千倉古道から真野大黒天大祭へ | 魚との対話

千倉古道から真野大黒天大祭へ

2月6日(木)、真野の大黒様として親しまれている真野寺(南房総市久保、真言宗智山派)の真野大黒天大祭の日である。

「遊子の会」では、ミスターアウトドアKさんのガイドで、山道である千倉古道を歩いて真野寺を訪れ、お参りすることになった。


9時30分、昼食準備のボランテイア3名を残して、15名が九重(館山市)のKさん宅を出発する。

薗の堰を通って高台に住む初参加のMさんを拾い、千倉古道に出る。

なお、ここでは館山と千倉を結ぶ山道全体を千倉古道と呼ぶことにします。


薗の堰

高台より薗(その)の堰を望む : キンクロハジロとカルガモが泳ぐ。雑木林はMさんと近所の人達が    

                      整備したという。新緑の頃は絶景であろう。

古道は歩きやすく、少し進むと道しるべであろう石仏に出くわす。以後我々は道中全部で四つの石仏と出会うことになる。


千倉古道

古道とガイドのKさん


三叉路に出くわし集合写真を撮る。そこには子孫繁栄の願いであろうか、男根を祀る石祠があった。

これも道しるべであろうか。


千倉古道

三叉路付近の古道 : 古道には枝道が多く、ガイドなくしては歩けそうにない。


遠く富山を望める広場を最後に古道は狭くなり、イノシシの水浴び場に出くわしたり、倒木やはう蔓などがある荒れた山道となった。


1時間ちょっとで真野寺の鐘楼堂に出る。眼に入ったのは本堂の東西の壁に居座るあまのじゃくだ。


真野寺あまのじゃく

真野寺本堂のあまのじゃく


それから本堂裏手の新四国八十八箇所霊場をめぐり、本堂前の境内に下りる。

本堂を取り囲む花木は、2011年に訪れた時には桜とアジサイと記憶していたが、今回はミモザとスイセン、エリカとマンリョウの競演も見られた。


ミモザとスイセン

真野寺  ミモザとスイセン


エリカとマンリョウ

真野寺  エリカとマンリョウ


そして、本堂に入り本尊木造千手観音立像(扉の中)と木造大黒天立像に手を合わせた後、大黒天祈祷所へと回る。ここで参拝客が買い求めるのが宝槌と柳守の縁起物である。信心深い(?)KONさんが、

これを(柳守)買わなきゃ来た意味がない、と言うので私も見栄をはって買い求めた。(800円)


真野寺本堂

真野寺本堂 : 前回参拝時の賑わいなく、ゆったりとお参り出来た。


真野大黒天大祭

真野寺大黒天祈祷所 : ここで会員の多くが縁起物柳守を買い求めた。


約30分間の境内散策を終えて鐘楼堂に集合する。ここで、「古道を歩いて真野の大黒さんへ」と題した

また旅倶楽部のガイドツアーの一行と出会う。お互いに顔見知りの人がいて、賑やかな挨拶が飛び交う。

そして、「遊子の会」一行は、元来た道を歩きKさん宅をめざす。

荒れた山道故にKANさんが、はう蔓に足を取られ転倒するというハプニングがあったりしながら分岐点に

着く。ここの枝道は千倉古道の中では外せない道です、との説明に我々は寄り道をすることになった。

山道はさらに荒れた様相になるも、茶屋跡とかお地蔵様、嘉永・・・年と刻まれた石仏が現れ、千倉古道の面影を色濃く残していて、外せない道との説明が納得出来た。


千倉古道・お地蔵様

千倉古道  お地蔵様


千倉古道・石仏

千倉古道  道しるべの石仏


さて、13時過ぎにKさん宅に到着した我々を待っていたのは、Kさんの奥さんとSさん、Iさんが準備してくれた昼食であった。各種おにぎりと豚汁をメインに煮豆、鉈切り漬けやタクワンなどの漬物が6畳間のテーブルにずらっと並んでいた。

そこに何と18名が座り、一斉に食べ始めたのである。!!

隣り合わせたKさんは、皆で食べると美味しいねぇ~、と言う。

確かに何時に無くおにぎりが美味しく普段の倍も食べられたのは何故だろうか。

昼食ボランティアの皆さん、ご馳走様でした。

Kさんご夫妻、ガイドに至れり尽くせりのおもてなしに、ありがとうございました。

昼食懇談

Kさん宅での昼食 : 六畳間に何と何と18名での会食であった。