歌謡曲と叙情歌を語る

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歌謡曲や叙情歌を中心にいろいろ語ります。


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突然で恐縮ですが、今日を持ちましてアメブロ閉鎖します。僕は、このブログの他にもライブドアで歴史のブログを運営していて、更新が大変になってきたのと、最近Twitterはじめて、歌謡曲を取り上げるならTwitterのほうがやりやすいかなと思いまして。僕は、楽曲の歌詞は毎回歌ネットのサイトを貼り付けて記事で取り上げていたのですが、この作業が結構面倒でして。ただ、僕のブログに読者になってくださった方々には大変申し訳ないことをしたと思います。お詫びを申しあげます。また読者の皆様をはじめ今まで私のブログをご覧になってくださった方々にお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。

https://www.uta-net.com/movie/1669/(クリックすると歌詞が出てきます)

 

今日は河合奈保子さんの「唇のプライバシー」。個人的に河合さんの曲の中では好きな曲です。1984年の楽曲です。河合奈保子さんはビジュアルが可愛らしく、西城秀樹さんの妹と言われた人です。またなぜか中国でも人気の高いアイドルです。

 

子供の頃は気づかなかったけれど、改めてユーチューブで見たら、彼女の歌唱力にただ驚きました。声量がすごい上に、歌詞のひとつひとつを丁寧に歌っている姿も素晴らしいと思いました。

 

80年代は松田聖子さんと中森明菜を中心に、たくさんのアイドルが誕生しました。河合さんの他にも歌がうまい人はいるけれど、河合さんの歌唱力はその中でも光るものがあります。

 

さて、この曲は河合さんの曲の中でも挑発路線と言われております。河合さんといえば清純派のイメージで、「スマイル・フォー・ミー」や「けんかをやめて」といったかわいらしい少女の歌が多いのですが、こういうアップテンポで少し恋人を挑発するかのような曲は珍しい。この手の曲は中森明菜さんの楽曲に多いかな。ちなみに前年に発表した「UNバランス」「エスカレーション」という曲もあるのですが、こちらも挑発路線。こうした河合さんの挑発路線は、賛否両論で、河合さんの新境地という意見もあれば、河合さんのイメージに合わないという意見もあるようです。僕はむしろ好きです。中森明菜さんの挑発路線とはまた違った味わいがあっていいなと思います。

 

作詞は売野雅勇さん、作曲は筒美京平さんのコンビ。前年の「エスカレーション」と「UNバランス」と同じコンビです。

 

この曲のジャケットには「奈保子5周年プレゼントセール」の応募券が付けられていたそうです。そして、この曲はこの年(1984)の紅白でも歌われました。

 

 

 

 

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今日は母の日ということで、母にまつわる曲を。

 

金田たつえさんの「花街の母」。昭和48年(1973)にリリースされた曲です。元々、金田たつえさんは民謡歌手でしたが、1973年に演歌に転向。発売当初は大阪地区限定の自主発売という厳しい条件付だったにもかかわらず、歌詞が自身の人生と似ているところがあるということから(金田さんの養母が芸者だったという点で)「何年かかっても、この曲は必ず世に出したい」と決心されたそうです。

 

金田さんはご主人と共に全国を回ったと言います。そんな地道な努力が実を結び6年目の昭和54年(1979年)には全国ヒットとなりました。そして、その年の紅白にもご出場されました。金田さんの歌う番になった時、司会の水前寺清子さんが、金田さんがお嬢さまに当てたお手紙を代読されました。

 

「あなたには苦労をかけ、寂しい思いをさせました。でも、母さんは歌い続けてよかった。本当にありがとう。あなたが支えてくれた、この歌を紅白の舞台で思いっきり歌います」と。

 

 

この曲のテーマは子持ちの芸者さんの苦労と子を思う母の愛を歌にしたものです。若い頃は売れっ子の芸者だったが、あの人、と言ってもおそらく夫ではなくパトロン。そのパトロンが突然亡くなり、自分も年を重ねてしまい、だんだん仕事が減って、大変貧しい暮らしをしている。娘も結婚して産んだ子じゃなく、パトロン(しかも既婚者)との間にできた娘。だから、後ろ指を刺されたかもしれない。あまりの辛い毎日に何度も死んだと思ったけれど、幼い娘の泣き声を聞くたびに、「この子を残して死ねない」と思いとどまったと。

 

せめて、娘が結婚するまでは、この仕事をさせて欲しいという母の切実な願いが描かれております。そして娘には普通の家庭に入って平凡でも幸せになってほしいと。

 

