⒍
⑴
内場・新名・まりこと博士の安尾、4人。
安尾が花月ロボの状態をチェックしている。
新「…すみません」
安「チップが破損してて、言うこと聞かへん」
安「直すん、一時間は掛かる」
新「困ったな」
内「なんとか、誤魔化しましょう」
森「そや、館内放送のマイクを使うのは?」
館内放送用マイクは安尾が作ったもので、遊び心が施されているという。
⑵
まりこがマイクを持ってくる。
内場がマイクを通して喋ると、花月ロボそっくりの電子音に変わる。
内『こんにちは』
内「これ、いけるな」
※
補足。
花月ロボが直接話していた状態から、マイクを通して話す状態に変わっても、
観客には、花月ロボが話していた時と同じような場所から聞こえてきます。
別の座員さん(木下鮎美さん?)が
同じマイクで花月ロボの声を担当していたと思われます。
⑶
三人は壊れたことをオーナーに秘密にするよう、安尾に頼む。
安尾は、修理に必要な部品を取りに研究所に戻っていった。
⒎
⑴
内場・新名・まりこ、3人。
そこに、警察官の祐代(祐代朗功)が現れる。
祐「失礼します!」
新「何か御用でしょうか?」
祐「お話がごだいまして(=ございまして)」
内「駐車違反が『5台』?」
祐「いえ、お話がごだいまして」
内「あっ、話題が『五題』もあるの?」
祐「あの、和歌山出身なんで、『だ行(=ざ行)』と『だ行』か混ざるんです」
内「どっちも『だ行』やん」
森「和歌山のざ行とだ行の話、私、聞いたことあるわ」
⑵
内場が祐代に尋ねる。
内「そんなんで、警官、できるの?」
祐「でんでん(=全然)、大丈夫です!」
内「『でんでん』、言うてるやん」
内「標語とか言える?」
祐「あんでん運転(=安全運転)」
内「あかんやん」
祐「…」
言える言葉を考えて、
祐「人間だもの」
内「…相田みつを、好きなん?」
祐「…」
祐「別に」
祐「………」
祐「こんなことをしにきたわけじゃないんですよ!」
内「さっきから、ずっと間が怖い。(苦笑)」
⑶
祐代は人を連れてきたよう。
現れたのは、「取材に来る」と中條が話していた雑誌『西梅田』の記者、
中田(中田はじめ)と木下(木下鮎美)。
中田はサングラスをしており、
内場による石原裕次郎弄り。
中田がサングラスを外すと、
内「何にもない!素うどんやん!」
は「失礼な人やな!」
新「すみません、新人なもんで」
新名が代わりに謝る。
⑷
祐代は仕事に戻ることに。
去り際に、もう一つの用件を伝えていく。
祐「隣町で銀行強盗事件が発生し、犯人が逃走中です」
祐「怪しい人物を見つけたら…」
祐「自分達で解決してください!」
新「逮捕しに来んのかい!」
祐「…」
祐「あっ、また、手配書、持ってきますんで」
祐代が去っていった。
内「…間が。(苦笑)」
⑴
まりこが中條を呼び、奥から中條が現れる。
健「お待ちしていました」
中田は早速、花月ロボに取材を始めるようで、
内場が急いで中央奥の通路に隠れ、マイクで喋る用意をする。
⑵
花月ロボへの取材スタート。
健「ロボに話し掛けてみてもらえますか?」
中田がロボに話し掛ける。
は「こんにちは」
内場がマイクを通し、
内『こんにちは』
は「あなたのお名前は?」
内『内場です』
新・森「おーいっ!」
は「…?」
健「…?」
新「あの、『内ばっかり』です。ホテル内に居るので」
内『上手いっ!』
内『私は花月ロボです』
⑶
中田のロボへの質問が続く。
は「大阪東京間の距離は?」
内『Hey,Siri』
新・森「おーいっ!」
は「…?」
健「…?」
新「あの、『ヘイ!知りたいですか?』と言っています」
内『上手いっ!』
内場はスマホで調べ終えたようで、
内『512.6kmです』
中「凄い!合ってます」
⑷
は「あなたの好きな言葉は?」
内『人間だもの』
新「…さっきのやつや。(苦笑)」
⑸
中條が中田達に対し、
健「英語も答えられるんですよ」
新名が中條や中田に聞こえないように、小声で、
新「やばい!」
木下が英語で質問すると、
内『イエス』
内『イエス』
新名が小声で、
新「あいつ、全部『イエス』で乗り切ろうとしてるな。(苦笑)」
木下の何度目かの質問で、
内『イエス!高須クリニック』
木「Wow. Dr.Takasu is very famous!」
新名が小声で、
新「なんかしらんけど、めっちゃ食いついたな。(苦笑)」
木下が中田に対し、
木「先輩、このロボット、良く分かってますよ!」
⑹
なんとか誤魔化し、取材が終了。
中田と木下が帰り、
中條も奥の部屋へと消えた。
安堵する、内場達。