⒐
⑴
内場・新名・まりこ、3人。
そこに、NGKレジャー開発の和子(桑原和男)と高井(高井俊彦)が現れる。
和「暑いですね」
和「ここまで来る間に、汗を掻きました」
和「殿方の前で失礼ですけど…」
と、服を捲り上げ、胸を出し、汗を拭く。
胸を出した和子を見た内場が、
内「四つの目でこっちを見てる」
新「下(胸)は違う。(苦笑)」
⑵
高井が名乗り、
内場達による一通りのデカイ弄りのくだりに。
高井はNGKレジャー開発の社長で、真希の見合い相手。
和子は高井の母で、会長を務めているよう。
中條と話が付いていたようで、見合いにやってきた。
⑶
まりこが中條と真希を呼ぶ。
健「お待ちしておりました」
高「会いたかったですよ」
と、初対面の真希にハグをする、高井。
積極的…というよりも、独特の空気感を放っている。
和子が男の口調になり、
和「もし、男で若かったら、真希さんのこと好きになったと思うわ」
新「完全に喋りが男になってますけど…?(苦笑)」
高「あの~、(和子)一人で両親みたいなもんです」
新「えっ?(苦笑)」
高「お気になさらずに」
⑷
高井が真希に語り掛ける。
高「僕は貧しいのは駄目なんで」
生活の話かと思いきや、
高「整形代もこちらでお支払いします」
真「何の話でしょうか?」
高「オブラートに包んで言うなら…ぺちゃんこパイパイ」
新「どストレートや!(苦笑)」
真「(胸は)有りますから!」
高「バリアフリーでしょ?」
和子がまた胸を見せ、会話に加わる。
和「私は整形しました」
高「…」
高井が新名達を見て、
高「あまり、深く聞かないで。(苦笑)」
⑸
内場も会話に加わる。
内「『まみ』さんは、そんなんいいんです!」
皆「…?」
内「…(苦笑)」
内場は素で間違えたようで、照れながら言い直す。
内「真希さんは、そんなんいいんです!(苦笑)」
内「魅力的です!」
内「真希さんの魅力を例えるなら、」
内「ペチャパ(=PiTaPa)、ICOCA、スルッとKANSAI」
新「フォロー、下手くそか!」
※
補足。
内場さんが表現したPiTaPa等は、公共交通機関等で利用するICカードです。
『板のよう』ということですが、
「『ペチャパイ』コカ~」とも取れるのでしょうか。
⑹
見合いのため、中條・真希・高井・和子が奥の応接室に消える。
⑴
内場・新名・まりこ、三人。
森「主任、どうするんですか!?」
森「このままやと、真希さん、奪われますよ!?」
新「何か、ええ方法ないかなあ…」
内場が驚いた顔で、両手を叩く
内「何かええ方法ないですか!?」
新「それを今、考えてるんや!」
⑵
森「こんなん、どうでしょうか?」
森「お見合い相手がロボットを壊したことにして、お見合いを破談させるんです」
森「そしたら、内場さんがロボットを壊したこともバレない」
森「一石二鳥でしょ?」
新「そんなに、上手いこと行くかなあ…」
⑶
まりこの詳細な作戦は、
①まりこが高井を呼ぶ
②内場がマイク(ロボの声)で高井の悪口を言う
③怒った高井がロボに近付く
④まりこが足を出し、高井の足を引っ掛ける
⑤高井がロボの方に転び、ロボを倒し、壊したように見える
新「よし、やってみよ!」
内場がロボの声を担当するため、中央奥に消える。
⑷
作戦スタート。
まりこが高井を呼び、高井が現れる。
内場が何も喋らないため、
新「喋って!」
内『偉そうにしやがって!ダイヤモンド ユカイみたいな顔してんのに!』
新「俺やん!」
内『あっ…』
高井が怒り、ロボに近付く。
まりこが足を出し、高井を引っ掛けようとする。
しかし、足があまりに短く、高井は引っ掛かからない。
高井がロボの前に立つと、
内『♪こ~わしたー、こ~わしたー(壊した、壊した)』
高「…?」
新「何も壊れてないぞ!」
高井が奥に見合いに戻る。
⑸
新「失敗や!」
内場が中央奥通路から現れる。
まりこの足を見て、
内「なんちゅう足、しとんねん。(苦笑)」
内「70年代のサッカー選手みたい。ゲルト・ミュラーや。(苦笑)」
と、分かる人には分かる例えをする、内場。
⑹
通路奥から高井が見えたようで、内場が中央奥通路に戻る。
しかし、やってきたのは、真希。
真「徹郎さん…」
その声を聞き、内場がマイクで真希の悪口を言う。
内『ペチャパ!』
真希が怒り、ロボに近付く。
まりこが足を出し、真希の足を引っ掛ける。
真希がロボに向かって転び、ロボが壊れる。
内『♪こ~わしたー、こ~わしたー(壊した、壊した)』
⑺
ロボの声を聞き、中條・高井・和子が現れる。
ロボを見て、驚きの声を上げる中條。
真「お父さん、ごめんなさい…」
新「真希さん、違うんです!」
内「主任、それ以上言うたら、俺がロボを壊したことがバレてしまいますっ!」
森「それ以上言うたら、」
健「内場がロボを壊して、真希と新名が付き合ってるやとーっ!」
内場とまりこがハモりながら、
内・森「どうして、それを!?」
新「お前らが言うたんや!」
内・森「しもたーっ!」
新「やってる場合か!」
新「もうーっ!」
暗転。
その6に続く