DAMでこの曲をカラオケで歌うと、金田たつえさんご本人の映像が出てきますが、ジョイサウンドで、この曲を歌うと、娘と芸者の母の映像が流れ、途中で、三味線に手にとる娘を厳しく叱るシーンが出てきます。自分と同じ人生を歩んで欲しくないという親心ですね。

 

ちなみに、この歌の歌詞に左褄という言葉が出てきますが、これは芸者という意味だそうです。

 

この間、駅の構内で、朝っぱらから大きな声で怒鳴っているオジサンを見かけました。なんでも改札のところでグズグズしている人がいたらしく、それでオジサンが大きな声で怒鳴ったこと。オジサンに限らず、誰だって、怒りたくなる時はあります。しかし、いきなり怒られた側はなんだろうと思うし、あんまり怒ってばかりいると、後で冷静になった時、あの時の自分はどうかしていたって思うこともあるもの。そんな時に覚えておきたい呪文を一つ。この呪文はあるお坊さんが考案したものだとか。怒りたくなったら、心の中でこの呪文を唱えるといい見たいです。

おんにこにこ はらたつまいぞや そ
はか




 

(↑クリックすると歌詞が出てきます)

 

 

今日は五木ひろしさんの「熱愛」。1978年(昭和53年の作品で、この年の紅白でも歌われました。五木さんのすごい熱唱に引き込まれました。今でもときどき、歌謡番組で五木さんはこの歌をお歌いになりますが、その熱唱ぶりはいまだ衰えておらず、驚きます。


曲のテーマは「DV」です。曲調からして、なまっちょろい曲ではありません。「(おまえの)手首のきずあと」とか「青あざ」とか怖い言葉がでてきます。いくら愛していても、ここまでしてはいけませんね。ひどい男だなって。


この曲の作詞したのは男だとすると、お前、もしかしてDvしたのか?DVを正当化するような歌を作ったのかって思いたくなります。


が、この歌の作詞は男性ではありません。あたらしかずよ、という女性の方。女優の本間千代子さんのペンネームです。彼女から見たら、男のDVなんて、弱さの証でしかないと。


今はずいぶん変わって、歳の離れた優しいお兄さんてって感じのお父さんが増えましたが、昔の親父って本当に威張っていたのですね。良いパパもいたけど。


会社では部下にパワハラ、家に帰れば、奥さんや子供にモラハラ、ひどいケースはDVって親父が少なくなかったのです。一概にいえないけれど、僕と同級生の子(ロスジェネ世代)は、親父がそんな感じだったという話はちょくちょく聞きます。そんな殺伐とした雰囲気の家庭で育った子供は、同級生の大人しい子をいじめるようになる。僕が、子供の頃、1980年代ですが、学校のいじめが社会問題になりました。それだけイジメが多かったのです。まして80年代といえば、受験戦争が激しく、家でも学校でも成績をあげることばかりで、家庭の状況やイジメの問題などに顧みる余裕などなかった時代。そういう意味では、いじめる側もいじめられる側も不幸な時代でした。


僕のクラスにもそういう子がいた。何か気に入らないことがあると、すぐ殴ってくる。子供の時は嫌なやつだとしか思わなかったけれど、今振り返ると、家で親父にそういう目にあわされたのかもしれないってふと思う。そう考えるとかわいそうだなって。でも、いじめにせよ、D Vにせよ、パワハラにせよ、そんなことをするのは、この歌の歌詞ではないが、弱さの証だと僕は思う。よく、いじめは弱いからいじめられるなんて言説を聞きますが、いじめられる方も弱いかもしれないが、いじめる方も実は弱いのだと僕は思う。自分が弱いから、同じように弱い奴を見ると、むかついてくる。人間は自分と似すぎている人間を見ると腹が立つっていいますからね。



DVといえば、最近は妻が夫に対してやるなんて話も聞きます。女性が強くなったというが女性が男性にDVまでやっていいかといえば、そんなことは絶対ありません。dvなんて強さどころか弱さの裏返しです。ましてや、現代は、妻が夫にDVされたって相談できる窓口はあるけれど、夫が妻にDVされたと相談できる窓口が非常に少ないし、あったとしても男のプライドもあるだろうし、相談しにくいのが現状だそうです。


歌の話に戻りますが、この曲、坂本冬美さん、島津亜矢さん、丘みどりさん、あたりの歌唱力が高い人がカヴァーしてくれないかな?妻からのDVについて社会に問う意味でも。




 

 

 

 

