週末イベント~2014.10
10月24日(金)~26日(日)に掛けて行われたイベントに、私は妻と一緒に参加した。
そこでは、先日の「遊子の会」のバスツアーでの主宰者YUさんの宣伝効果からか、再び多くの会員と
巡り合い楽しい観賞の一時を過ごすことが出来た。
棚田の夜祭り~10月24日(金)
YUさんの妻N子さんの運転する車で、我等4人は鴨川市の大山千枚田を目指す。
以前にも案内してもらったが、今年はLED灯とエコキャンドルで棚田を照らすと言う。
暗闇の棚田には、光の帯が浮き上がり幻想的な世界が醸し出されていた。
鴨川大山千枚田「棚田の夜祭り」 : LED灯1万本とエコキャンドル3,000本という。
夜景の撮影では、夜の帳が下りる頃がゴールデンタイムと言われる。その時なら、上記の写真には空と小高い山が写るのだが、と今年も思った。
旧安房南高校舎一般公開~10月25日(土)
県指定有形文化財旧安房南高木造校舎の一般公開に合わせて行われた県教委文化財課職員によるガイドツアーと語りの会に参加した。
千葉県立安房南高等学校旧第一校舎(館山市 県指定有形文化財) : 左右対称に大きく羽を広げた
ような美しいデザイン
ガイドによれば、関東大震災による倒壊の教訓からの耐震構造、湿地帯故の換気装置、そして設計者のこだわりのデザイン・装飾が特徴とのこと。
こだわりの装飾の玄関 : 奥さんが卒業生というSIGEさん夫婦に出合う。
講堂玄関上の装飾窓は亀甲形
広い廊下はピッカピカ : 卒業生の妻は、ぬか雑巾で磨いたと言う。良妻賢母を目指す学校故、教えは
「誠の心で優しく強く」とも言う。
階段 : 親柱や手摺子に手の込んだ加工が施されている。クラシックホテルのようだ。
午後1時からの語りの会では、民話の達人で「遊子の会」でもご一緒する庄司さんが「私が安房高女、
安房女子高にいた頃」と題して語った。
「清く正しく美しく」の教えの下、上級生には通路を空けてお辞儀をした、とか愉快な通学時の模様など
オリジナルな話を、さすが庄司さんと思わせる語り口で聞かせてくれた。
「私が安房高女、安房女子高にいた頃」と題して語る庄司さん
見学を終えて、パンフレットには「堅牢さと美しさの調和」とあったが、その通りだと思った。
また、映画やドラマのロケ地となることも多いと聞くが、館山市の観光施設として使えるのではないか、とも思った。
庄司さんの語りが終ったところで、船形のSさんが皆さんを案内したい所があると言う。
そこは、私が行きそびれていた我家の近くにある昨年5月にオープンした絵の展示空間「遊水庵(ゆうすいあん)」であった。
遊水庵は元旅館小鉄(館山市沼)で、鎌倉長谷在住で平山郁夫画伯門下生の画家佐藤氏が、依頼された鋸山日本寺襖絵の創作活動のために移住されたところなのである。
我々は、落ち着いた和の空間の中で佐藤さんの絵画を鑑賞する。それから、しょうしゃなテーブルで美しい奥様からコーヒーのサービスを受ける。
そして、奥様との会話から画家の生活をほんの少しだが垣間見る思いがした。
吟道大会~10月26日(日)
「遊子の会」から5名が出演するとあって、多くの会員が応援に駆け付けた。
先日のバスツアーでのYUさんの宣伝から、私のお目当ては、初出演の西岬のSさんと構成吟歴史秘話
「名わき役物語」でのKANさんの黒田節である。
宗風の皆さんによる「富士山」の合吟
初出演のSさんによる「富士山」の独吟
歌謡吟「黒田武士」でのKANさんとYUさん(左端)。
構成吟で歌謡吟「青葉の笛」に出演したベテランの奥さんから、まだ出るのは早いと言われたSさんは、
初出演とは思えない立派な歌いっぷりであった。何よりも私より高齢なのに挑戦する心が素晴らしい。
しかし、会員からはドキドキしたはね、との声あり。
一方、艶歌の女王KANさんは、歌謡吟「黒田武士」の中で黒田節を歌ったが、力強く実に見事であった。