。

時代の転換点なのかもしれませんね。

 


ゲームを通して、お米の有り難みが分かり、
一粒一粒を味わうように噛み締めるようになり、
コンビニのおにぎりすら美味しく感じられるようになりました。

Nintendo SwitchやPlay Station、PCと様々な媒体でプレイできます。
いずれか遊べる環境があるようでしたら、是非、触れてみてほしい作品です。