記録的な観客動員数の「君の名は。」
正直、男女が入れ替わるという一見ありきたりな話という認識しかなかった。
それでもヒットを伝えるニュースを読んでいるうちに、人気があるのにはそれなりの理由があるはずと思うように。
そんな時、劇場の近くで急に時間ができたのでこれはチャンスと足を運んでみた。
レイトショーだったけれど会場はほぼ満員。
公開から時間たっているのにこれは凄い!
観た後、これはヒットするよなぁと納得。
観たのは昨日だけど、既に正直2回目を観に行きたい衝動にかられている。
同じような印象持ってて、まだ観ていない人は是非とも鑑賞していただきたい。
男女入れ替わりはあくまでも1ファクターで、壮大な展開が用意されている。
予告編もほとんど観ていなかったからびっくりした。
以下、ネタバレしているので劇場でびっくりしたい人は読まない方がいいかもです。
まずOPを始めとする音楽、RADWIMPS。
正直若者に人気のグループだとしかおじさんは知りませんでした。
第一印象はBUMP OF CHICKENにくりそつだなぁと。
鑑賞後は無意識にハミングしている自分に気が付くw
ちょっと前に発売されてたアルバムも買ったし。
正直まだBUMPとの違いは曖昧だけど、そのうちその辺りも分かってくるのだろう。
作品を盛り上げる音楽、素敵だ。
男女入れ替わりと言えばまずは自分の体の確認ですよね、分かります。
思春期なのにおっぱい触る程度でとどまる瀧君は実に紳士だと思う。
さすがイケメンは心もイケメンだ。
人格(魂)が入れ替わるだけなら脳そのものはもとの性別のまま。
となるとホルモンの働きなんかもそうだろうし、自分の体に性欲的なものは働かないのかもしれないなぁなどと。
それでも好奇心的なものはあると思うんだがどうだろう?
三葉ちゃんの禁則事項にあった「お風呂禁止」…。
夏場にそれはちょっと…大丈夫かな?年頃の女の子だし?などと考えてしまった。
スカートとか気にするのは男には至難の業で、三葉ちゃんの髪型とかも難易度高すぎ。
内股とかも結構キツそうだし。
その点、男ってのは楽なもんだなあ。
ちょっとくらい男らしさを要求されてもお釣りがくるかもしれん。
入れ替わり前後のコミュニケーションはスマホってのは今時だけど、ロック解除できるのかな?と気になってしまった。
まあ不便だしノートとかで教えれば解決できるけど。
こういった作品を観ると自分が誰かと入れ替わったら…なんて少し考えたりするけど、人間関係ですぐにボロが出そうだから引きこもるだろうなぁ。
少なくとも学校なんかにはいかないし、ましてや職場なんてとんでもない!
2人の適応力やコミュ力凄いです、羨ましいです。
しかし夢の中で入れ替わっているという表現がいまいちピンとこない…。
確かに睡眠の前後で入れ替わっているけれども、入れ替わっている間は夢?
おばあちゃんも夢を見ているなどと指摘してくるし、そのタイミングで瀧君の目が醒めて入れ替わりが解除された。
でも時間がズレていても入れ替わっているのは現実世界だよなぁ…。
夢だと言われればその通りかもしれないけれども。
うーん、もう一回観ればはっきりするのか…。
2人はお互いの生きる時間がズレている事に気付いていなかったのだろうか?
情報化社会の現代でそれは無いと思うけど、気づいている描写も無かったし…。
時間差が大きなテーマの一つである話だから隠されていただけ?
それとも夢の性質もあって忘れていた?
観ている方はそれが後から分かる形だからこそ面白いというのはあるけど。
そんあ感じで青春日常系ドラマが展開していくんだろうなぁと思っていたらいきなりの別れ。
そしてあんなに美しい神秘的な隕石で村人全滅…。
なんてこったい…。
メリハリ良すぎ!起!承!転!結!
とにかくびっくりした!
そうして離れ離れになった2人を再び結ぶのが口噛み酒とは…。
いくら美少女とは言ってもさすがにあれを飲むのは気が引けるんですが…。
まあ唯一の望みだったからね…。
作るシーンでクラスメイトがおえってリアクションしてて、失礼なやつだな!好きでやってんじゃないんだよ!と思ってたけど、飲むとなるとね…。
そう言えば、あそこまで送ってくれて、おにぎりまでくれたラーメン屋のおっさん、いい仕事してたなぁ。
弁当箱はちゃんと返しに行ったのかな?
リュックも回収できたのかな?と細かいところが気になる性分。
飛騨のラーメンは食べてみたくなった。
歴史を変えようとする試みって時間の修正力とかで上手くいかない物語をよく見るけど、上手くいって本当に良かった。
冒頭のシーンがあったから、きっと成功するはずとは思っていたけど。
しかし爆弾に電波ジャックにかっしー多才過ぎ。
彼こそ村を救った英雄、MVPと言っても過言では無いはず。
三葉もボロボロになりながら、親父さんとも正面から向き合ってよく頑張りました。
名前が思い出せない!とか言って泣いてる時にはちょっと失望したのは内緒。
凄くショックなのは分かるけど、隕石そこまで来てるよ!早く!って。
親父さんも良く英断したな!
村人は親父はエスパーか?さすが元神主などと思った事だろう。
まぁ、みんなヒーローかな!
時間の修正力さんはこの作品ではおとなしかったけど、忘却力さんの力が凄すぎ。
デジタルデータでさえも消去するとか半端なさすぎ!
夢を忘れるとかそういうレベルじゃないから、それ。
いや、しかしあれも夢の一部と考えれば…。
3年前に瀧に会いに来た三葉。
当時、瀧は中学生かな?
お前誰?とか言われたあの瞬間察したのかな?
それともただショックを受けただけ?
しかし瀧くん、明らかに年上のお姉さんに向かってお前呼ばわりはちょっと失礼だなぁ。
せめて「あんた」とかさぁ、「誰ですか」とか言おうよ。
でもあの紐がその時渡された物かぁ、くっそー、ぐっと来た。
もっと早く気付こうよ、俺。
冒頭に渡すシーンあったよね?俺。
そんな強い絆もあって最後は無事に結ばれた2人。
最後は紐がきっかけを作ってくれて、瀧君の思い切りが結んでくれた。
本当に良かった。
当時の記憶は無いし、それが蘇る事も無いんだろうけれども、もっと深いところで結ばれた縁であるはず。
きっとうまくいくだろう。
3歳年上の彼女とかいい感じやん!
四葉ちゃんも無事に美少女JKに成長していて良かった良かった。
被害者名簿のシーンの悲壮感ときたらたまらなかったから。
親父さんとおばあちゃんも関係修復出来てたらいいな。
2回目観る時にはもっと細かい所に注目して観てみよう。
きっと新たな発見もあるだろう。
うーん、いい作品だった。