過去に松嶋✖町山 未公開映画を見るTVで紹介された作品
つっこみどころだけで構成されていると十年経って再評価された幻の珍品
こんな感じの物語です
冒頭いきなりトロルに襲われる男
緊迫する場面
だが…
そこで流れるのは勇ましい音楽で
まるでアシタカが壮大な大地を背に旅に出る時に使えそうな音楽
今回も豊富な収穫が期待できそうである。
そして怪しい村に到着した一家
『誰もいないわね~』
と言いながら画面からいなくなった瞬間
♪ちろりろ~ん♪(ここの効果音は正解です)
とか怖い音が鳴って村人が十人くらい家から顔を出す
いやいや出し過ぎね
こういうのはあえて一人が…
で影だけとかがベタでよしとされてるはず…
ベタのもう一段階上を行くのがこの映画が珠玉と評されている由縁
これくらい大袈裟にするんじゃないの?というレベルをたやすく飛び越える
出演者も作品に疑問を抱き何でこんな作品に出たんだろう、私のキャリアはこの作品とともに死んだのではないか
と苦悩していたというような裏話が後日談として存在しております
どんどん進行する
次の獲物がトロルに胸に槍を一突きされ殺される
だがその槍を抜いた瞬間…
Tシャツが破れていない
Mr.マリックの教則ビデオを上書きダビングされたのではないかと誰もが思う(VHS作品なので)
そしてこの辺りでタイトルがトロルだからずっとトロルと呼んでいたが作品内ではゴブリンと呼ばれていることにも誰もが気付く…
映画できた後に強引に2として任命された悲しい事実…
そしてゴブリン倒して一件落着してラスト五分
死んだはずのゴブリンにお母さんが食べられる
そして未解決のまま終了…
そしてまた、バッドエンドなのに軽快で勇ましい音楽が…
これ見てもTSUTAYAにはないしお客様に映画をおすすめするときに
1ミリも役に立たないことを反省しながら今日もB級映画を見ます
夢であってほしいと願うドキュメンタリー
そろそろ暖かくなり始めて気を抜いた京都にて狂ったドキュメンタリーが上映されました
場所は京都の出町座という心地よいミニシアター
スチャダラパーを知る者も知らない者も問題なく見れるライブドキュメンタリーで映画館でやる意味が後々分かりました
多少ネタバレになりますが
あるメンバーはバイブスを更に上げるためとスピリチュアルなカルト新興宗教に走り
あるメンバーはエコを良からぬ方向に加速させ暴走し
あるメンバーはウーロン茶と見せかけてアルコールを大量に混ぜた茶色い飲み物を打ち合わせ中も摂取していた事実が判明するアル中
というカオス状態のスチャダラパーは終着駅の沖縄の海へと泥舟を漕ぎ続けるというビックリマークがいくつあっても少な過ぎる衝撃のドキュメンタリー…
この衝撃の演出の数々は約10年前という早すぎるリリースがなされており当時食いつきが悪かったと語る大根仁監督だが今では満員の劇場で迎えられてモテキ状態
リリーフランキーの登場直後にピエール瀧が登場する凶悪さや、ディジュリドゥを演出に取り入れようとするフラッシュバックメモリーズ、山下監督がテーマ曲を頼みに来るという北区赤羽という壮大な前フリはカンヌに通用しそうです
『恋の渦』にて人間単発でどこまで面白いことができるかを突き詰めた大根仁監督のもっと前からそこは追求されていたという見逃してはならない要チェック作品で勉強不足でした!!!!!!!!