昨年、NHK『クローズアップ現代+』で
『新日本プロレス』の人気復活が取り上げられていました。

新日本プロレスは今、全国の興行をインターネットで有料配信しているそうですね。




お笑いは劇場イベントの有料配信は難しいのでしょうか?

例えば、関西で行われるイベントを劇場で観ようと思うと
関西以外の全国の大多数のファンには多額の旅費交通費と膨大な時間が必要で、
特に平日開催のイベントは容易には観覧できないのが実情かと思います。

このお金と時間を解決する方法のひとつが有料配信ではないでしょうか?



ライブの熱が配信では伝わり切らない点はあるかもしれませんが、
「チケット代程度なら観てもよい」と考える人も沢山いると思います。

配信を観た人が内容に満足し、
今度は劇場で観たいと考え、

劇場にプラスになる可能性もあると思います。

 


3月末の吉本新喜劇60周年ツアーのライブビューイングは
価格設定の難しさこそ感じたものの、良い企画だと思いました。

 

 

補足 

宝塚歌劇団も全国にある映画館を利用し、公演をライブ中継しているようですね。

 

  

 

また、劇場公演をBD・DVD化しているようです。

文化に気軽に触れ易くする意味でも、作品を後世に残す意味でも優れた手段ですよね。

 





一昨年のNGKリニューアル時に最も期待したことが
身軽な配信を可能にする撮影環境の常設でした。

ただ、実際にリニューアルされたのは基本的には芸人さんの楽屋周りで、
観客に直接利益となる改修ではありませんでした。



決して、全イベントの有料配信まで望んでいるわけではありません。

例えば、NGKならば、カメラ設置に必要なスペースの席だけ空けておいて、
『公演一ヶ月前に完売した場合に限り配信』等の相当厳しめな条件を設ければ、
劇場の不利益にならず、劇場の盛り上がりに水を差すといった本末転倒を回避でき、
地元ファンも全国のファンに観てもらおうと席を埋めるべく努めるように思うのですが…

 

コンプライアンス、採算性、劇場価値の維持。

配信には様々な問題があるのでしょうか?

 


映画の場合は作品が世界中で鑑賞され、
名作であれば末長く語り継がれます。

これが舞台の場合、一所懸命に作ったものが僅か数百人にしか届きません。

勿論、その一瞬に懸ける姿が生の舞台の魅力であることは承知しているつもりで
私も生の舞台が好きで劇場に足を運んでいるわけですが、
同時に勿体無さも感じています。