癒しのサオリン　石本沙織

学生時代にチアリーダーで鍛えた体力、安定感のあるアナウンスメントで魅了
する現在フジテレビのナンバーワンアナウンサーが石本沙織である。

２００３年入社。「めざにゅ～」杉崎道場１期生デビューで、東京へ来て間もない
ＤＩＶＡ杉崎美香を同期の戸部洋子とともに支えた功労者。
その声は温もりを感じるリリコタイプで、若干鼻にかかっているものの、それが
かえって柔らかさを表現していて、聴き心地が良い。めざにゅ～では番組開始
からまもなく朗読コーナーを任され、新人時からその高レベルのナレーション
能力を買われていたことが伺える。戸部が軽妙なトークで杉崎との掛け合いを
評価されたのに対し、石本は（年上の）杉崎をあたかも母のように包み込むこと
で、番組に和みを提供した。ロケでのフットワークも軽快で、天真爛漫な明るさと
気さくな人柄で、楽しく愉快なレポートを何度もお茶の間に届けてくれたことは
めざにゅ～ファンなら皆、覚えているだろう。２００４年の年末に同番組を降板。
名物コーナー「私の道しるべ」最終出演では、最後に杉崎とペアでボートに乗る
シーンがあり、オールを漕ぐ石本の力強さに感心すると同時に、めざにゅ～を降板
する寂しさに涙したものだ。

その後は、「めざましテレビ」のスポーツコーナーや、「海筋肉王バイキング」に

選手として出演したり、女子アナ運動会の企画でチャンピオンに輝くなど、体力

や体格を生かした仕事が目立っていたが、２００７年の秋より、「ハピふる」ＭＣに

抜擢され、その癒し・元気と確かなアナウンス能力を生かして日々、番組の

スタジオを大いに盛り上げている。（番組中イケメン料理人との掛け合いで

彼女のハシャギぶりに全国の沙織ファンを嫉妬の渦に巻き込んでいる（笑））

それからなんといっても石本を語る上で忘れてはならないのはその「歌唱力」。
女子アナに必ずしも歌唱力が必要だというわけではないが、石本の歌の上手さ

は、並のカラオケ名人のレベルを遥かに超えている。アナウンス時はリリコタイプ

の柔らかい美声だが、歌唱時はリリコ・スピントの輝かしい響きを披露し、

ファルセット、こぶし、ブレスのタイミングの取り方・・・その歌唱技術の完成度は

プロ顔負けといってよいだろう。彼女の歌唱は、「ものまね紅白歌合戦」等でたま

に見ることができるので要注目だ。

アナウンスの確かさ、安定感、体力、エンターティナーとしての才能、さまざまな

能力を総合的に勘案すれば、現在フジテレビ・ナンバーワンアナウンサーは彼女

だといっていい。
フジテレビアナとしての明るさや華やかさも持ち合わせているので、伝統あるフジ

の顔として今後も活躍を期待する。欲をいえば師匠杉崎との共演もまた実現して
ほしいし、夜間の番組にも、もっと沢山出てもらって多くの人に石本の魅力を局は

伝えてほしい。

癒しのサオリン 石本沙織

癒しのサオリン　石本沙織