新名・内場・中條・真希、4人。

中條は真希の縁談を進めていてるよう。
健「相手はNGKレジャー開発の社長なんだがね」
健「上手く結婚出来れば、業務提携できる」
健「そうなれば、我が花月ホテルは益々、安泰になるよ」
照れ

真「…ホテルのため?ショボーン
健「お前のためだよ
照れ
真「…
ショボーン
健「誰か、他に付き合っている人でも居るのか?」
真「いえ…
ショボーン


健「では、私は休憩してくるよ」
中條が奥に向かう。

内「私も、休憩、いただきます!
ニヤリ
新「お前はあかん!さっき、来たばっかりやないか
タラー
新「ダンボール、安尾さんのところに運んで」

内場がダンボールを抱え、中央奥の通路に消える。


新名と真希、二人に。

真「徹郎さん、どうしよう?」
真「このままだと結婚させられてしまう」
真「私と徹郎さんが付き合っていること、いつ打ち上けるの?」
新「時期が来たら…
アセアセ
真「時期って、いつ!?」
新「いや…タイミング、難しいやん?
アセアセ
真「怖いだけでしょ!もう、いいわよ!
えープンプン
真希が奥に消える。
新「真希ちゃん、ちょっと…!
アセアセ
新「…
ショボーン


内場が現れる。
内「終わりました
ウインク

新「…聞いてた?
キョロキョロアセアセ
内「何のことですか?」
新「聞いてなかっなら、ええんや
アセアセ

内場が奥に戻ろうとする。
内「でも、まさか、オーナーに黙って二人が付き合ってたとはな
ニヤリ
新「聞いてるやん!
アセアセ
内「最後、ちょっとだけ…」
新「どこから?
キョロキョロ
内「『徹郎さん、どうしよう?』
口笛
新「全部やん!ダンボール運ぶ仕事、してないよな!?」 笑い泣き


まりこが現れる。
森「何かあったの?」
内「いやね…」
新「内場!
アセアセ
内「言うてええこととあかんこと、分かってますって!
ウインク
森「…『あかんこと』?」
内「新名さんと真希さんがオーナーに黙って付き合っているってことです
ニヤリ
新「おいっ!
アセアセ


森「新名さん、私のこと、遊びやったん?
ショボーン
新「あなたとは何の関係もない!
タラー

内場がまりこの額を見て、
内「汗、凄いな。(苦笑)」
内「あっ、毛皮やから?
ニヤリ笑い泣き
森「今はゴリってないです。(苦笑)」


まりこが新名に対し、
森「付き合ってること、オーナーに言うた方がええと思います」
内「いや、こんな中途半端、言うても無駄ですって
ニヤリ
新「さらっと悪口言うな!」

内「そうや、花月ロボにも聞いてみましょ?」
内場が花月ロボに尋ねると、
ロ『正直に言うべきです』

内「何、言うとんねん!ガラクタのくせに!
えー
ロ『何、言うとんねん!ガラクタのくせに!
えー

内「真似すんな!えー
ロ『真似すんな!
えー

内「お前、アホか!?」
ロ『お前よりマシや!
ニヤリ 笑い泣き

内場が激昂し、ロボを壊してしまう。
ロボットは、腰の部分から上と下に真っ二つになる。

内「ロボが真っ二つ」
内「イ〝~
ガーン

内「えらいこっちゃ」
内「イ〝~
ガーン

内「あっ、ご一緒に」
皆「イ〝~
ガーン

 

内「ロボットもご一緒に」

花月ロボの電子音も加わり、
皆「イ〝~ガーン笑い泣き

 

 


ロボは『イ〝~ガーン』を最後に、反応しなくなってしまう。

断末魔の叫びだったのだろうか?


新名が内場に促す。
新「壊したこと、オーナーに言うた方がええ」
内「嫌です!クビになるから」
新「こう言うのは、正直に言うた方がええよ」
内「それやったら、先に、二人が付き合っていることを言いますよ!
えー
新「それは…
アセアセ

まりこはオーナーの姿が見えたようで、
森「オーナーが来るわよ!
アセアセ

新「取り敢えず、くっ付けて、壊れたことを隠そう!
アセアセ

内場がロボの下半身に、上半身を乗せる。


中條が奥から現れる。

雑誌の写真撮影のため、置き場を変更しようとする、中條。
中條は、ロボの足(下半身)を持つ。
そのままでは落ちるため、咄嗟に内場が上半身部分を持つ。

中條がロボの下半身を持ち、適切な置き場を探す。
内場がロボの上半身を持ち、中條の後を追う。

中條にバレないか、ヒヤヒヤする、内場たち。

舞台を左に右に移動する、ドタバタの場面。


健「やっぱり、元の場所がいいかな?」
中央奥の台にロボの下半身を置き、
すぐさま、内場が下半身の上に上半身を乗せる。

満足そうに奥の部屋に消える、中條。
新「今ので、ようバレんかったな
タラー


森「今のうちに、接着剤でくっ付けましょう!
アセアセ

まりこがロボの上半身を持った時、
中條が再び奥から現れそうになる。

まりこが急いだあまり、下半身の上に上半身を『横(仰向け)』に乗せてしまう。

中條が現れ、おかしな状態のロボを見る。
健「…」
森「…
キョロキョロアセアセ
健「やっぱり、あの位置が最高だな!
照れ
満足そうに、奥の部屋に消える。

新「バレへんのかい!
タラー

暗転。

 
 
その4に続く