先日、仕事をしていると友人から「佐島でサメ揚がったよ」と連絡が入ったので、早速確認してみると、「30kgくらいですね~」との事だったので、キープして貰い買付しに横須賀・佐島丸吉商店さんへ向かう。

店に着くと店の前にサメは無く、10mほど離れた所に在る水槽に入ってるとの事だったので、確認しに行くと・・・・・


で・デカイ!絶対に30kg以上あるよ、コレ・・・・・と心の中で呟きました(笑)

サメの正体はアオザメ(Shortfin  mako shark)でした。

水槽から出してみると

凄いデカイ!
吻から尾の先までの長さは2m弱と前回のヨシキリとさほど変わらないが、体高は此方の方が有る。
ヨシキリアオザメも、サメ界の中ではイケメンの部類に入るのですが、例えるのなら、スリムなヨシキリは佐藤健(仮面ライダー電王)に対し、マッチョなアオザメはブラッドリー・クーパー(特攻野郎Aチーム)って感じでしょうか?(笑)

持って行った“夏のキハダマグロ釣り”用に買った160Lのイグロー(クーラーBOX)よりもデカい!

前回と前々回購入した2m位のヨシキリザメなら折り曲げれば入ったのに、今回は絶対に入り切らない。
仕方が無いので頭と鰭を切り落とし入れてみたがそれでもはみ出るので、更に尾側の身を30cmほど切り落とし何とかクーラーに収めた。

そして気に成るサメの重量は、30kgでは無く50kgあった事が判明(爆)
そりゃ前回の倍以上もデカけりゃイグローにも入り切らん訳だ笑)

帰り際に葉山のフィッシュ&チップスのお店The GazeboさんにTELして、オーナーの宇式さんに「状態の良い、アオザメあるけど、使いますか?」と話したら快諾してくれ5kgほど卸させて頂きました。

自宅に持って帰り、何とか運び込んで解体作業開始。
20kgくらいのヨシキリザメなら何とかマナ板に乗せて3枚下ろしに出来るけど 、今回のアオザメはマナ板に乗り切らない。
ヨシキリ前回購入のヨシキリザメ
仕方が無いので、輪切にしてから3枚に下ろすという、

タチウオの捌き方とほぼ同じ方法で捌いてみました。
以前にも書いたけれど、サメは軟骨魚類なので、大きささえクリアしてしまえば通常の出刃包丁で難なく三枚に下ろす事が出来ます。
 


2時間弱で50kg全部を何とか捌く事が出来ました。

フカヒレ(生)も立派です、流石サメ界の中で一番のスプリンター!

一説によると、アオザメは水中を最高時速70キロで泳ぐ事も出来ると言われていて、最大で6メートルの高さにジャンプ出来るとの事です。
このヒレを見れば納得できる気がしますね~(笑)

そして今回はオスの個体だったので、当然付てました、交接器。

 

要はサメのオ〇ン〇ンです(笑)
サメの交接器は関節付き性器とも言われ、交尾の際に抜けない様に折れ曲がると、棘が出て抜け難い構造になっております。
サメやエイなどの板鰓類のオスには2本の交接器が付いてますから、ご興味のある方は水族館の大水槽で泳いでいるサメやエイをよく観察してみて下さい。

サメの中ではアオザメの肉は、サメの中でも1~2位を競い合うほど美味しいと言われていて、肉質もネズミザメ科のサメ(ネズミザメ[モウカザメ]・ホホジロザメ)は他のサメに比べて比較的劣化が遅いので、アンモニア臭さを感じずに楽しめるのが特徴です。
若干、肉にヒラマサの様な酸味を感じるのもネズミザメ科で共通かも知れません(ホホジロザメは食べた事無いので:笑)

サメは現在判っているだけで世界中に500~600種、全てを味わうのは難しいかも知れませんが、日本近海には約100種くらい生息しているので何とか頑張って全てのサメを味わってみたいと思っております(笑)


尚、今回のアオザメは下記のお店にも卸させて頂いたので、運が良ければ食べる事が出来るかも?(笑)

26号くるりんカレー
東京都品川区中延1-3-18
03-6426-1202
営業時間 : 昼11:30~14:00 夕方6:00~夜11:30
土曜日は夕方6:00~夜23:30(昼は休み)
日曜・祝日は昼11:30~夜21:30
不定休
http://www.26curry.com/

東急池上線「荏原中延」駅徒歩5分
改札を出て右、26号線と交差する角にあります。
平塚橋交差点からは、第一京浜に抜ける途中、荏原消防署の斜め前。
荏原中延駅から430m

