わさびのブログ
Amebaでブログを始めよう!

くるくる

劇団秦組Vol.6『くるくると死と嫉妬』
2014年12月3日~11日
@東池袋 あうるすぽっと

先日、こちらの舞台の稽古場見学に行ってきました。



稽古場は、本番の舞台に近い広さはあるのかもしれないが狭く、
舞台を想定したスペースの他に余裕はなさそう。
そんな中に出演者ほぼ全員とスタッフさん。
それから見学者が5人。
見学者用に最大限スペースを用意して頂いたのだと思う。


その為、見学者と役者さんの距離感がとても近い。
すぐ近くで役者さんが待機していたり、
シーンによっては1、2m先で演じていることもある。

見学が下手袖?真横からということもあり、
役者さんがグッと近づいてきたりと、舞台上と客席とでは体験することのない近さ。
この距離感「だからこそ」の細かい表情や声量に驚かされる。
客席からでは見えにくい表情を見ることが出来たのは嬉しかった。



本番10日程前の見学ではあったものの、
素人目からすると既に完成されてる作品を見ているようなクオリティ。

秦さんがその場その場で
台詞のタイミングや言い回し、
台詞そのものを変えたり
と指示を出すと、役者さんもすぐに対応。

より自然に、より印象的に、より面白く変わっていく。

これが「舞台を造る」ってことかと感動。


中でも印象的だったのが、音楽に対する指示。
なかなかこんなこと思い浮かばないだろう、という驚かされるもの。
指示の仕方も見ていてとても面白く、思わずこちらも笑ってしまう程。
本番では特に楽しみにしたい部分になった。



それから笑ってしまったのは、他にも。

この作品、大元の内容は色々と考えさせられるような難しいものだと思う。
そういう部分は勿論として、笑える部分も沢山。
しかも、わかりやすく面白い。

内容的にかしこまって観るような舞台なのかと思っていたので、
硬くならずリラックスして観劇出来そうで正直な所ホッとした。






稽古に毎回見学者がいるとのことで既に慣れていたのか、皆さん休憩時間はオフの顔。

普段はライブや舞台等々、お仕事の顔しか見る機会がないのでこれも新鮮だった。



新垣里沙さんは、稽古に合流して日にちがたっていない様子。
にもかかわらず台本は見ずに進めていて、しかも余裕があるようにすら見えたので流石だと思った。
やっぱりガキさんは格好良かった。


吉川友さんは、普段からニコニコしているイメージが強い。
休憩中は常にニコニコ。
でも、稽古が始まればすぐに真剣な表情に。
切り替えがはっきりしている方だなと思った。
あと、凄く近くできっかちゃんが待機している時は足がガタガタした。



中村龍介さんも、切り替えにびっくり。
稽古中、龍介くんきっかけで入る場面が何度かあった時に、もう突然人が変わるみたいにスイッチが入るので鳥肌がたった。
あと、ただのファンなので変に緊張して演技している時以外はまともに顔が見れなかった。
今思うと勿体なかった…

この日いたのはハロプロ研修生からは山岸理子ちゃん、山木梨沙ちゃん。
勝手に研修生はまだどこか頼りないイメージを持っていたのに、稽古場では1人の役者として堂々としていた。
周りの役者さんからアドバイスをもらっている場面では少し不安そうな顔をしながらも基本は笑顔。
2人ともキャストの中でも若く、経験も浅いと思うが、沢山いる中の1人には埋もれていない。
相川ちゃんが居なかったのは残念だったが、本番見るのがとても楽しみになった。


1番印象的だったのが松下修さん。
松下さんの演技を見るのは今回が初めて。
感情的に話すシーンで、一言目から声量と表現力に驚き鳥肌。
断片的にしか見ていなくてストーリー自体あまりよくわからない状況で、本当にその場面だけで引き込まれたのは松下さんだからだと思う。



他のキャストさんも個性的で、素敵な方ばかりでした。





ピリッとした空気を想像して見学に行ったら、
秦さんもとても優しそうな方で稽古場自体が和やかな空気でした。

ほんの2時間ではありましたが
秦さんに驚かされるような場面が沢山。

全日の稽古場見学という企画も
秦さんらしいのかなと納得する部分もあります。


貴重な体験をさせて頂き、とても嬉しく思います。
この体験で『くるくると死と嫉妬』がより楽しめるのではと思うので今から楽しみです。