 

 

 

 

憧れのハワイ航路/森進一、石川さゆり、山本譲二、シルビア、綾世一美
有楽町で逢いましょう/山本譲二
恋のフーガ/石川さゆり、シルビア
ブルーライト・ヨコハマ/シルビア
湯の町エレジー/森進一
365歩のマーチ/
森進一、石川さゆり、山本譲二、シルビア、綾世一美
石狩挽歌/石川さゆり
好きになった人/綾世一美
小指の想い出/シルビア
夢芝居/森進一
また逢う日まで/尾崎紀世彦
天城越え/石川さゆり
えくぼ/山本譲二

海よ 悲しみも連れ去って/イェ・アイリン

音無川/綾世一美
冬の桑港(シスコ)/森進一

 
この回のテーマは「誰でも知ってるイントロ名曲」。イントロを聴いただけで、なんの曲かわかっちゃうという、イントロが特徴的な曲が取り上げられました。と言いましても、今の若い人にはイントロだけ、というか、曲自体わからない曲がずらっと並んでおりますw「天城越え」は若い人でもご存知な方は結構いらっしゃるかもしれませんが、「湯の町エレジー」あたりだと、若い人は???かもしれません。何せ戦後間もないころの曲ですから。ご高齢な方ですと、あのイントロを聴いただけで、ピンとくる曲なのですが。逆に若い人で「湯の町エレジー」ご存知な方いらっしゃいましたら、褒めてあげますw?
 
圧巻だったのは尾崎紀世彦さん。名曲「また逢う日まで」をお歌いになりました。歌謡パレードには毎回実力のある方がご出演されましたが、尾崎さんの歌唱はやはり引き込まれるものがあります。昭和46年の大ヒット曲で、司会の杉浦圭子さんが「テレビをつけると、この曲が流れてくる」と仰っておりました。すると尾崎さんは「最初はいい歌だなと思っていたが、何回も歌っているうちに『また、この歌をうたわなきゃいけないのか』って思うようになった」と苦笑いをされていました。それだけ人々に愛された曲なのでしょう。
 
石川さゆりさんの「天城越え」は1989年の5月時点で、石川さゆりさんの歌で好きな曲ナンバーワンに選ばれたそうです。すごいですね。令和になっても歌い継がれ、今の若い子でも知っているのですから。名曲は時を越えるのですね。ちなみに、この曲を制作したスタッフは、あまりの曲の難しさに、カラオケで歌われることはないだろうと思っていたそうです。そんなスタッフの予想に反して、のど自慢でもよく歌われるようになったのだから、この曲はやはり何か人を惹きつける魔力みたいなものがあるのかもしれない。
 
台湾からイエ・アイリンさんという女性の歌手がご出演されました。台湾の映画の主題歌をお歌いになりました。映画の舞台はある小さな漁村。漁に出た夫が海で遭難したため、残された妻と幼い子供は漁村を離れ、海とは縁のない生活を過ごしました。しかし子供が成長し、漁師になりたいと言い出し、海を出たまま帰らぬ人となったのです。残された母親はその不幸が信じられなくて、毎日海辺に佇んで息子の帰りを待つという内容だそうです。
 
 

今日は僕の大好きな一曲、スピッツの「ロビンソン」です。この曲は4月の雰囲気にピッタリ。さわやかなメロディーラインだし、ボーカルの草野マサムネさんのさわやかな歌声がとても魅力的です。僕もカラオケでよく歌いますよ。



けれど、どこかこの歌の主人公と、この歌の主人公の「君」と呼んでいる女性?が浮かないブルーで疲れた感じの状況。なぜ本人たちがそうなのか、それは本人たちじゃないとわからないけれど、春だからといって、気持ちがウキウキするわけじゃないのですね。


草野さんは2007年に出版されたグループの回顧録の『旅の途中』の中で「人気テレビ番組やCMのタイアップではないし、テレビによく出ていたわけでもないのに、なぜあの曲がこんなに長く売れているのか、と当時抱いていた疑問の答えはいまでもわからない」と明かされたとか。


でも、これだけヒットしたのは、やはり曲の良さだと思う。この曲は1995年にリリースされた曲ですが、20年以上たった今も新鮮な感じがします。

 


 

 

愛のデジャ・ヴー/森山良子
京都去りがたし/森進一
シルクな心/小柳ルミ子
契り/五木ひろし
おふくろさん/森進一
Wind and Roses/五輪真弓
恋人よ/五輪真弓、サンディ・ラム
灰色化粧(フイセファチョン)/サンディ・ラム
それは…黄昏/五木ひろし
夕映えに旅して/森山良子