The Gazebo
神奈川県三浦郡葉山町堀内387
050-5890-7408 (予約専用番号)
046-874-9663
月~土: Lunch / 11:30~15:00(L.O.15:00)
Dinner / 17:30~21:00(L.O.21:00)
日:Breakfast / 9:00~11:30
Lunch / 11:30~15:00
Dinner / 17:30~20:00(L.O.20:00)
※土日のみ、15:00~17:30をCafeTime
毎週水曜日・第三火曜日 定休日
http://www.gazebo-hayama.com/
横須賀線逗子駅
JR逗子駅、京急新逗子駅よりバス10分(バス停元町からすぐ)
新逗子駅から2,037m

立呑焼きB級センター
野毛 ☆ 大夢 (TIME)
神奈川県横浜市中区野毛町2-79
050-5890-6445
(予約専用番号)
045-250-0666
【月~木曜日】 17:00~24:00
ラストオーダー 23:00
【金、土曜日】 17:00~26:00
ラストオーダー 25:00
【  日曜日  】 15:00~23:00
ラストオーダー 22:30
不定休
http://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140102/14035701/
京急日ノ出町駅より徒歩5分
JR桜木町駅より徒歩7分
野毛坂から真っ直ぐ、ちぇるるを通過、東京庵の通り、野毛本通りを
都橋に向けて歩き右手にあるコンビニ・スリーエフを左折してすぐです
桜木町駅から282m

 

先日、東海大学海洋学部の後輩でシャークジャーナリスト沼口麻子さんから「サメ弁当作れませんか?」相談を受け、サメ女子会のTV取材用サメ弁当を作りました。

弁当の内容は

~ツノザメのラップサンド~
~ヨシキリザメの燻製の生春巻き~...

~サメ型スペイン風オムレツ~
~サメレバーペーストのロールサンド~
~ツノザメ皮のゼリー 梅風味(デザート)~
 

サメ型のスペイン風オムレツは、以前水族館で入手したホホジロザメジンベイザメメガマウスザメシノノメサカタザメ(正確にはエイの仲間)・メガロドン(ムカシホホジロザメ)の顎シリコン型に玉子と野菜の微塵切りを入れて焼いてみました。


サメ好きな方には堪らなかった様で、サメ女子会で大変盛り上がって頂けた様です、良かった良かった~(笑) 

サメ弁当、もしかしたら“世界初”の試みかも知れません?(笑)

 

 

 

5/1(金)、退院後2回目の釣行にて、退院後初、更に釣るのも人生初のイシナギ釣り上げました。
場所は城ヶ島沖約2km地点の水深100mで、餌は活きたヤリイカを付けた泳がせ釣りでした。
サイズは10kgと18kgの2匹をゲット(2匹目の18kg♀はリリース)
18kgのイシナギ♀

本命イシナギの他に、サメ料理研究家として“大本命”サメもゲット!
サメはフグの様に膨らむナヌカザメでした~。
ナヌカザメ
場所は城ヶ島沖約2km地点の水深100mで、餌は活きたヤリイカを付けた泳がせ釣りでした。
、釣り上げてから船上でエラを切り腹を割いて血抜き下処理をすると、胃からイカとカニが出てきました。

帰って来て捌いて味見してみると、ナヌカザメが素晴らしく美味しかったです。
とか寒ボラタコを組み合わせた様な食感と旨味、腹側の身を薄造りにすると“洗い”の様に身がチリチリになって、フグにも似た食感が楽しめました。
なので、腹側の身を薄く切り、塩・胡椒と山葵・レモン汁でマリネして、バニラビーンズを漬け込んだグレープシードオイルを使ってカルパッチョに仕立ててみました。
この料理は、昔フランスに行った時に、プロヴァンス地方のレストラン”ラフニエールの女性シェフ:レンヌ・サミュさん(当時ミシュラン1つ星)の【サンピエール(マトウダイ)のカルパッチョ・バニラ風味】を食べた時に感銘を受けて、自分なりにアレンジして作ってみました。
バニラオイルはバニラビーンズの鞘を裂いて、癖の無いグレープシードオイルに漬け込むだけですから、自分は去年作ったヤツを冷蔵庫で保存してあります。
もし作る場合は、オリーブオイルだと香りが強いので、クセの無い油がオススメです。

ナヌカザメのカルパッチョ

内臓も船上で直ぐに下処理して内容物を出し持ち帰ったので、凄く良い状態で持ち帰れました。
ナヌカザメの内臓
左上の端から時計回りに、心臓肝臓胃袋らせん腸精巣(多分)

肝臓は塩をタップリ振り掛け、しばらく置いて生臭い水分を抜き、それから酒蒸しにした物を、ニンニクとオリーブオイルと香辛料を加えレバーペーストにしました。

胃袋や腸・心臓は茹でてから水に晒し、刻んでコチュジャンとニンニク・胡麻油・酢・塩で味を調え、チャンジャ風に仕上げてみました。
サメモツのチャンジャ


もしかすると今まで食べた鮫の中でも一番美味しかったかも知れません、ナヌカザメ

 張り切り過ぎたせいか、翌日から全身筋肉痛です(苦笑)

