TSUTAYA江坂南店

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TSUTAYA江坂南店のエンタメBLOG

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世界最古のスプラッターとされているハーシェル・ゴードン・ルイス監督のブラッドトリロジーの紹介
 
血の祝祭日 1963
2000人の狂人 1964
カラー・ミー・ブラッド・レッド 1965
 
パイオニアでありながら、一周して成熟したような描写が特徴的です
 
具体的には2000人の狂人が、スーツを着た一般市民という発想にある
『パージ』みたいに見るからに怖い感じの演出がなされていない…
 
また巨大な岩を腹に落としての人体破壊シーンは特に印象的なのに
スッとそのシーンが終わり、
 
市民が物珍しく素敵な皆既日蝕を見るかのような半笑いの眼差しを
舐め回すように写しぐちゃぐちゃの肉体よりそれを見ても半笑いな人間が恐ろしいという
初にして完成形を提示している
 
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そして最終章では人の血を画材とし絵を書く画家という設定で既に降参ですが、それだけに留まらず人の目の横にナイフを入れて髪を鷲掴みにし顔面をキャンバスに擦り付けて色を塗る描写に戦慄を覚えました…
 
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ただただ生唾を飲み込む音だけのする部屋で巻き起こる惨劇の目撃者となるだけです
 
演技や予算が監督の発想に置き去りにされているがそれが本作の味でもあり欠点でもあり
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過去に松嶋✖町山 未公開映画を見るTVで紹介された作品
つっこみどころだけで構成されていると十年経って再評価された幻の珍品

 

こんな感じの物語です

冒頭いきなりトロルに襲われる男
緊迫する場面

 

だが…


そこで流れるのは勇ましい音楽で
まるでアシタカが壮大な大地を背に旅に出る時に使えそうな音楽


今回も豊富な収穫が期待できそうである。


そして怪しい村に到着した一家
『誰もいないわね~』
と言いながら画面からいなくなった瞬間
♪ちろりろ~ん♪(ここの効果音は正解です)

とか怖い音が鳴って村人が十人くらい家から顔を出す


いやいや出し過ぎね


こういうのはあえて一人が…
で影だけとかがベタでよしとされてるはず…
ベタのもう一段階上を行くのがこの映画が珠玉と評されている由縁
これくらい大袈裟にするんじゃないの?というレベルをたやすく飛び越える


出演者も作品に疑問を抱き何でこんな作品に出たんだろう、私のキャリアはこの作品とともに死んだのではないか

と苦悩していたというような裏話が後日談として存在しております

どんどん進行する
次の獲物がトロルに胸に槍を一突きされ殺される

 

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だがその槍を抜いた瞬間…

 


Tシャツが破れていない


Mr.マリックの教則ビデオを上書きダビングされたのではないかと誰もが思う(VHS作品なので)


そしてこの辺りでタイトルがトロルだからずっとトロルと呼んでいたが作品内ではゴブリンと呼ばれていることにも誰もが気付く…
映画できた後に強引に2として任命された悲しい事実…


そしてゴブリン倒して一件落着してラスト五分 
死んだはずのゴブリンにお母さんが食べられる
そして未解決のまま終了…


そしてまた、バッドエンドなのに軽快で勇ましい音楽が…

これ見てもTSUTAYAにはないしお客様に映画をおすすめするときに

1ミリも役に立たないことを反省しながら今日もB級映画を見ます

 

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フィクションなのにヒリヒリした現実味を帯びた怒りの傑作その名も
 
RAGE‼︎
 
米軍で極秘開発された化学兵器の漏出事故が起こり、それを浴びた子供が死に、父親が怒りの復讐を果たそうとする話
今見ると特にどことなくリアルで怖いですね
 
 
息子の解剖されて2度殺された死体を発見するシーンまではリアリティありなんとも言えません
 
そしてRAGEスイッチが押されてからの施設大爆破は映画っぽくもあるが、そこから追い詰められてのラストシーンはまたリアリティを取り戻す
本当に一般市民が立ち向かってできる極限を描き落とし所にするかのようなバッドエンドな構成の余韻は永遠に残り続ける
 
そして単純なストーリーがなぜか奥深く感じるのは隠蔽隠蔽で何一つ変わらない社会を継続させている証拠なのだ
 
現にこのヒーローが猫を撃ち殺すシーンでは支持度が急激に落ち込みかなりの違和感が残る
 
映画からしたら迷惑かもしれないが変わったこともある証である
 
正にRAGEが怒り続けるのか、過去のゴミ映画になるのかは我々次第であるというのだろうか…
 
ますます深いぜ…
 
RAGE!!
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映画化されることのなかった映画史上最も優れた企画書を巡る物語
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は、映画化された‼︎
 
そして映画になれなかった映画は映画となり完結することになった
 
「映画化不可能」と言われた小説、フランク・ハーバートの「DUNE」を原作に、そうそうたる面子をキャスト・スタッフに配し、莫大な予算と、12時間にも及ぶ上映時間を予定していたというその企画は“映画史上最も有名な実現しなかった映画”である
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H.Rギーガーが描き、サルバドール・ダリが演じ、ピンクフロイドが奏で、ホドロフスキーが指揮をとるSF超大作にGOサインを出せる投資家は現れることはなかった…
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正に神の全身を舐め回すような企画を前に圧倒されなかった者はいないが机の上でジャッジできるレベルはとうに振り切れていた
 
1時間半でないとビジネスとして成り立たないと言われれば、12時間と言ったか?なら20時間やってやるよというホドロフスキーは狂気でありビジネスをやりたいわけではなく不可能と言われた”映画”をやりたかったというフロンティアスピリッツが全身から煙を上げていた
 
落とし所をもうけるくらいなら死んだほうがマシであると言わんばかりのDUNEは死に切れず永遠に彷徨い続けようやく不時着を迎えた
 
気付けば多くの映画にも影響を与えていた
 
DUNEとは大ボラ吹きの戯言だったのか?
映画史上最も優れた映画だったのか?
 
それは彼の作品が語っているのではないだろうか
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夢であってほしいと願うドキュメンタリー

そろそろ暖かくなり始めて気を抜いた京都にて狂ったドキュメンタリーが上映されました


場所は京都の出町座という心地よいミニシアター

スチャダラパーを知る者も知らない者も問題なく見れるライブドキュメンタリーで映画館でやる意味が後々分かりました


多少ネタバレになりますが

あるメンバーはバイブスを更に上げるためとスピリチュアルなカルト新興宗教に走り

あるメンバーはエコを良からぬ方向に加速させ暴走し

あるメンバーはウーロン茶と見せかけてアルコールを大量に混ぜた茶色い飲み物を打ち合わせ中も摂取していた事実が判明するアル中


というカオス状態のスチャダラパーは終着駅の沖縄の海へと泥舟を漕ぎ続けるというビックリマークがいくつあっても少な過ぎる衝撃のドキュメンタリー


この衝撃の演出の数々は約10年前という早すぎるリリースがなされており当時食いつきが悪かったと語る大根仁監督だが今では満員の劇場で迎えられてモテキ状態


リリーフランキーの登場直後にピエール瀧が登場する凶悪さや、ディジュリドゥを演出に取り入れようとするフラッシュバックメモリーズ、山下監督がテーマ曲を頼みに来るという北区赤羽という壮大な前フリはカンヌに通用しそうです


『恋の渦』にて人間単発でどこまで面白いことができるかを突き詰めた大根仁監督のもっと前からそこは追求されていたという見逃してはならない要チェック作品で勉強不足でした!!!!!!!!


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