ZENO
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よく「ハードロック」と「ヘヴィメタル」の違いについて質問されます。
まぁ、普段聞いている側からするとそんなことはどうでも良かったりするんですけど、聞いたことない人や、これから聞こうという人の中には結構気にする人がいます。
私はよくその違いを「情感を大切にしているかどうかだ」と表現します。「情感を大切にしている」のがハードロック。これは別にメタルが「情感を大切にしていない」ということではありません。ロックに限らず、音楽というのは少なからず人の情感から生まれたものだと思います。その情感の表現の仕方の違いによってブルースであったり、ポップだったり、ロックだったりするわけです。中でもロックは激しい感情を表現するのにうってつけの表現方法です。この「激しい感情を表現したい」という想いがどんどんどんどん強くなっていき、それがやがてハードロックとなったわけです。メタルというのはそういう「感情表現」を突き抜けた向こう側にあるものです。メタルというのは「情感」よりもどちらかと言うと「激しさそのもの」に重点が置かれて追求された末に生まれた音楽です。だから最初に言った「ハードロックとメタルの違いは情感を大切にしているかどうか」という持論になるわけです。
では、なが~い前置きになりましたが今回ご紹介するZENOはまさに「情感を大切にした」ハードロックバンドです。
これはZENOのセカンドアルバムで、未発表曲集ということで純粋なスタジオアルバムではありませんが、これがとんでもなく素晴らしい。中でも1曲目~4曲目までの流れに圧倒的なものを感じます。1曲目は"Heat of Emotion"「まさに熱く燃えるこの気持ち・・・」を表現した名曲です。3曲目に名曲の誉れ高い"Together"「永遠に君とともにいたい・・・」な~んてクサイこと言ってるんでしょうが、これはもはやハードロックというジャンルを超えて全人類に聴いていただきたい名バラードです。んでもって4曲目に"Surving the nigth"・・・これはもういわゆる叙情系ハードロックの神髄を極めた悲哀感溢れる超ド級の名曲です。メロディアスロックマニアには悶絶ものでしょう。こんな感じで最後まで”捨て曲なし”の珠玉のハードロックソングが続くわけです。もしハードロックにご興味があれば一度聴いてみてください。ハードロックってこんな素晴らしいものだったんだと思う(かもしれません・・・)。
ZENOやこのアルバムについての詳しいことは↑のアマゾンなり、↓のリンクなりに解説をゆずります。
【ZENO Wikipedia】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%88
【ZENO official site】
【Zeno Journal】
http://zenojournal.blog49.fc2.com/