このたび、静岡では大人気の冠番組

ピエール瀧のしょんないTV


2015年4月30日(木)深夜0:20~0:50「サメ天国しずおか」の回で、シャークジャーナリスト沼口麻子さんと一緒にサメ料理研究家として出演し、ヨシキリザメコース料理を披露させて頂きました。

しょんない出演者

 

左から広瀬麻知子アナ  ・ 自分 ピエール瀧さん沼口麻子さん

今回はコース料理なので、前菜メインデザートとお出しする料理の全てにサメを使って作りました。
 しょんない前菜
前菜3点盛り


広瀬アナ前菜を食べる広瀬アナ

広瀬アナが食べているのは先日、番組内で作らせて頂いた、サメの前菜3点盛り

・サメの生ハムを乗せた久能イチゴ
・静岡茶で燻したサメの燻製 イチゴソース
・サメのレバーペースト 柑橘風味

その他にメインは、

・サメのソテー・サメのトリッパソース

デザートは

・サメ皮の安倍川餅風スイーツ

を、お出ししました。

果たして反応は?
続きは番組を御覧下さい(笑)

ピエール瀧のしょんないTV
2015年4月30日(木)深夜0時20分~0時50分放送ブーム到来!?
「サメ天国しずおか」
http://www.satv.co.jp/0300program/0040shonnaitv/trailer/
※オンエアは一部地域に限られます。
 公式HPをご確認ください♪
「ピエール瀧のしょんないTV」は下記の放送局でも見る事が出来ます。
但し、オンエアーは各局によって異なりますので、宜しくお願い致します。

AAB秋田朝日放送    毎週水曜深夜1:20
HAB北陸朝日放送    毎週月曜深夜1:45
メ~テレ            毎週水曜深夜2:29
eat愛媛朝日テレビ    毎週土曜深夜1:45
tvkテレビ神奈川      毎週月曜深夜1:30
東京MXTV(MX2)      毎週土曜午前11:30
HOME広島         毎週金曜深夜1:40
yab山口朝日放送     毎週日曜深夜1:40
GAB琉球朝日放送    毎週月曜深夜0:50

日、退院後【初】の釣りに行って参りました。

実は私、一昨年の4月に交通事故(当方バイク直進で相手が車右折の交差点内での事故)で、一昨年は4月から8月までの4ヶ月、そしてその時に入れたボルトが折れプレートが動いた事により付き始めていた骨が再度破損し、昨年の10月中旬から今年の2月までの4ヶ月半、入院生活を送っておりました。
現在も歩行には負傷した足に装具を付け松葉杖で歩行しております。

今回はその退院後初に成る釣りで、狙う魚はイシナギという大型の魚です。

イシナギ120kgのイシナギ

昨年は釣り仲間が釣った120kgのイシナギをお裾分けで頂きましたが、今回は「自分で釣ってみる!」と初挑戦してみました・・・・・怪我人なのに(苦笑)
船釣りは、船自体には乗り込む時に気を付ければ後は座っても出来る釣りが殆どなので、無理さえしなければ結構大丈夫です(笑)

通常は水深400m前後に生息しているイシナギなのですが、この時期は産卵の為に水深100m前後に移動してきますので、それを狙う釣りに成ります。

釣り方は活きたヤリイカ(1尾¥1000と高価)を付けて泳がせる、「泳がせ釣り」という方法です。

イシナギ以外にもイカを食べる魚が外道として釣れます。
大型のマダイやメダイ、ワラサ(ブリの手前の6kgくらいまでの物)、そして当然サメも釣れます。

前回のツノザメのソテーの回でも書きましたが、ツノザメはイカが好きな様で、深場でイカ釣りをしていると、偶にツノザメ等に食い千切られたイカが釣れる事が有ります。

今回は釣り仲間のトメさんがツノザメ(フトツノザメ)を釣り上げましたので、早速船上にて血抜き等の処理を行いました。

船上でやればサメを洗う海水もふんだんに使えますから、水道代の節約にもなります(笑)

つのざめフトツノザメ

内臓を取り除き、洗浄して持ち帰る為に胃袋を切って内容物出すと、中から消化中のイカとサバの半身(尾側)とカナガシラの頭が出てきました。

更に切り開いてみると、何かが引っ掛かっています

いぶくろイカヅノと胃袋

取り除いてみたら、イカ釣りに使うイカヅノ(疑似餌)が胃袋の中で引っ掛かっていました。

きっとイカ釣りをしていて掛かったイカを襲って食べた時にそのまま仕掛けごと食い千切ったのだと思われます。

この事から、もしツノザメを狙って釣りたいのなら、イカを餌に使うと釣れる確率が上がると思いますので、是非お試し下さい。

但し、釣れなくても保証は致しませんので、あしからず(笑)