 

トップバッターは森山良子さん。「愛のデジャ・ヴー」。森山さんには非常に珍しいエスニック調のアップテンポの曲で驚きました。今回の回は僕は知らない曲が多く、そういう意味で新鮮でした。昭和の隠れた名曲を発掘するのは昭和の歌番組を見るのが一番ですね。ネットで探すと時間がかかる。知っているのは五輪真弓さんの「恋人よ」と五木ひろしさんの「契り」、森進一さんの「おふくろさん」くらいかな。

 

五輪真弓さんがお歌いになる直前、司会の杉浦圭子さんが淡谷のり子さんから頂いた手紙を代読されました。淡谷のり子さんは『恋人よ』を大変お気に入りで、淡谷のり子さんご自身も、この曲をカヴァーして、心が昂り目頭が熱くなった、そんな体験をされたそうです。淡谷さんのコンサートのアンコール曲として「恋人よ」を歌われていたそうです。

 

「恋人よ」は海外でも人気が高く、特にアジアではすごいそうです。香港からサンディ・ラムさんがご出演されたのですが、香港でもアラン・タムさんという方が「恋人よ」をカヴァーされ大ヒットしたと仰っておりました。名曲は国境を越えるのですね。サンディ・ラムさんは五輪さんと一緒に「恋人よ」をお歌いになりました。

 

 

ストレンジャーtonight/荻野目洋子
さよならの翼/石川さゆり
人生いろいろ/島倉千代子
それは…黄昏/五木ひろし
捕捉
背影(ブードゥローニーベイイン)/ジジ・ロー
 

ラヴ・イズ・オーヴァー/森進一、ジジ・ロー
 
渚の女/五木ひろし
シクラメンのかほり/布施明
愛の旅立ち/布施明
京都去りがたし/森進一
 
 
今回の歌謡パレードは昭和63年(1988)の4月12日。トップバッターは荻野目洋子さん。歌謡パレードは基本的に演歌中心ですが、荻野目洋子さんやチェッカーズとかJPOPの歌手もご出演されていたのですね。ちょうど、今のうたコンの原型みたいですね。
 
荻野目さんがお歌いになられた後、司会の杉浦圭子さんが「大変お幸せなお二人」と森進一さんと五木ひろしさんご紹介されました。お二人とも本当に嬉しそうな感じで、お互いの幸せを労っていました。森進一さんはお子様誕生間近、そして五木ひろしさんがご結婚。森進一さんのお子様といえばワンオケのTAKAさん。TAKAさんは1988年4月17日生まれですから、この番組が放送された5日後にお生まれになったのですね。森進一さんは番組のトリで「京都去りがたし」をお歌いになりました。そして1988年3月14日は五木ひろさんが婚約を発表されました。婚約発表された3日後にリリースされた「それは・・・黄昏」をお歌いになりました。歴史的瞬間を見たようなひと時でした。
 
島倉千代子さんは「人生・いろいろ」をお歌いになりました。杉浦圭子さんは「小学校の教室でも、この歌の『いろいろ』という掛け声が流行っているそうです」って曲紹介をされましたが、僕はこの年は中学生でしたから、へえ、そうなんだって思いましたw
 
布施明さんは、やはり素晴らしい歌唱力だなって。「シクラメンのかほり」と「愛の旅立ち」という曲をお歌いになりました。ミッシェル・サルドゥーというフレンチポップスの大御所の曲に、日本語の詩をつけた曲が「愛の旅立ち」という歌です。大変スケールの大きい曲です。
 
歌謡パレードの特徴は海外、特にアジア圏の歌手が多数出演されているところです。この回では、ジジ・ローさんという方がご出演されました。シンガポールの方で、シンガポールでは大変人気のある女性歌手だそうです。
 
個人的には石川さゆりさんの「さよならの翼」という曲に刺さりました。結構かっこいいフラメンコ調の歌唱曲で、石川さんも着物ではなく、ブルーのドレスを身に纏ってお歌いになっていました。失礼ながら、この曲は知名度も高くなく、石川さんも、この曲をテレビでお歌いになるのは滅多にないのですが、意外にもカラオケのDAMで、この曲を歌うと本人映像が出てくるのですね。DAMの本人映像曲ってことは、人気のある曲ってことですからね。「うたコン」でも歌わせて欲しいな。ちなみに、マクロスの歌にも「さよならの翼」って曲があるようですが、同名異曲です。
 
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