プレビュー 2014エキサイティングシリーズ第4節 vs 岡山湯郷Belle | Redの足跡 ~浦和レッズレディース~

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金曜日開催。
2ステージ制の狙いは"アマチュア選手がほとんどで平日の試合開催が難しい中で、年間の試合数を増やさずに集客アップを図るため、1ステージでは消化試合が多くなるリーグ盤戦を盛り上げる。"というニュアンスだったはず。
正確ではないかもしれないが、こんなイメージと理解している。


今日の記事の主題は湯郷戦のプレビューなのでここまでにとどめるけど「責任者出てこい。あっ、辞めてた。」みたいな感じでモヤモヤしてしまうんだよね。
なでしこリーグ公式HPからも、2ステージ制に関する田口(元)専務理事のインタビューは退任と共に消されてしまったしね。



さて、本題のプレビューを。



■前回の対戦
2014年7月19日(土) 17時キックオフ・岡山県津山陸上競技場
岡山湯郷Belle 1-4(前半1-1) 浦和レッズレディース
得点:4分 浅野未希(湯郷ベル)、7分 OG(浦和)、56分・86分 清家2、90+2分 齊藤


レギュラーシリーズ優勝へ向けて大事な大事な一戦。
私は残念ながら現地参戦できなかったが、試合内容も選手たちの気迫も素晴らしかったと聞いている。

ひとりで9本のシュートを放ち、2得点を挙げた清家が印象的だ。


客観的にみると湯郷は選手層が薄い中で守備面とセットプレーのキーマンである加戸選手が不在だったということも忘れてはならない。



■岡山湯郷Belle
ES戦績:1勝1分1敗

レギュラーシリーズを最終節で逆転優勝。勝点のアドバンテージを持ってエキサイティングシリーズに入ったわけだが、3試合終わった時点でレッズレディースに首位を明け渡した。


前節は0-2でベレーザに敗れたが、台風の影響で雨が強く水浸しのピッチの中で自分達のサッカーが全く出来なかったという印象だ。


日曜日にその雨の中での試合。
そして今節は金曜日に2週連続の関東でのアウェイ戦。
選手層が薄い中でコンディション面では厳しいところがあるだろう。

特に宮間選手はアジア大会での韓国遠征からの連戦であり、前節のベレーザ戦でもミスが多く終盤はほとんど動けてなかった。

絶対的な中心選手である宮間選手のコンディションが大きなポインとなるだろう。


しかし首位を明け渡したレッズレディースに対し引き分けでも良いなんて気持ちは全くないはずだ。

メンタルマネージメントも上手なチームだし、90分間しっかりとファイトしてくるに違いない。



■みどころ
ここ数試合の直接対決では引き締まった試合内容ながら得点が多く入る試合が多い。

湯郷は当然の如く宮間選手が関わる得点が多く、レッズレディースも崩しきるとまでは言わないが綺麗な得点が多い印象だ。


一因として湯郷は"取るべきリスクをしっかりと取れるチーム"ということがあるように思う。
速い攻撃も、人をかけての多彩な攻撃も出来る反面、嫌な失い方をするとボランチや両SBのところに隙が出来やすい。
それでも高い決定力で相手より多くの得点を奪い勝ちきるのが湯郷のスタイル。
レギュラーシリーズの総得点1位、総失点7位がそれを表している。

レッズレディースは恐れずに前へ前へと気持ちを出して、攻撃的姿勢を貫きたい。



戦術的にはまず前節の課題を修正する必要がある。
試合勘なのかコンディションなのか外からは判断しにくいが、ピリッとしなかった試合の入りを繰り返せば、したたかで決定力のある湯郷ならば簡単にやられてしまうと思わなければならない。
落ち着いて入るより、少しオーバーペースでも飛ばして入った方がよいだろう。


また、ポジショニングのバランスが悪かったことについてはこれもコンディションの問題はあったかもしれないが、耐える時間か、点を取りに行くのかの時間帯ごとの共通認識を持つことが必要だ。
このチームは流れが悪くなると途端に声が出なくなる傾向にある。
苦しい時間帯でも声を出せているか注目したい。



それから選手の距離感もポイントだ。

攻撃ではFWとSH、ボランチで出来るだけ小さな三角形を作って球離れの早いパス回しで突破を図りたい。
守備ではツーボランチがバランスよくブロックを作り、スペースをしっかりと埋めることを意識して欲しい。


選手起用では前節結果を出した大滝、前回の湯郷戦で大暴れした清家など期待したい選手も控えている。



思えば昨シーズン吉田監督の就任初戦であった対戦でも、ラインを高く保ち恐れずにボールへアプローチする姿勢であの感動的な勝利を呼び込んだ。
やはりこのチームの生命線はハードワークにほかならない。
先に挙げた湯郷のコンディション面のことを考えても、ホームで走り負けることは絶対に許さない。

走って走って走り勝とう。


以上。