メニエール病の記録 -22ページ目
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はじめに 発作の朝

2015年10月。

朝6時前にトイレに行こうと目を開けたら、部屋がぐるんぐるん回転していました。

あわてて目を閉じたものの、回っている感じは続いている……とりあえず、無視してトイレに行こうとしたけれど、回っているので歩けない。幸いトイレはすぐそこだったので、這って行きました。

「大丈夫、すぐおさまる」と自分に言い聞かせながら何とか用を足し、流したものの、もうそこからたまらなくなってしまいました。あまりの目眩に吐き気がしてきて、トイレから這い出てから動けなくなってしまったのです。

少しでも目を開けると、大回転していて吐きそうになる。起きてきた夫はわたしが床に倒れているのを見てびっくり。

「どうしたの!?」
「目がまわる。ずっとぐるぐるまわっている。気持ち悪くて吐きそう……」

夫はとりあえずと洗面器を持って来てくれましたが、少しても頭を動かすと目眩の感覚が強くなり、えずく。実は私、自分が吐くことに異様なまでの恐怖心を持つ嘔吐恐怖症なので、ちょっとやそっとでは吐けない。最後に吐いたのは12歳の時。32年前なので、吐くという感覚もわからず怖いのです。

「救急車呼ぼうか」

脳溢血や脳梗塞だったら、と心配した夫が聞いてきました。実はわたしもそれを考えていました。父の家系は脳系の病気にかかる率が高かったから。

「お願い……」

夫が救急車を呼び、子供たちに説明している声が聞こえる。できるだけ、その声に集中し、目眩と吐き気のことを考えないようするけど、目眩と吐き気が凄まじい。辛い。辛過ぎる。

すぐに救急隊の方々が来てくれ、私の目を見て、「あぁ、これは辛いですね」と言う。
話ができること、足の感覚などをチェックしつつ、「すぐに病院の方に行きましょう」と私を布のようなもので運んでくれました(我が家はマンションだからだと思います)。

でも、ちょっとで動かされるともの凄い目眩と吐き気。辛くて、うなってしまいます。救急車のストレッチャーに乗せられ、近くの大きな病院に救急搬送されました。

病院に着くと、すぐに点滴をされ、質問をされ、CTスチャンを撮りました。結果はすぐに出て、夫も呼ばれ、「脳に異常はないです。左側が副鼻腔炎になっていますが」とのこと。目眩はおさまらず、MRIも撮影しましたが、こちらも「異常ないです」とのこと。

まだ目眩が止まらない私に医師は、「最近、睡眠時間が短かったり、食事がきちんととれなかったり、ストレスがあったりとか、ありましたか?」と聞きました。

「ここ1年ほど、あまり睡眠がとれてません。一日平均して2、3時間とか」と答えると、「あぁ、メニエールですよ」と言い、点滴から注射を1本打ちました。

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