筋筋膜性疼痛症候群(MPS)闘病記

筋筋膜性疼痛症候群(MPS)闘病記

日本の整形医学界ではまだ認知度が低いとされている筋筋膜性疼痛症候群(MPS)を発症してしまった僕の、これまでのあれやこれやをつづりたいと思います。記憶を辿りながらの為、不定期更新です。

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当然ながら初めて診断して頂くお医者さんには現状を伝える為に問診があります。

しかしながら今の自分にとっては無用の長物。なにせ、自分自身でとっくに調べはついていて「分かって」いるのですから。

中途半端に状態を話した所で「坐骨神経痛」との診断の下に見当違いな治療をされるのが関の山です。

お医者さんに対峙して開口一番「筋筋膜性疼痛症候群にかかっているのでトリガーポイント注射をお願いします」

お医者さん面食らってしまいました。

「・・・ふ、普通ですとこれまでの生活状態や症状の状態を伺って治療方針を決めているのですが。まず、こちらも確認が取れない事には・・・。」

「いえ、もう分かっています。筋筋膜性疼痛症候群ですので、トリガーポイント注射をお願いします。」

「・・・調べてきますので、少々お待ち頂けますか?」

ありゃりゃ。ちょっと唐突過ぎましたかね。ゴメンナサイ・・・。

お医者さん戻って来ました。

「確かに、坐骨神経痛と診断された方への治療法として、麻酔注射によるものがあると聞いています。それ以外ですと、鍼灸や地道なストレッチなどで長い目で改善して行く治療法があります。」

う~ん。「痛み専門」と言う割にはなんだかあやふやな回答。

まずは日常生活に支障をきたしている今の状態をどうにかしたかった為、即効性を期待して

「この痛みをどうにかして頂きたいんです。筋筋膜性疼痛症候群には麻酔注射による治療が効くのです。」

「お詳しいですね。調べられました?」

「はい。ネットにかじりついて。」

「坐骨神経痛に近い症状としては脊柱管狭窄症なども疑われるのですが・・・。」

「坐骨神経痛、脊柱管狭窄症、それらは症状名であって原因ではありませんよね?MPS(筋筋膜性疼痛症候群)、これが自分の直面している痛みの原因です!」

「はっきり言い切りますね。」

「確信があります。」

必死でした。ネットで調べた通り、大病院の先生さんでもMPSへの認識薄く「聞いた事がある」程度であり、痛みの原因が構造的なものとしている整形外科。ペインクリニックですら考え方の半分はそうでしょう。

坐骨神経痛、脊柱管狭窄症と彼らが呼ぶ構造的痛みに対する処置こそ今までにして来た事はあるにせよ、「筋肉の痛み」という前提での処置をマトモにしたことがない医者が大多数いるのが今の日本の医学界の現状なんだ、と。

とにもかくにも、自身の生活を取り戻さねばなりません。

「トリガーポイント注射をして下さい!」

クレーマーのごとき勢いで医者に詰め寄り、「分かりました。やってみましょう。」

こうして、押し問答の末に注射をして貰える事となりました。

つづく
予約を取りつけた日となりました。ペインクリニックの。

受付を済ませ、待合室に行くとそこには多くの人が。年配の人、若い人入り混じっています。予約を取っている事がそこで納得出来ました。

「こんなにたくさんの人が痛みで苦しんでいる。自分だけじゃないんだ。」

急にとんでもない激痛に見舞われてからというもの「何で俺だけがこんな目に!?」とやさぐれ気味の気持ちがずっとあったのですが、痛みに向き合って治療しようとしている人たちの姿を見て、その気持ちがほぐれて行くのを感じました。

また、ペインクリニックとは余り一般的ではないイメージがありましたが、単に自分には馴染みが無かっただけだったんだという事も理解しました。

受付を済ませ、待合室にて待つ事数十分。

「徒然さん。どうぞ」

呼ばれました。果たして初めてのペインクリニック、一体何が待ち受けているやら。

つづく

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整形外科で受けた注射は「仙腸関節ブロック」という注射だそうで、受けた直後は麻酔薬の効果で痛みが和らいだのですが、麻酔が切れたら元の木阿弥。痛いです。

地元といい、都内有数の病院といい、やっぱりこの症状に整形外科では拉致があかないのでは?と整形外科そのものに疑念が湧いて仕方ありません。

「とにかく、ペインクリニックだな・・・。」

次の整形外科での受診の日が来ました。

あけすけに「こないだの注射は効果が無かったので、ペインクリニックを受けさせては頂けませんでしょうか?とにかく痛みを消したいんです!」

半分怪訝そうに、半分は理解して頂けた様に「分かりました。では、紹介状を書きましょう。」

やっとこさ・・・!

安堵の気分で、したためて貰った紹介状を手に即病院内のペインクリニックへ。

受付のお姉さんに「すいません。今整形外科で紹介状を書いて頂いたのですが、受診させて頂けませんでしょうか?」と問い合わせると「予約が必要になるので、すぐに診察をして差し上げる事は出来ないんです。申し訳ございません。」

ガーン。気が急いて、すぐにTPBを打って貰えると期待していただけにちょっとショック。

致し方なく予約を取り付け、その日はスゴスゴ撤収しましたとさ。

つづく


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